あの図書館の彼女たち
著者 ジャネット・スケスリン・チャールズ(著) , 高山祥子(訳)
1939年パリ。20歳のオディールは、アメリカ図書館の司書に採用された。本好きな彼女は女性館長や同僚、個性豊かな図書館利用者たちとの絆を深めていく。やがてドイツとの戦争が始まり、図書館は病院や戦地にいる兵士に本を送るプロジェクトを開始する。だがドイツ軍がパリを占領し、ユダヤ人の利用者に危機が訪れ……。1983年アメリカ。12歳の少女リリーは、“戦争花嫁”と呼ばれる孤独な隣人オディールの謎めいた過去が気になりはじめ……。ある女性の人生を通して、人々にかけがえのない本を届け続けた図書館員たちの勇気を伝える感動作。/解説=山崎まどか
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あの図書館の彼女たち
2022/12/25 21:46
ひろとこ
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ひろとこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
小説はあまり読まないのだが、ナチス占領下のパリに興味があって手に取った一冊。洒落た映画を見ているような気分で、一気に読破。疎遠になってしまった親戚や亡くなった家族の思い出など、なんとなく懐かしい気分になるようなところもあって、主人公のオディールに共感できた。何より言ってはいけなかった言葉、言葉の重みについて考えずにはいられない。それでも希望を感じるラストに救われる。