希望の種から芽吹いた巨木
2008/12/25 22:41
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投稿者:くまくま - この投稿者のレビュー一覧を見る
雨宮蛍の事件以後、姫倉麻貴の出番が少なかったのも意図的だったのではないかと思えてきた。朝倉美羽の件が落ち着くまでは、表面上の人間関係を少しでも簡潔にしようという配慮で。この作品を読んだあとでは、人間関係の線が何本か追加された気がする。
冒頭で張った伏線を終盤で綺麗に回収しており、美しい構成だなあと思うのですが、若干美しすぎる気もする。姫倉光圀の立場で考えると、これまで描かれている情報で判断するならば、敵になるかもしれない人物に弱みを握られる可能性を与えないと思う。
エピローグで後年の心葉の述懐がありますが、色々と思わせ振りでもあり、次の作品との関連性を匂わせるところもあります。果たしてどうなるのか楽しみです。
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投稿者:にい - この投稿者のレビュー一覧を見る
夏の番外編
あいかわらず強引な展開で分かりにくい部分も多い
「文学少女が想像の翼で謎を解く」というのはパターン化したようですね
姫倉先輩がゲストキャラクターですが、むしろ遠子先輩がメインで進むのが楽しかった
番外編とはいえ単発でなく次の展開に深く繋がっているようで、これを引っくり返してさらに引っくり返すのかな~と言う感じでした
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同じパターンなので安心して読めると言えば読めるかも。姫倉さんメインの話ではありますが、遠子と心葉がイチャイチャしてます。(ちょっと違う)最後の遠子先輩の、“想像”も、最近「フーン、だから?」って感じに…飽きてきたのかも。流人くんが好きです。
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夏休み、心葉の元に突然届いた電報を開くと『悪い人にさらわれました。一週間分の着替えと宿題を持って、今すぐ助けに来てください。 遠子』の文字が。ほどなく、姫倉家の車が迎えに来て…。文学少女、特別編。姫倉家所有の山奥の別荘、受け継がれる血脈、伝説、実際にあった80年前の殺人事件。はたして、麻紀の企みは? 相変わらず、最後の最後にある展開が上手いなぁ、と。遠子先輩、幽霊怖がりすぎ。
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番外編とあったのでギャグ回なのかな、と思っていたのですがいつもどおりの展開でした。
未来の心葉と思しき人物の語りが最後にあるのですが、どうやら遠子先輩の先行きが危うい様子?
続きが非常に気になります。
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姫倉のじーさんの出生がわかったり
六話目は番外編
時系列的には二話目の後
しかし、七話の予告も兼ねてるとの事
流人と〇〇?はうまく行くと思う(ぁ
この段階で後日談は早くないか?ともw
泉鏡花の『夜叉ヶ池』
位置づけは
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今回は泉鏡花の「夜叉の池」がモチーフでした。泉鏡花は「高野聖;眉かくしの霊」を買ったまま、何年も積ん読状態にしています。タイトルにウンディーネとあったので、フーケーのウンディーネも絡むだろうと思っていたら、そんなことはなかったようです。
それでも、フーケーのウンディーネを会話の中に登場させていたので、何かねらいがあったのかも知れません。こればかりは、泉鏡花の夜叉の池を読むまでは、わからないので保留にさせておきます。
今回の作品は本筋とは番外編となっていました。そのためでしょうか、これまでおもしろいと感じてきた『話しの構図』よりもこの作品自体におもしろさを感じました。荒削りのような感がありましたが、詳しい話が取り上げられないだろうと思っていた登場人物、姫倉麻貴のことがすっきりおさまったので読後感もさっぱりとしてよいものでした。
泉鏡花がモチーフだからかわかりませんが、情景というか、多くはない風景描写がとても上手だったようにおもいます。今回はそこがおもしろくて、一本の映画、一枚の絵画、一枚の写真、感動した一時の風景、を味わったような感覚でした。
2008.05.11. 20:10 自室にて読了
