丹羽宇一郎 戦争の大問題
著者 丹羽宇一郎
「戦争を知っている世代が政治の中枢にいるうちは心配ない。平和について議論する必要もない。だが、戦争を知らない世代が政治の中枢となったときはとても危ない」
(田中角栄)
本書は、歴史家や軍事評論家が書く戦争論ではなく、国際的な見識を持つ代表的なビジネスマンであり、中国をよく知る元中国大使の丹羽宇一郎氏が、軍事や戦争に対する本質的な疑問を、戦争体験者や軍事・安全保障の専門家にぶつけ、そこから得た知見と教訓をまとめたものです。
戦争の痛みも知らず、戦力の現実も知らないまま、気に入らない国は懲らしめろという勢いだけがよい意見にはリアリティがありません。私たちは、いまこそ戦争の真実を追ってみるべきです。その上でもう一度、日本の平和と防衛を考えてみるべきではないでしょうか。
日本人は72年間戦争をせずにきましたが、同時に戦争を知ろうとせずに過ごしてきました。あと10年もすれば戦争を知っている世代がいなくなるでしょう。私たちは戦争の語り部を失ってしまうのです。
いまが最後のチャンスです。
■本書の3大特徴
1.戦場の真実がわかる
2.日本の防衛力の真実がわかる
3.日本が目指すべき道がわかる
丹羽宇一郎 戦争の大問題
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丹羽宇一郎 戦争の大問題 それでも戦争を選ぶのか。
2018/11/30 11:14
元中国大使の著者が語る戦争論です!
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、日本が経験した戦争について語った作品です。著者は元中国大使の経験もある丹羽氏で、彼は、戦争を世界からなくすには戦争を知らなければならないと強調します。我が国はこれまで70年以上戦争をせすに来ましたが、同時に、戦争を語らずに、避けて通ろうとしてきた部分も大いにあります。あと、20年もすれば戦争を経験した人たちはいなくなり、戦争の語り部はいなくなります。そこで、今が戦争を分かり世代の人たちに向けて語る最後のチャンスだと説いています。
2018/04/15 15:25
久しぶりにホッとした
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:moha - この投稿者のレビュー一覧を見る
嫌韓嫌中、安保、防衛論争が喧しい中、頼りない野党諸氏。そんな中、全編通じて徹底的に戦争はダメとの主張。歴史、経済、文化的側面で文献や数値考証もあって鮮な視点も。ご本人取材の戦争体験者談には戦慄させられるものがあります。本当に大事なのは政治家を育てること。良識あるstatesmanをと。面白いですよ。北に対してはむしろ援助をとも言っています。ざっと読み通すならば3時間程度でしょうか。読後感は何だかホッとした感じ。
最近は権力側にこそ、みるべき人物ありなのでしょうか。
丹羽宇一郎 戦争の大問題 それでも戦争を選ぶのか。
2022/05/13 23:07
今だから読みたい、戦争の真実
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:もこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
ウクライナで起きていることを見て、「日本は大丈夫か?侵略されないか?」と心配になった方、「でも日米安保条約があるからいざという時はアメリカが守ってくれる」とお考えの方、本書をお勧めします。
戦争がどれだけ百害あって一利なし」かが、これでもかというほど解説されています。とても分かりやすいです。
靖国神社の参拝を昭和天皇がやめた理由、中国が南シナ海への進出を行う理由など、マスコミが報道しない事実も多々記載されています。
防衛と安全保障を分けて考えるべきであることも、分かりやすく説明されています。
今だからこそ、読みたい本です。