やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。
著者 渡航(著) , ぽんかん(8)(イラスト)
青春は残酷だ!?ひねくれ男の妄言ラブコメ
--青春は嘘で欺瞞だ。リア充爆発しろ!
ひねくれ者故に友達も彼女もいない高校生・八幡が生活指導の先生に連れてこられたのは、学園一の美少女・雪乃が所属する「奉仕部」だったーー。
さえない僕がひょんなことから美少女と出会ったはずなのに、どうしてもラブコメにならない残念どころか間違いだらけの青春模様が繰り広げられる。
俺の青春、どうしてこうなった?
『僕は友達が少ない』の平坂読氏も(twitterのつぶやきを)注目する期待の新鋭、『あやかしがたり』で第3回小学館ライトノベル大賞、ガガガ部門大賞受賞の渡航(わたり・わたる)が残念系ラブコメに参戦!?
※この作品は廉価版です。廉価版にはイラストが入りません。
やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。14(イラスト簡略版)
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やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。 1
2011/06/24 16:52
“ぼっち”で生きる人達の心の叫び
13人中、11人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:DSK - この投稿者のレビュー一覧を見る
帯に『はがない』(以下、本家と仮称する)の作者が(レーベルの垣根を越えて)コメントを寄せている。これにより編集側が求める本作の想定読者層が推測できる。要するに“ぼっち”な若者達それぞれの心の苦悩と叫びに共感する人達である。そして、コメントの『トラウマを抉られつつも(中略)友達がいなくても強く生きていく勇気』という文言が本作の内容を如実に表している。この意味では『本家』に極めて類似した設定ながら、少し異なる風味が加えられた作品と言えるであろう。
舞台は高校の「隣人部」ならぬ『奉仕部』である。ご奉仕(なのかどうか分からない場合もあるが)するだけあって、この部活は人のために何か行動しようという意図がある。これまで“ぼっち”を長く続けてきた面々が、その黒幕(?)たる国語教師【平塚静】の計らいによって動き出し、途中からは平塚先生の手を離れて動き出す部分も出てくる。これにより奉仕部の部員だけでない人物を幅広く登場させることが可能となっており、実際、いわゆる“リア充”な面々との対決の場面もあったりする。
主人公【比企谷八幡(ひきがや・はちまん)】の一人語りで進行するスタイルは、ちょっと斜に構えるというか、やや反抗的というか、世間に物申したい作者の代弁者でもあるような面白さがある。これに毒舌極まるクール系の【雪ノ下雪乃(ゆきのした・ゆきの)】と、ちょっぴりおバカながら本音と建前の狭間で揺れるところに庇護欲も沸く元気系の【由比ヶ浜結衣(ゆいがはま・ゆい)】が絡む構成を基本とする。この辺りは、まぁ、『本家』の夜空と星奈によく似ており、その先には一連の西尾維新作品の影も見えていたりするが、話が進むに連れて次第に息が合っていき、力を合わせて乗り越えようとする魅力が出てくる。中二病を思いっ切り自虐パロディ化した人物や、幸村チック(秀吉チックといった方が近いか)な人物もクラスメイトとして登場しており、友達づくりに関しては本作の方が先を行っている。
こうした要素が散りばめられているので、個人的には単なる二番煎じとも二匹目のどじょうとも思えない良さがあったと思うし、主に八幡(を介して語られる作者)の叫びに共感しつつ大笑いしながら読了した。次巻も楽しみにしている。
やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。 9
2014/04/20 23:24
本物
5人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:IKOTNIK - この投稿者のレビュー一覧を見る
ついに発された八幡の心の叫び。偽らない言葉は周囲を動かし始める。雪乃、結衣との関係は如何に? 注目の9巻。
2019/11/19 21:55
リア充爆発しろー!
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:積ん読太郎 - この投稿者のレビュー一覧を見る
やはり青春ラブコメでした。
最終巻は読み終えるのに苦労しました。
面倒くさいと感じる部分もあったけど、読み切らなきゃという
妙な義務感でページをめくっていました。
最後まで読み切ったときには、ホッとしたというのが正直な感想です。
私は6巻から読み始めたので、ちょうど7年間かけて読んできました。
この7年間は長かったです。
短編集が出版されるそうなので、
ぜひ短期間で刊行されることを期待しています。