ヒロイン
著者 桜木紫乃
世間を震撼させた白昼のテロ事件から17年。
名を変え他人になりすまし、”無実”の彼女はなぜ逃げ続けたのか?
1995年3月某日。渋谷駅で毒ガス散布事件が発生。実行犯として指名手配されたのは宗教団体「光の心教団」の幹部男性と、何も知らずに同行させられた23歳の信者岡本啓美(おかもとひろみ)。この日から、無実の啓美の長い逃亡劇が始まった。他人を演じ続けて17年、流れついた地で彼女が見つけた本当の”罪”とはいったい何だったのか――。
ヒロイン
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ヒロイン
2024/02/21 21:23
先は気になる
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投稿者:kochimi - この投稿者のレビュー一覧を見る
先が気になってどんどん読みました。
転換期に起きる重要な出来事がいくつかあり、
風向きを変える何人かとの出会いがあり、
あとはその流れに流されてきた主人公ですが、
描かれている転機以外は
取るに足らない日常を繰り返した何年かだったんだろうな、
と思うと、
数奇な人生も普通の人生も
実は密度はあんまり変わらない気がしました。
ヒロイン
2024/06/10 14:15
モデルは一旦忘れよう
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投稿者:名取の姫小松 - この投稿者のレビュー一覧を見る
現実にあった宗教団体の凶悪事件の実行犯、その周辺の人たちをモデルとしていのはすぐ解る。しかし、読んでみると、小説の導入部にあるだけで、あとは筆者の想像から拡がっていく。主人公の岡本啓美は宗教団体で暮らし、たまたま施設内で行きあった幹部と同行して東京まで行く……。知らぬうちに毒ガス事件の共犯者となり、長い逃亡生活が始まる。
啓美が何故高校生時代に宗教にハマったかは、バレエ教室のを経営する母との確執が語られる。事件後の逃亡先でかくまってくれる人たちの人生も絡まって、不思議な連帯感まで生まれていく。
ヒロイン
2023/12/04 22:37
逃亡者
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投稿者:テラちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
渋谷で毒ガスが散布された。宗教集団の犯行。主人公つまりヒロインの岡本啓美は単なる信者にも拘わらず、実行犯と一緒にいたため逃亡する羽目になる。各地を転々、名前を変え、ひたすら逃げる。地震、戸籍売買など様々な要素が盛り込まれているが、逆に盛り込みすぎの感が否めない。一方で、バレエという大きな軸があるのだが、これがぼやけてしまった。