高橋克彦自選短編集
著者 高橋克彦 (著)
だれの心にも、鬼がいる。大胆不敵なトリックが冴える短編ミステリーの逸品集。かつて「衛生博覧会」と呼ばれる見世物が人気を博していた。疾病模型や死体写真が陳列されるなか、私は精巧な美少年の鑞人形に目を奪われた。だがそれには、驚愕の秘密が隠されていた(「悪魔のトリル」)。現代日本屈指のエンターテインメント作家の傑作短編集。(講談社文庫)
高橋克彦自選短編集 3 時代小説編
01/23まで通常1,100円
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高橋克彦自選短編集 1 ミステリー編
2020/07/24 14:08
高橋克彦作品に浸るためのプロローグたる一冊。
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:タオミチル - この投稿者のレビュー一覧を見る
短編集だから少しずつゆっくり読めるだろうと思ったら、そうならない。短めの一話完結なんですが、コノ作家の短編集は、長編の前哨戦だったり、番外だったりという凝り方であることを思い知らされた一冊。短編「竜の伝承」は、超長編「竜の柩」シリーズの姉妹編で、そちらにも手を出したくなる...みたいな読後感だらけでした。
2021/10/10 19:59
読みやすい
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちーかま - この投稿者のレビュー一覧を見る
構成もよく練られてるし、短編でも切れ味鋭いミステリーはさすがというべきか。個人的には高橋克彦氏に関しては長編より短編のほうが好きです。
2021/08/17 10:07
初めての高橋克彦さんなら、これ!
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:gaudy - この投稿者のレビュー一覧を見る
タイトルを『高橋克彦自選“傑作”選』と勘違いしてメモしてしまったほど、秀作ぞろい。(いくら何でも自選で『傑作選』なんてタイトルにする作家、いるわけないのに)
『鏡の記憶』など、ひとつひとつは何でもないような小さな出来事を積み重ねて、少しずつ少しずつ不安と緊迫感を盛り上げていく描写が、実に上手い。昨今主流の空気のように軽い文章では、こんな張り詰めた、じわじわと背筋を這い登るような恐怖感は出て来ないだろう。
またお得意の浮世絵もの『歌麿カタログ』や『陰の歌麿』も痛快。
この短編集が面白かったので、つい続けて『写楽殺人事件』や『私の骨』、『ゴッホ殺人事件』も買ってしまった。他にもまだまだたくさん未読の作品があるので、これからが楽しみ。