この世界の片隅に
著者 こうの史代(著)
主人公・すずは広島市から呉へ嫁ぎ、新しい家族、新しい街、新しい世界に戸惑う。だが、昭和18年から描かれる一日一日を確かに健気に生きていく。戦中の広島県の軍都「呉」を舞台にした戦中を生きる小さな家族の物語。
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2023/08/31 11:03
居場所
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投稿者:やさし - この投稿者のレビュー一覧を見る
残酷だけどかわいくて、すがすがしいけど耐えがたくて、もうよく分からないくらいよかった。争いも恋も生も死もひどいことも素敵なことも、この世界で神々は何でもする。そうだったなあと思うけど、泣いても笑って真面目になってもおっちょこちょいする愉快であたたかなすずさんの片隅が好きだ。あとずっとあたりのきつかったお義姉さんが本音を話してくれて、空がひかる前にイヤになるまではいたらいいと言ってくれてうれしかった。
2023/07/27 14:58
ほんまはあの人と
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投稿者:やさし - この投稿者のレビュー一覧を見る
戦争が深まっていく中でも日々おとぼけすずさんに笑ったり夫婦でデートしたり…、と思ったら周作さんのリンさん、すずさんの水原さんのエピソードが衝撃だった。結局は夫婦でおたがいあの人のかわりでしょみたいなヤキモチやいてケンカしてみたいになったけど、たしかにあった思いとえらばなかった道が少し切ない。
【期間限定 無料お試し版 閲覧期限2022年8月14日】この世界の片隅に 上
2023/06/28 14:27
素敵なひと
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投稿者:やさし - この投稿者のレビュー一覧を見る
すずさんはちょっと抜けてるけどやさしくて、日々のちょっとしたところに魅力が光っている。こういう人大好きだなと思う。うさぎの跳ねるような波。えんぴつ返してくれた水原さんのぶんの絵をかくすずさんがかっこいい。そのあとやっぱりおちゃめなオチがくるんだけど、里帰りしてふるさとをスケッチしているところもかっこよかった。子供のころの不可思議な夢のようなところでさりげなく周作さんとの出会いがえがかれるのもおもしろい。(一緒に読んだ家族は気づかなかった。)