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あまり印象に残らない話だった。良い作品ほど購入してすぐにレビューを書きたくなるのだけれど、この作品に関してはかなり放置してしまった。正直なところ、既に内容は忘れてしまっているくらい。
お話の構成としてもほとんどぐだぐだしていて、あまり良い点は見つからない。強いて良い点をあげるとすれば、やっぱり登場人物達の心理描写だと思う。
天野遠子に関して、どこか切なく、謎めいた伏線が貼られている。
わたしは天野遠子という少女を、『本当に物語を食べてしまう妖怪』とは思えない。この要素だけ、このシリーズのリアリティからはすごく浮いているのだ。ライトノベルだからこそ赦されているというか、読者は納得してしまっている気がする。確かにラノベレーベルから出版されているし、そういう設定は充分に有り得るんだろうけれど、そこだけ一応はミステリー的な要素を持ったこの作品のリアリティ/ルールの枠から奇妙に外れてしまっている。
確かに、本を食べる、という描写は独特で、それが生み出す特有の描写はたくさんあるし、それがまたこのシリーズの持ち味なんだけれども、けれど、だからこそ、『妖怪です』ではすませられない、奇妙な違和感を感じる。
どうにもわたしには、彼女がある種の摂食障害を負った少女に思えるんだけれど、穿ちすぎだろうか。紙って食べれないものでもないし、食べようと思えば食べれるし、普通の食事だってできているし。
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シリーズ番外編。本来の物語よりもラストに書かれたあれこれが気になってしょうがないです……(苦笑) 何となく『慟哭の巡礼者 』の前に読みたかったなぁ…と思いました。時間軸としては2作目の後のようですが。(2008.06.24読了)
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内容の一部一部を見ると、魚の腸が姫にかかってたり、それなのに姫笑ってたりするのに、読後は爽やか。
心葉たちがみんなの分お土産を買ったりする場面が長閑で好きです。
一方で姫の内面がちょっと明らかになったりもします。
でもやっぱり気になるのは、最後の心葉の回想みたいな部分。
あのレモンパイの女性はどちら様なのか! 個人的には七瀬なら良いなと。
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遠子先輩と心葉くんが読み合わせをするシーンが印象的で素敵でした。一緒の空間で同じ夢を見た気分。
エピローグの最後の語りは・・・予想してたけどやっぱりツライ。
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泉鏡花の金色夜叉を含んだ1冊。
今回は微妙に殺人事件です。
ラストのラストでちょっと驚き。
えー!・・・まぁいいんじゃないかな
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今回のスポットは、麻貴先輩にあてられています。姫倉家とはこうあるべしという厳格な祖父(光圀)の考え方と自らの考え方の違いに苛立ちを覚えながらも、結局は光圀の手のひらで踊らされている麻貴。これを文章にしたためているのですが、残念ながら、文章にのめりこむことができませんでした。(本作のネタ本である、「夜叉ヶ池」(泉鏡花著)を読んでいれば、このようなことはないのかもしれませんね)
本作は番外編な扱いのため、特に読む必要もないと思いましたが、あとがきには、「次回作につながる」と書かれているので、文学少女シリーズがお好きな方は、読んでおく方がよいのかもしれません。次回作はのめりこめる内容であることを期待します。
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あの人登場の5巻と卒業編の7,8巻に挟まれて苦しいこの6巻ですが、ちゃんと意味はあるんですね。
テーマは本好きの抱える普遍的な問題、かな。激情の5巻とはまた違った意味で★5。
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下の道化の追記のようなもの*ネタバレ注意*
ネタバレ覚悟で調べたらどうやら二人は結ばれるようです
巡礼者でドロップアウトしてたんですが、
次作の水妖を読んだら結ばれルートが出てて私歓喜
裏切られたとか言ってごめんなさい美月先生大好きです愛してます
遠子先輩と心葉くんのラブラブシーンがいっぱい!いっぱい!!
心葉くんと遠子先輩が結ばれたので私はとても幸せです