生きている
水道のじゃ口をひねるとき、あなたは、その水が、どこから運ばれてくるか、考えたことがありますか？
人間は、川の恵みを利用してきました。川からくんだ水を飲み、水田を作り、船で移動したり荷物を運んだりしてきました。もう一方で人間は、川との戦いを続けてきました。大雨に対しては、土手を築いたり土のうをつんだりしてそなえました。
やがて人々は、洪水をさけるため、コンクリートの堤防を作り、上流にダムを作るようになりました。ところが、洪水はなくならないのです……。なぜでしょうか？
世界のなかでも、急流として知られる日本の川。
自然と人間の間にはどのような歴史があるのでしょうか？
そして、川と、これからどのように付き合っていくのがよいのでしょうか。
サンケイ児童出版文化賞を受賞した、ロングセラー作品を新装版で。
海は生きている
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川は生きている 新装版
2015/05/01 09:42
子どもにもわかりやすく、大人も十分楽しめます。
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者：トニー - この投稿者のレビュー一覧を見る
富山和子さんの、同じシリーズに「お米は生きている」という本があり、それをとても良かったのでこの「川は生きている」を購入しました。地理の本のようであり、環境学の本のようであり、歴史を語っている部分もあり、ジャンルを固定するのが難しいですが、それはとりもなおさず自然環境が人間の生活と複雑に絡み合っていることの裏付けでもあります。
地理を学び始めた息子が広い視野で物事をとらえてくれるといいと思って、息子用に購入しましたが、大人が読んでも、多くのことを考えさせられる良書です。
まず、地球が私たちに授けてくれた環境を大切にしながら、昔の人がいかに知恵を絞って自然との共存を図ってきたかがよくわかります。
それに対して現代人はテクノロジーの力を借りて、やや強引に自然をねじ伏せているように感じました。
川は生きている 新装版
2016/10/25 18:06
とてもよいです。
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者：こねこママ - この投稿者のレビュー一覧を見る
子供から進んで様んでくれる本ではないですが、いい本だと思って買い与えました。親が買わないと読まない本かもしれませんが、必要な本だと思います。
道は生きている 新装版
2013/10/16 19:46
古典と呼べる本
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者：でんしゃずき - この投稿者のレビュー一覧を見る
「青い鳥文庫」から出ているように，本来は私の様に年取った人が読む本ではない。そもそも，「児童書」故に読みづらかった。それでも，未だ本書を読んでいない方には年齢問わず勧めたい。中学受験生を持つ親御さんがその候補だが，交通，交通史，交通経済を受講している大学生にも，入門書として一読の価値はあると思う。
「新装版」の通り，刊行時点の新しい情報も掲載されている。「聞くは一時の恥，聞かぬは一生の恥」というが，そのことわざを思い出させる。「恥ずかしい」と思っても，興味のある方は読んでみると良いだろう。
