知らないと恥をかく世界の大問題
著者 池上彰(著者)
リーマン・ブラザーズの破綻で始まった世界金融危機。その後、日米ともに政権交代が実現し、金融危機後の新しい世界の在り方が模索されている。そこで、日本はもちろん、世界におけるさまざまな問題点をとりあげ、その中身を理解し、来るべき新しい時代の世界の潮流を読み解く。わかりやすいニュース解説で定評のある、頼れる“お父さん”池上彰さんがズバリ答える。知らないと恥をかく世界のニュースが2時間でわかるおトクな一冊。
知らないと恥をかく世界の大問題15 21世紀も「戦争の世紀」 となるのか?
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2012/07/02 08:10
何となく知っていた断片的なニュースにはこんな意味があったのか!
7人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ぽかぽか - この投稿者のレビュー一覧を見る
TVで聞きかじって断片的に知っていた情報について、一言でいうとどういうことなのか? そもそもいつ、何故そんなことになったのか?、現在の状況はどうで、これから日本にどのような影響を与えうるのか? また、同じできごとについてある視点で捉えるとこうだが、逆の立場から捉えるとどう見えるのか? といったことを時系列、かつ、多面的に説明してくれる。TV司会者を降りた後、自ら世界を飛び回り(1年の4分の1は海外にいたとのこと)、自分で見て、つなげて、考えて、得た答えを、池上流の非常に平易な文章で説明してくれるのだから、面白くない訳がない。
取り上げられる話題はTPPや原発、ギリシャ財政に中東の独裁政権崩壊(アラブの春)、自民党VS民主党、アメリカ大統領選などなど。例えばギリシャの財政が悪化して、その国債を持っているオランダの銀行がブラジルへの投資をストップした話だとか。TPPはそもそも世界恐慌後の世界で戦争が起こらないよう貿易を促そうとする動き(GATT、WTOなど)から始まっていることなど。
一つの単語としては知っていたけれど、実は昔、教科書で習ったそれぞれのできごとと結びついていて、現在進行形で自分の生活にも強く絡んでいることを意識させられた。単なるビジネス関連書というだけではなく、ものごとの状況を集め、整理し、意味づけする思考方法についても学ばされるものがある。本の値段に対して十分お釣りがくる本。
知らないと恥をかく世界の大問題 9 分断を生み出す1強政治
2018/07/21 13:40
真骨頂
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:あき - この投稿者のレビュー一覧を見る
池上彰さんはメディアよりも、本で、よりご自身の意見を述べておられます。池上彰さんの一流のジャーナリストたる所以は、この本のシリーズにあると思うほど、本文には、世界の先を見据えた内容が含まれています。
知らないと恥をかく世界の大問題 4 日本が対峙する大国の思惑
2014/02/05 20:04
世界を知るテキスト本
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:キック - この投稿者のレビュー一覧を見る
初めて池上氏の著作を読みました。評判どおり、平易な言葉で且つポイントを押さえた解説ですので、大変読みやすい本でした。就職活動中の学生の必読書になっているとのこと(5ページ)ですが、それも頷けました。
内容は、今問題となっている全世界の動きが、だいたい網羅されています。手っ取り早く世界の問題点を知ることができます。本書をベースにして、新聞やニュースを見ると、自分の知識として理解が深まるでしょう。
加えて、基本的な事項(米大統領選挙や米連邦議会の仕組み等)も簡潔に説明されていますので、理解が進みます。シリーズ化(毎年春先に発行)されているようですから、今後は新刊本を必ず読んで、世界の動きをフォローしたいと思います。
なお本の性格上、各テーマとも浅く広い扱いとなっていますので、関心を持ったテーマは別の本をあたると良いでしょう。それにしても、本書が書かれた昨年の5月頃と比べると、日中・日韓関係の悪化は加速度的に進んでいます。とにかく最近の中韓の悪乗りは、我慢できないものがあります。