ホテル・メッツァペウラへようこそ
著者 福田星良(著者)
フィンランド・ラップランド地方。吹雪と共にやってきた、謎の刺青青年”ジュン”を迎え入れたのは老紳士たちが営む小さなホテル”メッツァペウラ”だった。新鋭・福田星良が確かな画力で描く、美しくも厳しい大自然と、その中で生きる、温かい人々の物語をお楽しみください。
ホテル・メッツァペウラへようこそ 5巻
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ホテル・メッツァペウラへようこそ 1 (HARTA COMIX)
2022/01/17 03:30
新人ホテルマンの成長
15人中、15人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:にも - この投稿者のレビュー一覧を見る
舞台は雪の降り積もるフィンランドのホテル。
主人公は施設育ちで背中に阿修羅の和彫りの刺青を入れた、まだ少年といっても良い男の子。
ホテルの前で立ち尽くしていた主人公を2人のホテルマンが拾い、彼を仲間の新人ホテルマンとして迎え入れることから話は始まります。
この第一巻の時点では、主人公が背中に阿修羅の刺青を何故入れたか・主人公母親がフィンランド人の可能性があること・主人公は親がいない施設育ちであること…などの軽い部分のみが出てくるだけで、主人公については何かしらの過去を持っている様子は見せますがあまり深くは語られてはいません。
この辺りを今後に主人公がどう話の中で語っていくのか…など展開に期待が高まります。
話はフィンランドが舞台ということもあって、刺青=芸術という認識があったり、お風呂ではなくサウナだったり、室内でオーロラが観測できる部屋があったりと話の構成やキャラクターだけでなく凄く背景も楽しめる1冊です。
2022/10/22 13:51
メッツァペウラ ・・ フィンランドの鹿の名前
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:M★ - この投稿者のレビュー一覧を見る
雪が深い地域にある、オーロラ観測室を備えているホテル。
初読み作家。
漫画だけど、もの凄く細かい部分までの書き込みが綺麗で上手い。
調べたら・・芸大で日本画を専攻している人だった。
愛知県出身東京藝術大学日本画科卒業大学卒業
道理でデッサンやレイアウトがしっかりで、
採色も凝っていて綺麗なわけだなー、と納得。
特に、主人公の背面にびっしり入れている不動明王の刺青の描写が上手い。
洋風の登場人物で、場面も北欧なのに、
カラーページの彩色が、和風でちょっと渋いのも面白い。
訳ありの刺青青年が、無一文でホテルの外にたちつくしているのを助けて、
住み込みで雇ってくれる老人たちの判断や行動が、とても暖かい。
雪に閉ざされるホテルに、はるばる宿泊に来る客は殆ど毎年の常連客で、
夫々が、ホテルに思い出を持っていて、そのエピソードがとてもこころに沁みる。
物語を持っていない人なんてないのが、生きている証拠
鹿の名前を持つホテルで起きるこれからのエピソードがとても楽しみ。
こたつに入って籠ってじっくり読みたいシリーズ。
ホテル・メッツァペウラへようこそ 1 (HARTA COMIX)
2022/11/28 09:34
期待以上に良かった
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ヒグラシカナ - この投稿者のレビュー一覧を見る
あちこちでお勧めされて「良い作品なんだ」と
期待して読み始めた。絵も登場人物も展開も
魅力があってあっという間に読了。
「いいよ」という想像以上にもっともっと良い作品
でした。
年齢を重ねた男性二人が第一印象は荒い人、
柔和に見える人だけど、実は内面はまた違うかも。
長く続いて欲しい作品です!