クリスティーのノンシリーズ
2017/02/27 19:57
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投稿者:igashy - この投稿者のレビュー一覧を見る
成金鉄鋼王が大貴族から借り受けた邸宅を舞台に起きる殺人事件。館ものミステリかと思ったら裏表紙のように確かに冒険ものだった。元気印のヒロインに、お飾り外交官上流階級お坊っちゃんたちがうろうろ。その中に……。絵に描いたような秘密結社が楽しい。バトル警視格好いい。
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『チムニーズ館の秘密』と登場人物がかぶっているので、そちらを読んだ人には感情移入しやすいかも。主人公は違うのでもちろん単独でも読める!!
今度はセブンダイヤルズクラブという秘密結社のお話!!
これがまたすごいんだ〜〜!!核心に着いたかと思えば離れ、予想はいい意味で裏切られもう最高です☆
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すっかりだまされてしまいました。
その気持ちよさが、クリスティにはありますねぇ。
あそこでバトル警視が出てくるのは、予想のうちの1つではあったのですが、セブン・ダイヤルズの正体までは、まったく気がつかなかったです。
でも、そういった部分をのけても、クリスティのかく女の子は、生き生きしています。
バンドルとパパのやりとりが、なんとも楽しいではありませんか。
わたしは、推理小説より、こういう冒険小説の方が性に合っているようです。
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クリスティが一時期凝った(そういう時代だった?)大掛かりな悪の組織モノ。
バルト警視が活躍。
活発な女の子が向こう見ずに活躍する話。
リアリティはないけど、こういう話すきっす。
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バンドルとしか呼ばれない元気なアイリーン。
大金持ちのおてんば娘のロマンスと冒険としても読めます。
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ケイタラム卿からチムニーズ荘を借りたオズワルド・クーツが招待した外交官ジェリー・ウェイドの死。睡眠薬の取りすぎによる死。ジェリーの友人たちが仕掛けたイタズラ。8つの目覚まし時計。事件の翌朝7つに減っていた目覚まし時計。ジェリーが妹ロレーンにあてた手紙に書かれていた「セブン・ダイヤルズ」の文字。ドライブ中にジェリーの友人ロニーが何者かに射殺されたのを目撃したケイタラム卿の娘バンドル。ロニーが残した「セブン・ダイヤルズ」の言葉とジミー・セイジャーと言う人物を気にするバンドル。友人のビルを通じてジミーと会うバンドル。ジェリーとバンドル、ロレーンによる捜査。セブン・ダイヤルズと言うクラブに侵入するバンドルが目撃したセブン・ダイヤルズの会合。秘密結社の首領。バトル警視に相談するバンドル。ジョージ・ロマックスの開いたパーティでの事件。バトル警視の捜査とバンドルの冒険。
2009年12月26日購入
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やられた!
推理物は絶対どんでん返しがあるから
疑ってかからなきゃなのに
つい引き込まれてしまった。
人名が多いから登場人物一覧にお世話になりました。
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バトル警視が登場するが彼は元締め的な印象で、この話は若者達が良きにつけ悪しきにつけ活躍する。
中でも「チムニーズ館の秘密」にもバトル警視と共に登場したバンドルというあだ名の女の子がとにかく生気に溢れ活き活きとしていて素敵。
そのせいで危ないめにも合うのだが(笑)
〈セブン・ダイヤルズ・クラブ〉とはいかなる組織なのか。
連続して若者達をおそった事件との関係は?
真犯人は?
気軽にわくわくしながら楽しめる冒険ミステリ。
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なぜ時計が7つなのか。
いろいろな謎がわいてきて、その解がわかりませんでした。
アガサクリスティの経験による作品と想像(創造)による作品に分類すると、想像による作品に区分できるかもしれません。
事件のあったのはアガサクリスティの知っている地方なので、経験による作品に分類できるかもしれません。
そうすると、人物、地方と、経験と想像の2軸で4つに分類できます。
人物も地方も経験のない作品は、ほとんどないような気がしますがどうでしゅうか。
まもなく全作品を読み終わりますが、最初のころに読んだものは全く覚えていないので、断言できません。
表計算ソフトに入れて分類をはじめたので、2度目を読みながら分類していこうと思っています。
ほかに、なにか分類に使う概念はあるでしょうか。
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元気で個性的な女性を魅力いっぱいに描くのが上手なクリスティーだけど『パディントン発〜』同様、老人をキュートに動かすのも本当に上手。
私はあるシーンで爆笑してしまいました。能天気に楽しんで欲しい一冊です。
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タイトルからはあまり想像できなかったが、秘密結社の話。主役のお嬢様が秘密結社に挑む形だが、秘密結社は悪役ではないのではないか、という予想があった。しかし、最後の秘密結社の首領は意外だし、実は犯人も想像つかなかったし、楽しい作品だった。
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冒険もロマンスも盛りだくさん!
