痛快 世界の冒険文学
大嵐の夜、太平洋のまっただなかを漂流する1そうの帆船があった。乗っているのは8歳から14歳までの少年ばかり15人。無人島に流れついた少年たちは、国籍や性格のちがいによる対立をこえ、たくましく生きぬいていく。少年たちのたたかいと魂の成長を感動的に描く永遠の名作。 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。
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痛快世界の冒険文学 15 モンテ・クリスト伯
2004/09/27 20:09
復讐の鬼モンテクリスト伯
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:りょーち - この投稿者のレビュー一覧を見る
岩波書店から全7冊で出版されているようであるが、そんなお堅いものは読まない。
りょーちが読んだのはなんと、子供向けにやさしく書かれたりょーちの読んだ「モンテ・クリスト伯」は少年少女用に編纂されていたので、岩波書店の高尚なバージョンは読んでいないのである。著者のアレクサンドル・デュマはあの「三銃士」を書いた作家さんである(あ、知ってるか?)。
この本には、解説として「物語の関係地図」や「ナポレオンとはどんな人?」など当時の説明などが詳細に掲載されている。また物語中のことばの解説なども挿絵付で紹介され、イラストはあの「黒鉄ヒロシ」さん、文章は村松友視さん、解説も「ミステリ・ベスト201」を手がけている池上冬樹さんっていう、もう大スター目白押しなのである。
これ、結構いいね。推理小説だね、これ。やるな、デュマ。
ストーリー的には東海テレビのお昼の13:30からのシリーズになっても遜色ない内容だわ、こりゃ。
無実の罪を着せられたエドモン・ダンテスは14年間獄中生活を送る。牢獄内で知り合ったファリア司祭からヒミツの宝のありかを教えられたダンテスは牢獄から脱走し、復讐に燃えるのだ。彼を陥れたのは、投獄前に婚約したメルセデスを妻とするフェルナンとマルセイユの検事補のヴィルフォール、ファラオン号の会計係で後に銀行家となるダングラール。
ダンテスが脱走した頃と時を同じくし、パリに謎の男モンテ・クリスト伯爵が現れる。潤沢な財力と見事な射撃の腕前、優れた知識を有するモンテ・クリスト伯爵は一躍パリでは知らぬものがいないほどの人物となった。
モンテクリスト伯爵が見せる様々な智謀・策略は実に見事なものである。おそらく岩波書店のバージョンを購入したら、これほど心躍ることはなかったように思う。
有名小説なんだけどちょっと手を出しにくいなと思う人にはこのような本も用意されている。
是非ご一読を。
私のホームページにも同様の書評を記載しています
痛快世界の冒険文学 13 失われた世界
2002/02/06 00:39
冒険小説というよりも学習小説
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:かけだし読書レビュアー - この投稿者のレビュー一覧を見る
コナン・ドイルの「失われた世界」の大幅リメイク版。原作の序盤を省略して新たな場面や人物を書き加えたり、実際に著者がアマゾン流域で実際に体験した経験なども含め、大胆に手が加えられている。ただ実際に読んでみると、冒険小説特有の未知の世界に踏み込むドキドキ感がない。さすがにアマゾンの奥地にロマンを見出すのは、今の時代だと難しいのかもしれない。どちらかといえば、冒険小説というよりも子供向けに書かれた学習小説といった印象でした。巻末にある「痛快ミニ百科」などは、子供などが眺めるのには良さそうだけれど。