日本SF傑作選5 光瀬龍 スペースマン/東キャナル文書
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日本SF傑作選 2 小松左京
2018/05/30 00:04
初期作品選集
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:H2A - この投稿者のレビュー一覧を見る
『物体O』が傑作。発想そのものは奇想というべき内容で直径1000kmのリング状の物体が日本を突然襲う。その内側で取り残された人間たちが社会的な秩序を立て直そうと悪戦苦闘するさまがよく考えられているし皮肉が効いておもしろい。物体Oが実は何だったのかがわかるとかなり馬鹿馬鹿しいが、よくそのようなことを考えついて作品かしたものだと感心する。ほかには『時の顔』が込み入ったプロットでおもしろく、『紙か髪か』も笑える。『神への長い道』も56世紀の未来人の姿が興味深く描かれていて佳作だった。ここには駄作らしきものはない。『継ぐのはだれか』も青春ものとしても、超人類ものとしても十分に面白い。ただ、これは既読だったのでむしろ他の短編をもっと収録してほしかったとも思う。