武士の尾
著者 森村誠一
大石内蔵助を始めとする四十七士が吉良邸への討ち入りを果たす。その直前、大石の命令で仇討ち強硬派と知られる高田郡兵衛は脱盟を余儀なくされる。美しい妻を娶り、市井での平和な暮...
武士の尾
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商品説明
大石内蔵助を始めとする四十七士が吉良邸への討ち入りを果たす。その直前、大石の命令で仇討ち強硬派と知られる高田郡兵衛は脱盟を余儀なくされる。美しい妻を娶り、市井での平和な暮らしを始めた郡兵衛。だが待っていたのは、裏切り者の汚名に耐えつつ、己の使命を全うするという過酷な人生だった。美談の陰で生きた男が見たものとは?
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元禄の世
2015/03/02 20:15
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ビル - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、忠臣蔵を、現代人の視点から解き明かした書籍です。武士とは何か、家とは、何なのか、を考えさせられました。
元禄の世から数百年が経過した今でも、人間の生きるという営みは、そう変わっていないかもしれません。
むしろ、ある意味、大きな共通項すらあるのかもしれません。
忠臣蔵、大石内蔵助が残した予備部隊の物語
2025/01/10 11:19
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ブラウン - この投稿者のレビュー一覧を見る
読書仲間の掃除のおっちゃんセレクション。
武士として仇討に加われない恥と、美しい妻との穏やかな日々との間で揺れる主人公の心情と、江戸の風情の描写が印象的だ。時代と様式にがんじがらめになりつつ、敵味方でどこか似たところのある人々が、武士の尾に囚われたままであってなお形に縋って相対しなければならない。人生がままならない、という単純な一言では片づけられないほど、人の営みは複雑怪奇なのだろう。
これは自分が悪いのだが、そもそも忠臣蔵をよく知らないので、その発展形から読んでしまったのは迂闊だったかもしれない。物語の美味しいところも丁寧に描写されてはいるが、あくまでこの小説は第二の備えに残った人物であるため、やむを得ず割愛されている気がする。
また、時代劇の雰囲気を楽しむ文章の合間合間に外来語が挟まっているのは、少し気になる。崩しのユーモアは時代小説の定番なのだろうか。