- 販売開始日: 2010/11/30
- 出版社: 小学館
- ISBN:978-4-09-408219-7
100回泣くこと
著者 中村航
精緻にしてキュート、清冽で伸びやか。野間文芸新人賞作家が放つ恋愛長編!実家で飼っていた愛犬・ブックが死にそうだ、という連絡を受けた僕は、彼女から「バイクで帰ってあげなよ」...
100回泣くこと
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商品説明
精緻にしてキュート、清冽で伸びやか。野間文芸新人賞作家が放つ恋愛長編!
実家で飼っていた愛犬・ブックが死にそうだ、という連絡を受けた僕は、彼女から「バイクで帰ってあげなよ」といわれる。4年近く乗っていなかったバイク。彼女と一緒にキャブレターを分解し、そこで、僕は彼女に「結婚しよう」と告げた。彼女は、1年間(結婚の)練習をしよう、といってくれた。愛犬も一命を取り留めた。愛犬の回復→バイク修理→プロポーズ。幸せの連続線はこのままどこまでも続くんだ、と思っていた――。
2013年映画公開!
関ジャニ∞ 大倉忠義 映画単独初主演
ヒロイン 桐谷美玲
中村 航(なかむら・こう)
1969年岐阜県生まれ。
2002年、「リレキショ」で「文藝賞」を受賞しデビュー。
「夏休み」が芥川賞候補に。
「ぐるぐるまわるすべり台」で 「野間文芸新人賞」を受賞。
ほかに「絶対、最強の恋のうた」「あなたがここにいて欲しい」など。
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何度読んでも泣けてくる
2022/08/25 09:35
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ランディ・B/M - この投稿者のレビュー一覧を見る
この本は、映画は見ていないものの、5,6年前に映画化されていたことをきっかけに買って、その後何度か読み返しているが、読むたびに切なく、泣けてくる。主人公(彼)は、彼女のお父さんに藤井君と呼ばれているが、彼女の名前は書かれていないので、彼女の存在が夢であったような感じもするところが余計に心に刺さった気がする。
シンプルイズベスト
2017/10/16 22:07
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:L - この投稿者のレビュー一覧を見る
とてもシンプルな物語。それだけに何もかもがそのまま伝わってきて読むのがつらい部分もあった。彼が幸せになりますように。
美文
2016/02/15 22:08
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:テラちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
美文調、というのは、やや古めかしい表現だが、中村氏の文章は淡々として美しい。愛犬の快復、バイクの修理、プロポーズ。良い方向に…と思わせて、永遠に閉じたままの箱。山あり谷ありの文章にしたら、氏の持ち味は活きないだろう。100回泣くのはオーバーだが、淡々と描かれているから心に響く物語もある。
-
2021/03/05 23:54
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:melon - この投稿者のレビュー一覧を見る
婚約者との死別を描いた話であるが、泣ける話とまではいかないだろう。おそらく表現が淡泊なのか、それほど心を大きく揺さぶるという書き方ではないためだ。本で泣くのは難しいことだと改めて思った。
序盤は、ブックと名付けた犬の死期が近いという話である。浪人生時代に捨て犬を図書館からの帰りで拾ったが、そのときに乗っていたバイクは故障していた。実家からのブック危篤の報に、バイクを直して実家へ戻るというものだ。ここで彼女は「ブックはもうだめかもしれないけど、バイクは蘇ると思うの。」と発言している(p22)。まだ発病前であるが、ブックに彼女を当てはめることを予感させるものである。
彼女と婚約し、同棲を始めてからは、主人公の浮かれぶりが見てられないものである。それが文章としても如実に表れていて、正直なところヘイトが溜まる程である。
同棲前の時間が正確という彼女の性格は、同棲後の反省会などでも表れているように思う。どこか几帳面で、いい加減さのない彼女だが、体調不良になってからは、この時間の正確性を欠いていくのが対比となっている。尤も、病に倒れてから性格が変わったということはない。
卵巣癌が発覚し、腹膜播種を起こしていることが判明すると、化学療法によっても回復はせず、徐々に体力を失っていく彼女。それを必死で励ますも、彼女は死んでしまう。医師でない主人公が根治のためにできることなどなく、ただそれを受け入れているのは、小説としては正しいスタンスだろう。こういったところで無闇に自分を責める展開は、読者を置いていってしまう。実際に、主人公の考える通り、その立場でできることはしっかりやりきっているのだ。
死後の回想で一章を使っているが、こういった話では、実はこの死後が大事なのではないかと思う。同棲初日に彼女がやってきた場面など、過去を振り返ることが、小説をより良いものにしていく。
分量や比率は間違いない。ただ、冒頭部で述べた通り、どこか淡泊なところが、泣くに至らない理由なのだろう。
うーん
2022/10/31 14:20
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:yomogi - この投稿者のレビュー一覧を見る
ありきたりなお涙頂戴系小説。よくある感じのストーリーで私にはあまり響きませんでしたが私が非情なのだろうか。