仁義なき嫁
著者 高月紅葉
「ここも未開発なんだな?」こおろぎ組の唯一の組員、佐和紀は雰囲気のある美人だが、凶暴さゆえに『こおろぎ組の狂犬』と呼ばれている。組の存続のために、上部組織の大滝組若頭補佐・岩下周平へ嫁入りするが、相手は男も女も知り尽くした色事師同然のテクニシャンで……。佐和紀は初夜の暖かい抱擁と熱いキスに溺れかけるが、周平の心無い一言で逃げ出してしまう。翌日、何事もなかったかのように交わされるキスに、心を震わせた佐和紀は恋を自覚するのだが。アニキ分夫婦と舎弟を巻き込んでの、色事師ヤクザ(眼鏡)×美人チンピラ(眼鏡)のハートフルラブ!人気シリーズ、装いも新たに!書き下ろしSSを新規収録。※本作品は過去に配信していた「仁義なき嫁」に書き下ろしを加えた新装版です。
仁義なき嫁10 ~短編集4~
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2020/11/13 10:57
短編集2
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:なつゆき - この投稿者のレビュー一覧を見る
佐和紀が周平の嫁になったいきさつの話
誕生日を周平に伝えていなかった佐和紀が、岡崎たちに誕生日プレゼントを貰っていたことを知り嫉妬する周平の話
佐和紀と周平(と、おまけの愉快な仲間たち)が、初めてのクリスマスを雪の軽井沢で過ごす話
過去のけじめをつけさせられる美人局の相棒・田辺と岡村の心情の話
岡崎視線、岡村視線などそれぞれから見た佐和紀との係わり方が面白い
可哀想な過保護でヘタレな被害者だ、罪作りな佐和紀だととつくづく思うが惚れたお前らの自業自得だろう
2020/11/12 12:23
第一部終了
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:なつゆき - この投稿者のレビュー一覧を見る
誰と誰が喧嘩をしていて、誰が誰に腹を立てているのかが分からなくなってくる
それくらい複雑な思いが交差していたが、中心にいるのは佐和紀だ
親よりも周平をとった佐和紀だったが、周平の中に迷いがありそれをセックスでごまかしているのに気づき、我慢できなくなり初めての夫婦ゲンカ
自分の足で立つことを決めた佐和紀は、どんなに綺麗な顔をしていても男で、それを理解しない男どもがいらないちょっかいを出すからややこしくなる
周平の弱さや狡さを分かった上で周平自身を大事にして欲しいと願う佐和紀
自分の男のためにも自分がしっかりと立つためにも、狡くも賢くもあろうとする佐和紀は目を見張る成長ぶりを見せる
一番の被害者の岡村が哀れだ、前に石垣も『俺のために死ね』なんて言われてたし
罪な男だよホント
2020/11/12 12:01
様々な思惑
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投稿者:なつゆき - この投稿者のレビュー一覧を見る
親とも思い慕ってきたこおろぎ組の松浦組長に「別れて戻って来い」と言われる佐和紀
裏切られた思いと、分かってもらえない悲しみ、さらに岡崎の嘘と思惑も知り周平の女として生きることを決めたのだが・・・
みんな佐和紀が可愛くての言動ではあるのだろうが、誰もが自分の気持ちばかりを前面に出して佐和紀の気持ちを考えようとしない
唯一周平だけは、佐和紀のことをいつまでも頭の弱いチンピラ扱いをする彼らに、腹を立てているのは愛ゆえだろうか
それにしてもあくまでも佐和紀を傷つける役は、他人にやらせようとする岡崎のヘタレにはムカつく
みんなが思うほど佐和紀は馬鹿じゃない、いや馬鹿じゃなくなってきている
佐和紀だって男なのだ、女にはなれない
佐和紀の決めた道が楽しみな次巻である