歴史から考える 日本の危機管理は、ここが甘い~「まさか」というシナリオ~
著者 上念司 (著)
本書は、日本が「まさか」の時に「想定外」を連発するような危機管理を卒業し、リアルで生々しい危機管理に目覚めることを企図して書かれた。そのために必要なことは? 日本は、経済...
歴史から考える 日本の危機管理は、ここが甘い~「まさか」というシナリオ~
01/09まで通常628円
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商品説明
本書は、日本が「まさか」の時に「想定外」を連発するような危機管理を卒業し、リアルで生々しい危機管理に目覚めることを企図して書かれた。そのために必要なことは? 日本は、経済最大の足かせとなるデフレになぜ陥ったのか。デフレが長期化しているのはなぜか。その「背後の物語」から浮かび上がってきたものとは? 歴史をひもときながら、日本人が「甘えの構造」と決別するためのフレームワークを実例から学ぶ。
著者紹介
上念司 (著)
- 略歴
- 1969年東京都生まれ。中央大学法学部法律学科卒業。経済評論家・勝間和代と株式会社「監査と分析」を設立。著書に「ユーロ危機で日本は復活する!」「「日銀貴族」が国を滅ぼす」など。
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危機管理は騙しのテクニックを見抜くことから始めよう。
2015/05/04 15:27
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:相場師 太郎次郎 - この投稿者のレビュー一覧を見る
「自国通貨建ての債務を持つ変動相場制の国は、原理的に破綻することができないのです」と本書にある。
平たく言えば自分に自分が借金しても自己破産できないのは当たり前だということだ。
この自明な論理をどこかに隠して、大変だ、大変だ、破綻だ、増税だと騒いでいるのは滑稽でさえあるのだが、それに流されている大衆は、もうどうしようもない。
そこには巧みな「騙しのテクニック」があると著者は言う。
もっとも人を馬鹿にしているのは騙しのテクニック2「とにかく繰り返し語れ」だ。
同じ情報を繰り返し、「それだけ同じことを何度も言うのには、何か理由があるに違いない」と人々が根負けして思い込まされるまで繰り返すのだという。
ただ単に騙したいという理由があるだけなのに。。
つづく騙しのテクニック3「物事を逆さに捉えろ」はさらにひどい。
「水が沸騰することによって水蒸気が出るのを、水蒸気のせいで水が沸騰する」といっているに等しい愚かな事がまかりとおっているという。
例では「好況になった結果として金利が上がるという事実を、金利があがることによって好況になるという風に逆さまに捉える」ことがあると言う。
さらに騙しのテクニック5「思考停止キーワードをつくれ」に至っては笑えない。
「社会保障と税の一体改革」という「増税しても税収が減るので社会保障の充実なんて無理」なのに、「社会保障」というキーワードが何でもまかり通るマジックワード的になるという。
そういう目でニュースに触れると、いろいろな嘘が見えてくる。
それを見えなくさせているところに、
いや見ようともしない大衆の危機管理の甘さを浮き彫りにしている一冊であった。
☆3っつ
人間は愚かではあるが、馬鹿ではない。と思っていたが、、、
2015/05/03 13:56
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:相場師 太郎次郎 - この投稿者のレビュー一覧を見る
そんなに安全なら、なぜ人里はなれた場所に補助金までふっつけて原発を作るのだろう、
そんなに安全なら、なぜ東京に原発を作らないのだろう、そのほうが需要と供給があうのに。
などという疑問に目をつぶり見てみぬフリをしてきた2011年までは。
ことここに至って、安全ではないことが白日の下にさらされ、廃棄処理もママならぬことがわかってもなお続けるのは馬鹿としか言いようがない。
「羹に懲りて膾を吹く」国民性もなんのそのだ。
「喉元過ぎれば熱さを忘れる」といったところか、過ぎるの早くねぇ?
なぜ、人は馬鹿なのか。その答えが本書にある。
「バカとスパイ 9:1の法則」のパラグラフに
「今でも9割のバカを利用して」とある。
もともと馬鹿なのかどうかは不明だが、猫だましのような幼稚な手法で洗脳される大衆はやはり馬鹿なのかもしれない。、
それを回避するために著者は「何・得」「誰・得」を常に考えるよう訴えているが、馬鹿は目先のことにしかとらわれない、だからこそ、猫だましが効くのだと納得。
本書にあるとおり「財政再建のための消費税増税」が明らかに財政再建とは反対の結果をもたらすものが、まかり通ってしまうのだから、原発なんぞいわんや、をやである。
☆3っつ