二十世紀(上)
著者 橋本治 (著)
二十世紀は戦争と革命の時代だったとも言える。一方で、一年ごとに見ていけば、意外にも大事件の起こった年は少ない。そんなふうに私たちは毎日を普通に生きているのだ。しかし、普通...
二十世紀(上)
商品説明
二十世紀は戦争と革命の時代だったとも言える。一方で、一年ごとに見ていけば、意外にも大事件の起こった年は少ない。そんなふうに私たちは毎日を普通に生きているのだ。しかし、普通が激動に結びつくことは理解されにくい。一体、この百年で、何が変化し、何が変わらなかったのだろう? 生活レベルのことから、芸術、経済、政治まで、橋本治が、歴史の全体像を身近なものへと手繰り寄せる。
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日本人は不思議な生き物
2004/11/21 22:37
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投稿者:明るい仙人 - この投稿者のレビュー一覧を見る
二十世紀を1年ごとに紹介するコラムです。
1943年のコラムの中で、橋本さんは書いています。
日本人は、平気で「現実」を知らない。
日本人は、自分たちに本当に直接的な形で被害が襲いかかるまで
「危険」を実感しない不思議な生き物である。
今回の新潟県中越地震を体験して、この言葉が強く印象に残りました。
よく危機管理といわれますが、危険を実感できないのにかかわらず、危険を管理できるはずがない。
そして、実際に被害が襲いかかってきたとき、まさかと思い、ただただ、びっくりするだけなのです。
わたしも日本人の一人として、このような部分があることを否定できません。
1943年のこととして書かれているけれども、60年経ってもなお、弱点は弱点として存在している。
21世紀のいま、20世紀は過去であるけれども、まだ20世紀は続いている。
そんなことを感じさせてくれます。
最後に、タイトルは「にじゅっせいき」ではなく、「にじつせいき」と読みます。