汚れた手をそこで拭かない
著者 芦沢央
もうやめて……ミステリはここまで進化した!
第164回直木賞候補作。
ひたひたと忍び寄る恐怖。
ぬるりと変容する日常。
話題沸騰の「最恐」ミステリ、待望の文庫化。
閉鎖空間に監禁された
デスゲームの参加者のような切迫感。──彩瀬まる
平穏に夏休みを終えたい小学校教諭、元不倫相手を見返したい料理研究家……。きっかけはほんの些細な秘密だった。
保身や油断、猜疑心や傲慢。
内部から毒に蝕まれ、
気がつけば取返しのつかない場所に立ち尽くしている自分に気づく。
凶器のように研ぎ澄まされた“取扱い注意”の傑作短編集。
解説=彩瀬まる
※この電子書籍は2020年9月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
汚れた手をそこで拭かない
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2024/06/30 11:21
汚れたら綺麗にしたいじゃない
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:名取の姫小松 - この投稿者のレビュー一覧を見る
悪いことをしたくてしている訳じゃない。でもうっかりや若気の至り、カッとなっての失敗は誰にでもある。それに風が吹けば桶屋的な顛末も。それにどう対応するかその人その人、その時その時。
そんな出来事から派生した登場人物たちの行動、心理がひっそりと迫ってくる。
汚れた手をそこで拭かない
2023/11/23 17:14
安定のイヤミス!
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:マツモトキヨシ - この投稿者のレビュー一覧を見る
イヤミス大好き&芦沢さんの短編大好物な私にとって
今回の文庫発売は待ちに待ってた!
いや~楽しかったです。
特にラストの「ミモザ」。
朝、通勤時に読んでしまったため
午前中仕事していてもモヤモヤが抜けず大変でした(笑)。
汚れた手をそこで拭かない
2024/02/15 21:07
汚れた手をそこで拭かない
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:なみ - この投稿者のレビュー一覧を見る
「どうでもないこと」で済むような、日常のごくちょっとしたことが、いつの間にか取り返しのつかない事態になってしまっている。誰にでも起こり得ることばかりなのが、じんわりと恐怖だった。
特に、『埋め合わせ』は、なんでこんなことになってしまったんだろう、という結末がブラックすぎて、笑い所も笑えない状態だった。冷や汗、脂汗。主人公と一緒にドキドキしてしまった。