〈マリア&漣〉シリーズ
著者 市川憂人(著)
特殊技術で開発され、航空機の歴史を変えた小型飛行船〈ジェリーフィッシュ〉。その発明者のファイファー教授を中心とした技術開発メンバー6人は、新型ジェリーフィッシュの長距離航行性能の最終確認試験に臨んでいた。ところが航行試験中、閉鎖状況の艇内でメンバーの一人が死体となって発見される。さらに自動航行システムが暴走し、彼らは試験機ごと雪山に閉じ込められてしまう。脱出する術もない中、次々と犠牲者が。21世紀の『そして誰もいなくなった』登場! 第26回鮎川哲也賞受賞作にして精緻に描かれた本格ミステリ。/解説=千街晶之
ヴァンプドッグは叫ばない
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2019/06/30 19:23
これはおもしろい
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:モフモフモフ - この投稿者のレビュー一覧を見る
SFを読みつけていないせいか、ジェリーフィッシュの原理?に関する細かい説明はあまり理解できず。
が、事件が起こりはじめてからはページをめくる手が止まらなくなった。これはおもしろい。読後の満足度も非常に高かった。
以下、ネタバレ含む
大掛かりでありながら、これほどきれいな叙述トリックはなかなかないと思う。
グラスバードは還らない
2023/04/16 17:31
シリーズ作品
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:なっとう - この投稿者のレビュー一覧を見る
前作を未読なのですが、楽しめました!
これからシリーズ作読んでいきたいです。
私にはかなり複雑で、難しく感じ、終盤は驚きっぱなし。
要所に散りばめられていた「違和感」がピタッとはまっていく瞬間はやっぱり最高ですね…。
2020/11/02 06:37
これは確かに現代版「十角館」と呼ぶにふさわしい
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:なのはな - この投稿者のレビュー一覧を見る
このトリックには衝撃を受けました。興味深い謎や事件のシーンをうまく配置して、全体を覆う伏線を見事に隠しています。メインのトリック以外にもいくつか驚くべき仕掛けが施されていて、相当練られて書き上げたものと推測できます。飛行船という密閉空間での連続殺人。「そして誰もいなくなった」を思わせる最終局への展開。どうやって解決するのだろう、と不思議に思いながら、謎解きに突入して、真相を知ったときは本当にびっくりするとともに納得しました。まだこんなトリックがあったのか、という感じでした。