回游の森
著者 灰原薬 (著)
この疚しさは、罪ですか?少女愛を秘めた男、愛した男に復讐をたくらむ女、蛇しか愛せない青年、親友に恋した少女……「秘密」を隠し持った人間は、極上の“疚しさ”を紡ぎ出す。『戦...
回游の森
商品説明
この疚しさは、罪ですか?
少女愛を秘めた男、愛した男に復讐をたくらむ女、蛇しか愛せない青年、親友に恋した少女……
「秘密」を隠し持った人間は、極上の“疚しさ”を紡ぎ出す。
『戦国BASARA』『とかげ』の気鋭・灰原薬が描く、狂気と偏愛に満ちたオムニバス。
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仄暗い短編連作
2015/10/24 22:24
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:海月 - この投稿者のレビュー一覧を見る
登場人物をリレーしていく短編連作です。個人の抱える常軌を逸した部分・他人に知られたくないインモラルなところをつまみあげ描いた作品が数珠つなぎになりぐるっと一周して戻ってきます。どの登場人物も、ちゃんと踏みとどまってもしくはギリギリのところで外面をとりつくろい日常を送っています。
特に好きな短編集です。
これはおすすめ
2022/07/22 10:59
2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちーかま - この投稿者のレビュー一覧を見る
七話の短編集だが、それぞれまったく違う話ながらも文芸的で心に残る感じ。絵のタッチも渋くて個人的に好みの絵柄でした
本書は全てを突き放す。
2013/03/15 21:35
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:aiyuarr - この投稿者のレビュー一覧を見る
肯定すべき読後感ではなかったが、
美しくも退廃的・現代的な表現は好みだった。
“罪と罰”、あるいは何らかの”許し”を求めても、
ここには表面上も“あいまいな”笑み以外に
読者にもたらされるものは何も無い。
「他者」の変態性と孤独を確認する事で、
停滞に安心するならアリかも知れない。
本作の作家・灰原氏は、作中人物のほとんど誰も
懐に入れていないし、誰のことも肯定していないので、
感情移入した処で肩透かしだし、読後の「開放」を
求めても無駄である。
それが「良い…っ!」人々には好ましいかもしれないが、
登場人物らは自らの『歪さ』に涙する点で
マイナスかも知れない。
気まぐれに買ってしまう「一点もの(単巻)」の本を、
棚に置いてくれている書店さんの寛容に
感謝したくなる一冊。
変態なら、見かけたら買っておいて損はない。
「絵」への執着が、なかなか素敵にそそる。
やっぱり絵が美しい
2020/10/18 21:50
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Coco - この投稿者のレビュー一覧を見る
灰原作品には「応天の門」で出会ったのでこの作品はそれ以前のものになります。
絵の美しさにとても惹かれたけれど、この「回游の森」ではヒトの奥底にある罪悪感や冷酷さなどのザラリとした感情が描かれています。
それでも登場人物たちは抱えている感情を胸に秘めたまま最後には前を向いて歩いていく。
解決をしてスッキリするような話ではなく、個性的で人間らしいえげつなさが心に影を落とす。
ヒトの歪な側面が垣間見えることでかえってそれぞれのキャラクターが美しく見えるのが不思議に思える作品です。
人間の不完全さが際立ちます。
発売当時なら
2024/08/18 16:13
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:なり - この投稿者のレビュー一覧を見る
楽しめて読めたかもしれないけど、今は道徳的に無しだなと思う設定が気になって物語に入り込めなかった。
幼児や高校生に手出す大人が気持ち悪いです。
あと群像劇だから最後に物語が繋がるのかと思ったけどそういうこともなかった。