小学館世界J文学館 ほんとうの空色
著者 バラージュ・ベーラ(作) , 岡本佳子(訳)
※本作品は『小学館世界J文学館』(紙版)に収録されている同タイトルの作品と同じ内容です。
青い花から生まれた絵の具が作る不思議な世界。
フェルコーは、貧しいけれど絵を描くのが得意な少年です。ある日、フェルコーは裕福な友だち、カリのために絵を描いてあげることにしました。ところが、カリから借りて家に持ち帰ったあい色の絵の具をネズミが食べてしまったのです。絵の具を返せなくてこまっていると、用務員さんがやってきて言いました。「フェルコー、なぜこの花を摘まないんだい。絵の具が作れるのに」なるほど、二人のまわりは、大きくて美しい、この上なく青い花でおおいつくされていました。用務員さんは、この花は正午から1分間だけさく「ほんとうの空色」という花だと教えてくれました。フェルコーは花をつむと、青い絵の具を作って絵を仕上げました。それは本物の空のようにすばらしい絵になりました。大喜びでその絵をカリに見せると、カリはなぜか怒りはじめます。なぜなら、きれいな青空の絵のはずが、その日の天気と同じ曇った空の絵になっていたからです。「ほんとうの空色」は、ぬるとその絵が本当の空になる絵の具だったのです! このすごい絵の具を使って、不思議なことがつぎつぎと起こるのです。
バラージュ・ベーラの名作をハンガリー語版から新訳!
※この作品は一部カラーが含まれます。
小学館世界J文学館 ほんとうの空色
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2023/10/02 20:03
灰色の日常からカラフルへと
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投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る
画才に恵まれながら、絵の具も買えないフェルコー君がもどかしいです。ある日偶然に野原でみつけた1輪の花、色づき始める日々がドラマチックでした。