ランド
著者 山下和美(著)
~その村では人は必ず50歳で死を迎える~。村人を縛るしきたり、「あの世」と呼ばれる山の向こう。双子の姉を生け贄に捧げられた少女・杏。獣の皮をかぶった役人達が取り仕切る「この世」と呼ばれる村で神に見守られて暮らす人々。そして、不思議な山の民。杏が見つめる先には希望も絶望もある。この物語で描くのは、山下和美が抱く、日本という国への不安。
ランド(11)
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ランド 1 (モーニングKC)
2016/10/18 19:21
山下和美の新たなる代表作!
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:かしこん - この投稿者のレビュー一覧を見る
なにしろ分厚いということもあるが、内容が内容だけに台詞ひとつ読み飛ばせないという緊張感で一気読みができず、一回休憩をはさんでしまいました。
“しきたり”のもとで暮らす村の人々。 獣の頭をかぶった神官や役人たち。 四方を巨大な神の像に見守られながら暮らす村人たちにとって、自分たちがいるのは「この世」。
山の向こうは決して行ってはいけない「あの世」。
村の平和のためには、不具の子や凶相と判断された子供はひそかに山に捨てられなければならず、太占の結果次第では犠牲を捧げなければならない。 そして村ではどんなに元気に見えても、50歳を迎える日には誰もが確実に死ぬ。
そんな村の中で結構な真実を知っていそうな捨吉の娘・8歳の杏が主人公。 見るもの知るものすべてが謎に満ちているように感じられ、それが何故なのか、山の向こうには何があるのか、じたばたするヒロインと一緒に、私もまたじたばたする。
江戸時代っぽいが・・・パラレル展開もありうる。 公開当時物議をかもした某映画のこともなんだか思い出されるが、そんなオチで終わるはずがない。
この物語の世界観を理解するには、これくらいの分量は必要。 だからこその分厚さ(362ページ)なのだろうけれど、2巻が出るのはいつなんだろ・・・と思うとそれもつらい。
萩尾望都の『バルバラ異界』のような、手塚治虫の『火の鳥』の一編のような、そのレベルの名作になる気配大!(2015年5月読了)
ランド 1 (モーニングKC)
2021/09/21 19:23
Let's bigin
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:うーよー - この投稿者のレビュー一覧を見る
全巻買いそろえることが出来たので読書開始です。四ツ神様は最初心証風景かと思った。この文明の程度で、あんな巨像は作れないと思ったから。しかし、物理的に存在していたし、それどころか光るし、どういう世界なんだと混乱していたら、最後に高層ビル群が見えて、とどめを刺された。何これ、どうなるの?と、いう以前に、何これどういう世界なの??
2022/02/27 11:17
続きが気になる
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ぺろ - この投稿者のレビュー一覧を見る
双子の姉が生贄にされたり、50歳になると死んでしまう村。
「あの世」とは何なのか?また杏がこれからどうなっていくのか続きが気になるストーリーです。