- 販売開始日: 2012/06/11
- 出版社: CCCメディアハウス
- ISBN:978-4-484-08219-6
鉄子の旅写真日記
著者 矢野直美 (著)
「カメラと一緒の旅。今の私にとってその多くは鉄道旅でもあります。本著にも、鉄道旅のシーンがたくさん登場します。鉄道でめぐった町、ある路線をお目当てに訪ねた土地、そこで出合...
鉄子の旅写真日記
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商品説明
「カメラと一緒の旅。今の私にとってその多くは鉄道旅でもあります。本著にも、鉄道旅のシーンがたくさん登場します。鉄道でめぐった町、ある路線をお目当てに訪ねた土地、そこで出合った情景です。」(旅写真日記に添えて――より)。鉄道界のアイドル“矢野直美”が誘う、乗り鉄・撮り鉄・旅鉄----。ファン垂涎のプライベート写真満載。さあ、本書を携え、あなたも、恋する鉄道の旅へ。
著者紹介
矢野直美 (著)
- 略歴
- フォトライター。著書に「おんなひとりの鉄道旅」「北海道のんびり鉄道旅」など。
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鉄道旅の幸せ気分がしみじみ伝わってくる
2008/10/01 14:21
6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:佐々木 なおこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
鉄子…、そんな愛称で呼ばれている矢野直美さん、あまりにもダイレクトで、それがかなりチャーミング!
女性の鉄道好きを表す愛称なんですね。
旅をしながら撮って書くフォトライターの彼女が綴る旅写真日記、です。
見開きの写真が多く、それも圧倒的な広がりを感じるシーンが多くて、見入ってしまいました。
まるで自分がそこに居合わせたような感覚になるような写真が多かったのです。
私にとっては尾道、牛窓、宮島など見知った風景との再会もあれば、東北地方や沖縄など、まだ足を踏み入れたことの場所までいろいろ。
彼女がカメラを抱えて、電車に飛び乗って、西へ東へ出かけたその足跡がくっきりと残されています。
それが映画のワンシーンのように胸に迫ってくるのです。
途中であれ?と気づいたのは、
写真の撮った具体的な場所の説明があまりないことでした。
そうしたら、おわりにのところに、こうあったのです。
「本著に登場しているのは、旅を通じて私が心をひかれたシーンです。
場所を特定する表現をあえて控えめにし、本のなかでの旅を楽しんでいただけたら、そう願いながら、写真と文章を紡いできました。」とあり、大いに納得。
そんな願いが込められていたのですね。
写真と文章を紡ぐ…という表現もいいなぁ~と思いました。
ほかにも彼女が好きな言葉「オン・ユア・マーク(位置について)」
彼女のテーマ「ゆれて ながれて であう 幸せな瞬間」など、ここちよいフレーズにいくつも出合いました。
そうそう、多くは鉄道の旅をする彼女に「どうして鉄道が好きなのですか」との質問が多いそうで、
そんな時はいつも「恋なんです」と答え続けているんだそうです。
「恋心って、説明するのが難しいですよね。
気がつけば好きになっていて、とにかく好き。
好きな人と一緒にいるのがうれしいように、私は列車に揺られて旅をしていると幸せな気持ちになるのです。」
ほんとう、この本はどのページを開いても、鉄道旅の幸せ気分がしみじみ伝わってくるようでした。
最後の一つ。
たいそう気になるうどん屋さんが登場していました。
なんとJR備後矢野駅の駅舎に入居している「骨董品&うどん屋さん」。
お餅入りのうどんがなんとも美味しそうでした。
気がつけば季節は巡り、温かいうどんが美味しい時期になりましたもんね。
都会人の田舎旅
2009/02/04 19:51
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:kumataro - この投稿者のレビュー一覧を見る
鉄子の旅写真日記 矢野直美 阪急コミュニケーションズ
あっという間に読み終えてしまいました。これだけたくさんの場所に行ったことがあるのに、ダイジェスト判(概要版)になってしまっていて、なんだかもったいない。
出だしの「On your mark.」は本の始まりにしては、唐突(とうとつ)ではあるけれど、「位置について」の解釈がいい。いつでもどこでも、よーいどんはできる。いい言葉です。
写真は美しい。でも、文章はわたしの好みではありません。ひとり旅をしたい女性向けの記述なのでしょう。都会に生まれ育って、都会で働いて生活してきた人の感想という印象をもちました。狭い路地とか、こどもたちの川遊びとか、山の急斜面に立ち並ぶ家々とかは、田舎暮らしを経験したことがあるものにとっては、あたりまえのことであり、またあたりまえの生活でした。
じっとしていられないから旅に出るのでしょう。ひとりだとさびしいけれど、ひとりだと自由だから、ひとり旅をするのでしょう。
宮崎県民ののんきさは、今読んでいるスペインの本に書かれているスペイン人の性質と似ているようです。どちらも海や山の幸に恵まれ、かつ人口が少ないから自給自足ができる。なんとなれば、自分で食べ物を調達して食べて生きていけるから、生きるか死ぬかというせっぱつまった状況に陥る(おちいる)ことはない。田舎暮らしの強さでしょう。安芸の宮島にしても本書中にあるように、赤鳥居のそばで地元の人が潮干狩りをしています。たくましい。