スキップとローファー
著者 高松美咲(著)
岩倉美津未、今日から東京の高校生! 入学を機に地方から上京した彼女は、勉強こそできるものの、過疎地育ちゆえに同世代コミュ経験がとぼしい。そのうえちょっと天然で、慣れない都会の高校はなかなかムズカシイ! だけど、そんな「みつみちゃん」のまっすぐでまっしろな存在感が、本人も気づかないうちにクラスメイトたちをハッピーにしていくのです!
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閲覧期限:2025/01/05 23:59
スキップとローファー(11)
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2023/01/28 20:44
みつみの決断、志摩の葛藤。
13人中、11人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ゲイリーゲイリー - この投稿者のレビュー一覧を見る
明るくて実直な主人公・みつみ。
いつも真っすぐで失敗しようとも挫けず、勇気と自身に満ち溢れた彼女は、周囲の人々を笑顔にし励ます存在となっている。
しかし一方でみつみの屈託のなさに、嫉妬し疎ましいと感じる人物や、彼女のそうした言動に負い目を感じる人物も一定数存在する。
8巻では、上記のようなみつみの特性を手放しで褒めたたえるのではなく、そうした特性や価値観を持っていることは幸運だからではないか、と問いかける。
そもそも彼女が持っている特性に関しても彼女本人だけによるものではなく、むしろ家族や友人に愛されてきた環境のおかげでそうした言動が身についたのではないか、と。
もしそうだとしたら彼女の様に恵まれた環境下で育たなかった人たちの価値観や特性を糾弾するべきなのだろうか。
これまで周囲と壁を作ってきたことで、自身の想いに鈍感になってしまい、主義主張のない自分は中途半端だと思う志摩。
みつみの性格や価値観を恵まれていたからにすぎないと一蹴する八坂。
そんな八坂や志摩とのやり取りを通じて自分が如何に恵まれていたのか、本当に自分が優先すべきことは何なのかに気付いていくみつみ。
彼女たちを見ていると如何に人と人との分かり合えなさ、を痛感させられる。
しかし私たちはそれでもどうしても大切な人と分かりあいたいと強く想う。想ってしまう。
本作はそんな分かり合えないというもどかしさを直視し描きつつも、それでも分かり合いたいと想う気持ちは美しいと肯定してくれる。
みつみが志摩に放った言葉に心打たれたのは私だけではないはずだ。
2023/08/24 19:08
リアルではないけどリアルな優しい世界
5人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ゆきも - この投稿者のレビュー一覧を見る
この作品は、リアルじゃないのにリアルに魅せるのが上手いな〜と毎巻感心させられる
思春期の想いをこんなにうまく言語化させられる高校生はきっといないし、こんないい友達もきっといない。
でもそこにある悩みそのものや、チョットした「親から教わらないとわからないこと」を教わった人と教わっていない人との書き分けとか、そういったところにリアリティを忍ばせる。
人の悪意も大袈裟には描かない、けど確かにある悪意のない悪意。でも世界は優しいまま。
どうなっていくのか、とても楽しみです。
2023/02/01 17:45
本当にうまい
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ゆきも - この投稿者のレビュー一覧を見る
心臓がギュッとするような青春の甘酸っぱさ、切なさを描きながらも、主人公が真っ直ぐだから明るいまま。
でも、その主人公も悩みながら受け止めて生きてる。その他のキャラクターも。
悪意がゼロなわけではない、のに、優しい世界の描き方が本当に上手だなあと毎回感嘆します。優しい世界なのにリアルさも残している。