三島屋変調百物語
著者 著者:宮部 みゆき
ある事件を境にぴたりと他人に心を閉ざしてしまった十七歳のおちか。ふさぎ込む日々を、叔父夫婦が江戸で営む袋物屋「三島屋」に身を寄せ、黙々と働くことでやり過ごしている。ある日、叔父の伊兵衛はおちかに、これから訪ねてくるという客の応対を任せると告げ、出かけてしまう。客と会ったおちかは、次第にその話に引き込まれていき、いつしか次々に訪れる客のふしぎ話は、おちかの心を溶かし始める。三島屋百物語、ここに開幕。
あやかし草紙 三島屋変調百物語伍之続
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三鬼 三島屋変調百物語四之続
2019/07/09 13:36
宮部みゆきさんのライフワーク! 『おそろし』から続く三島屋変調百物語 シリーズの文庫最新刊
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ぴんさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
今巻ではおちかに新たな出会いと、切ない別れが…。稀代のストーリーテラー宮部みゆきさんの「三島屋」シリーズ待望の文庫最新刊。ぞっとするほど怖いお話のほかに、かわいい憑神の話などバラエティ豊か。出会いはほわり、別れはぽっかり。語り部たちとの別れも色んなパターンが増えました。江戸の袋物屋で行われる「変わり百物語」、今回持ち込まれる怪異譚は?単なる怪談話ではなく、奥深い人間ドラマ。今作も極上の読み心地です。人間の業が描かれた本作は、私に人生の指針を与えてくれます。これから何度も読み返すことになるでしょう。
2022/07/28 21:07
なんて幸せ
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:みぽこぽこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
単行本で読んだ…はず…ですが「黒武御神火御殿」を読み終えて火がついて(笑)また、最初から読みたくなり、電子書籍で購入。丁度良い事に、単行本の新刊も発売されたので、まだまだしばらくシリーズを楽しめます。
もう、寝る間も喰う間も惜しむ感じで、読みたい読みたい。
仕事していても、何をしていても、本の中のあの時代、あの空間に早く戻りたい。
本を読む事は、別の世界に旅をする事、本の中に深く潜って行く事が幸せなのですが、やはり面白くないと、日常に気を取られてなかなか潜れません。
しばらくは、夢中で潜れる世界があるということが、本当に幸せです!
三鬼 三島屋変調百物語四之続
2020/01/22 23:20
告白することの重さ
3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:里 - この投稿者のレビュー一覧を見る
分厚い文庫本があっという間に終わりに近づいていた。宮部さんの創造力にはいつも驚かされ、引き込まれる。やはり心に残るのは表題作の"三鬼"だろうか。怪異の奥底にある生き残るための厳しさ、悲しさが重く、しかししっかりと伝わってくる。