ヘテロゲニア リンギスティコ ~異種族言語学入門~
著者 瀬野反人(著者)
怪我をした教授に代わり、魔界でモンスターとの言語的&非言語的コミュニケーションの調査を任されたハカバ君。ガイドのススキと共に魔界を旅をする、新人研究者の苦悩と日常を描いたモンスター研究コメディ!
ヘテロゲニア リンギスティコ ~異種族言語学入門~ (1)【期間限定 無料お試し版】
閲覧期限:2025/01/23 23:59
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2018/12/04 13:03
文化人類学畑の人が、ファンタジーをこじらせてかいた漫画?
9人中、9人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:爆発野郎 - この投稿者のレビュー一覧を見る
異種族コミュニケーションを研究するヒト族の学者の卵が、ワーウルフの少女と一緒に魔界を旅して、さまざまな風俗を紹介してくれる漫画です。
登場する異種族の人々の風俗は余りにも奇天烈で、しかし、論理的に納得できるものでした。また、さまざまな種族の人々がコミュニケーションに奮闘する様子が丁寧に描かれており、そのような点も楽しめました。
この漫画の素晴らしいところは、未知の文化や文明を持つ異種族の人々が、互いに理解し得ない事を前提に、それでも、歩み寄ろうと奮闘しているその様子を描いていることでしょう。
自分達と見た目や考え方が異なるからといって受け入れないのではなく、共に生きるためにコミュニケーションを取り、互いの無理解を許し、許されながら、認め合う、そのような姿に心を打たれました。
ネタバレになるので、あまり具体的な内容には触れたくないのですが、私のお気に入りのシーンを一つだけ紹介します。
主人公のハカバ氏は、ワーウルフの少女のススキに手ほどきをされながら、鳥の人であるハーピーとコミュニケーションを取ろうとします。しかしながら、予想を斜め上方向にブチ切れているハーピーの言語に圧倒されて、ぶっ倒れてしまいます。
すると、ハーピーは飛び立ってしまい、ハカバ氏はその様子から、コミュニケーションを途中で打ち切ったことでハーピーの機嫌を損ねたに違いないと落ち込み、そのことをススキに伝えました。
ですが、そこでススキは「話すの疲れるから休むのはいい」と、言ってくれるのですよ。
そうだよね、会話って、しんどいよね!
相手のことなんて、到底理解できないよね!
でも、仲良くなりたいんだよ!
価値観が異なり、互いに分かり合えることが前提とならない、しかし、互いに友好的でありたいと願い、理解しようとすることの努力をやめない人々。
人間の社会というのは、このように作り上げられるべきだと感じました。
とにかく、非常に愉快な漫画ですので、多くの人に読んでもらいたいです。
浮世にあれこれに疲れた人にお勧めします。
ヘテロゲニア リンギスティコ 1 異種族言語学入門 (角川コミックス・エース)
2019/05/11 17:18
不思議な世界観
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ぱぷりん - この投稿者のレビュー一覧を見る
今までになかった斬新な作品だと思います。学者も注目していると聞きましたが、細かい設定がすばらしいです。
ヘテロゲニア リンギスティコ 4 異種族言語学入門 (角川コミックス・エース)
2021/12/31 11:40
いままで踏み込まなかった部分
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:藤和 - この投稿者のレビュー一覧を見る
魔界の集落で日々を過ごしながら、少しずつ言葉を紐解いていく。
時々誤解をされながらも、集落に溶け込む主人公になんだかほっこり。
けれども、あることをきっかけに言語の研究を一歩踏み込むと、緊張感が高まる。
これから先がとても気になる。