韓国女性文学シリーズ
6人の女性作家が描く“おばあちゃん”アンソロジー
年老いた女になるつもりはなかった。
その日その日を生きているうちに、いまにたどり着いただけ。
いまという日は、自分とはまったく関係のない他人のものでなければならなかった。
【目次】
きのう見た夢 ユン・ソンヒ
黒糖キャンディー ペク・スリン
サンベッド カン・ファギル
偉大なる遺産 ソン・ボミ
十一月旅行 チェ・ウンミ
アリアドネーの庭園 ソン・ウォンピョン
訳者あとがき
【著者】
ユン・ソンヒ
1973年生まれ。短編小説「レゴでつくった家」(1999年東亜日報新春文藝)でデビュー。短編集に『レゴでつくった家』『そこに、あなた?』『風邪』『笑うあいだ』『枕をする』『日々、エイプリルフール』、中編小説に『やさしい人』、長編小説に『見物人たち』などがある。
ペク・スリン
1982年生まれ。短編小説「嘘の練習」(2011年京郷新聞新春文藝)でデビュー。短編集に『ポール・イン・ポール』『惨憺たる光』『夏のヴィラ』、中編小説に『親愛なる、親愛なる』などがある。
カン・ファギル
1986年生まれ。 2012年に京郷新聞新春文藝に短編小説「部屋」が当選する。短編集に『大丈夫な人』『ホワイト・ホース』、長編小説に『別の人』などがある。
ソン・ボミ
1980年生まれ。2011年、東亜日報新春文藝に短編小説「毛布」が当選する。短編集に『彼らにリンディ・ホップを』『優雅な夜と猫たち』『マンハッタンの蛍』、長編小説に『ディア・ラルフ・ローレン』『小さな町』などがある。
チェ・ウンミ
1978年生まれ。2008年『現代文学』の新人推薦に短編小説「泣いて行く」が当選する。短編集に『あまりに美しい夢』『目連正伝』『雪で作った人』、中編小説に『昨日は春』、長編小説に『第九の波』などがある。
ソン・ウォンピョン
1979年生まれ。2016年、長編小説『アーモンド』で第十回チャンビ青少年文学賞を受賞。短編集に『他人の家』、長編小説に『三十の反撃』『プリズム』がある。現在、映画監督、シナリオ作家としても活躍している。
橋本智保
1972年生まれ。東京外国語大学朝鮮語科を経て、ソウル大学国語国文学科修士課程修了。訳書に、鄭智我『歳月』、千雲寧『生姜』、李炳注『関釜連絡船(上・下)』、朴婉緒『あの山は、本当にそこにあったのだろうか』、ウン・ヒギョン『鳥のおくりもの』、クォン・ヨソン『春の宵』『レモン』、キム・ヨンス『夜は歌う』『ぼくは幽霊作家です』、チョン・イヒョン『きみは知らない』、チェ・ウンミ『第九の波』など。
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私のおばあちゃんへ
2021/10/23 21:21
よかった
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:なや - この投稿者のレビュー一覧を見る
ストーリーのまとまり具合はもちろんのこと、さすがの出来と言わざるを得ないような仕上がりで、感服した。
私の彼女と女友達
2023/05/13 03:12
まるで舞台を観ているような
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:タキオン96in - この投稿者のレビュー一覧を見る
自分は小説を『画像で観る』タイプの読者なんだけど、この短編集は『映画』ではないな。観客席から『舞台の芝居』を観ているようだ。簡素とも言えそうな道具建の中で、暗転を挟むように物語が紡がれていく