ジェリー・ウェイドが眠ったまま亡くなり、寝坊助のジェリーを驚かせるための悪戯だった時計7つが並べられているところから物語が始まる。同席していたロニーが死に、それを間近に目撃したバンドルことアイリーンは事件に首を突っ込む。ロニーが言い残したセブン・ダイアルズとは。友人ビルやその友人であるジミー、ジェリーの妹ロレーンと組んで作戦を立て、セブン・ダイアルズの秘密に踏み込もうとするバンドルだが、バトル警視も何やら作戦を実行してるようで——
バンドルと一緒にハラハラドキドキするのがとても楽しい。秘密結社セブン・ダイアルズの集会に潜入するところなど、行動家バンドルの本領発揮。パーティーに忍び込むためのおべっかで巻き起こる求婚騒ぎや、大ピンチから突然の告白シーンなど、ジェットコースターのような展開にワクワクが止まらない。バトル警視の例のシーンなどは、驚きでいっぱいだった。仮面を取ったらバトル警視の顔がどーん! 絵で思い浮かぶほど。
冒頭のチムニーズ館に滞在していた若者たちの1人であるジミーと、彼が熱を上げていたロレーンが悪役である。読み返してみると、ジミーが向こうサイドとして動いているからそういう動きになったのかとわかる。
秘密結社セブン・ダイアルズは、実は覆面の素人探偵団。そんなバカなと思いつつ、それはそれで楽しい。
小説の読みすぎじゃないかとか、小説の中に出てきたよとか、作者のセルフツッコミもあるくらい、冒険とロマンスに舵を切った作品。トミーとタペンスのように、これも映像化したら楽しそう。
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ノン・シリーズですが、“バトル警視もの”とも言えるかもです。
チムニーズ館に宿泊していた若者グループの一人・ジェリーが死んでしまい、数日後、今度はやはり件の若者グループにいたロニーが射殺されてしまいます。
ロニーの死の現場に偶々居合わせたバンドル(アイリーン)は、死ぬ直前に彼が口にした“セブン・ダイアルズ”なる謎の組織について、ジェリーやロニーと行動を共にしていたお気楽な青年・ジミー、死んだジェリーの妹ロレーンと共に探り始めます・・。
クリスティーの描く元気な若い女性に共通しているのですが、このバンドルも御多分に洩れず、無駄に行動力があり、無鉄砲なのでちょいとヒヤヒヤします。ですが、そんな彼女の行動が物語を面白くしているのですよね。そしてバンドルとバトル警視のやり取りや、ケイタラム卿とジョージ・ロマックスの会話が面白くて、特に終盤の“勘違い?ジョージ”とバンドル&ケイタラム卿親子の応酬はめっちゃ笑いました。
ラストのどんでん返しは“セブン・ダイアルズ”の印象そのものがひっくり返るような意外さで、これは痛快でした。犯人もノーマークの人でしたしね。
因みに、時系列的にこの作品の前となる「チムニーズ館の秘密」を未読のまま本作品を読んでしまったので、そちらも読んでおかないと!と思った次第です。
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バトル警視モノ。他のバトル警視もの同様に、バトル警視自体の働きはいまいち見えにくい。
犯人は、アガサ・クリスティのよくあるパターンの1つ。だが、表題の「7つの時計」の部分がなかなかに良くできた話であった。この部分に関しては正直、作者の手中にそのままハマったような感じに騙されてしまった。さすがはアガサ・クリスティ女史、といったところだろう。
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原著は1929年刊行。初期の作品である。
ウッドハウスぽいクリスティー、ということで、クリスティーに詳しい方から紹介していただいて手にとった。
以前に読んだかも、とドキドキしたが、それはポアロの『複数の時計』のほうだった。
こちらはノンシリーズ、一応前段にあたる《チムニーズ館の秘密》があるそうで、それを飛ばして読んだけど、特に問題はなかった。
ジャンルとしては、スパイアクション。初期ぽい。
このジャンルはあついファンからはナメられているけど、私はけっこう好きで本作も楽しく読んだ。
冒頭の事件、なかなか起きない青年への友人たちのいたずらで、たくさんの目覚まし時計を置いてやる、って陽キャ大学サークルのノリだ。
本編は、向こう見ずの金持ちお嬢様・バンドルが、謎にとりくむストーリー。
愛車イスパノを駆って、ロンドンの謎の秘密結社のクラブや、郊外のお屋敷をめぐって謎に挑んでいく。
金持ちライフ、恋や友情、社交にゴルフに政治パーティー、執事と秘書など、確かにウッドハウスばりにキラキラしている。
怪しいキャラだらけのなか、成り上がりのクート夫妻がいい味を出していると思う。
私が一番こわかったのは、最後のシーン。
黒幕がわかり、今までの謎もとけ、大団円。
主役のバンドルたちが、近くにしゃれたレストランがありますよ、ちょうどいいわ、お腹ペコペコだったの、と言い合うところ。
え、ちょっと待って、、、いま、盛大に☓☓が☓☓だったとわかって、ショックうけてないの?
平然とご飯を食べられる神経が怖いな、となりました。
いやあ、さすが金持ちは違うねー、ハハッ。
かつての雇用主、というだけで、相手に対して居丈高なバンドルにもびっくり。
あと、全体に訳が古風な気がする。
・ライオンのあぎと
・とつおいつ
・ヒヤ!ヒヤ!(←『黄色い本』のチボー家の人々シーンだと《謹聴!》って訳されるシーンですよね。和む)