- 販売開始日: 2011/06/30
- 出版社: 双葉社
- レーベル: アクションコミックス
- ISBN:978-4-575-83602-8
駅弁ひとり旅7
磯の香りがふんわり漂う『うに弁当』。秋田名産、やわらか比内鶏の『鶏めし』。大間産本マグロのづけを炙り焼きにした『きらきらみちのく弁当』。太宰治の故郷、津軽地方にあるゆかり...
駅弁ひとり旅7
商品説明
磯の香りがふんわり漂う『うに弁当』。秋田名産、やわらか比内鶏の『鶏めし』。大間産本マグロのづけを炙り焼きにした『きらきらみちのく弁当』。太宰治の故郷、津軽地方にあるゆかりの地の数々や、およそ80キロ海岸線近くを走り絶景を楽しめる「リゾートしらかみ」号も登場する『駅弁ひとり旅 東北編』いざ、出発進行!!
著者紹介
櫻井寛 (監修)
- 略歴
- 1954年長野県生まれ。日本大学芸術学部写真学科卒業。出版社勤務を経て、フォトジャーナリストとして独立。「鉄道世界夢紀行」で交通図書賞を受賞。日本写真家協会、日本旅行作家協会会員。
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こんなに食べるシーンが美味そうに見える漫画はない。
2009/06/20 20:03
7人中、7人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:もりそば - この投稿者のレビュー一覧を見る
繁盛する弁当屋の店主が主人公。奥さんの計らいで鉄道による日本一周のひとり旅をするのだ。鉄オタである彼は、各地の鉄道や駅弁に胸を打たれまくる。
「駅弁ひとり旅」といっても、道中では代わる代わる美女が主人公の連れとなる。彼女たちはおしなべて魅力的であり、オッさんの一人旅に花を添えてくれる。それに彼のうんちくや、弁当の感想の聞き役となっている。配役として絶妙といえるだろう。
主人公が語る鉄道うんちくは、知識をひけらかすのではなく、鉄道関係者に対する敬意や愛情が感じられ少しも邪魔にならない。
「原爆を落とされても、人々がわずかな期間で再開させた電車」のうんちくが出てきたときは、鉄オタでない私も胸が熱くなった。
「駅弁ひとり旅」というくらいだから駅弁を各地で食うのだが、それが実にうまそうなのである。駅弁は図解され、一品食べるごとに主人公はいちいち、
「んん~これこれ、独特な味と風味がくせになるね」
とか、
「これはいいゴボウだ、体が喜んでる」
などと過剰なまでの独り言で賛辞する。
こういう描写を見るたび、私は「美味しんぼ」を読んだ時とは比較にならないほどヨダレが出てくる。
技巧の限りを尽くし、最高の材料を使う「美味しんぼ」の方がうまさの絶対値は高いはず。しかし「駅弁ひとり旅」の方がより「食いたい!」と思わせてくれるのである。
おそらく、この漫画で出てくる駅弁が、身近な食材を使っていることで味を想像しやすいし、電車で行けば自分にも食えるということにあるだろう。
その距離感が絶妙なのだ。
「美味しんぼ」に出てくる「ゆで卵トリュフソース」などどんな味か見当もつかないし、食べるのに莫大な金が必要となる。自分と「地続き」でないのだ。この違いは大きいと思う。
「駅弁ひとり旅」は読めばヨダレがわいてくるし、旅もしたくなる理想的な旅行漫画といえる。主人公が駅弁を食べつつ、ビールを飲むシーンなどは心の底からうらやましいと思った。
いつかこんな旅に出たい。そう思わせてくれる漫画なのだ。