内容はブログのまとめ
2012/01/26 21:38
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:tadano - この投稿者のレビュー一覧を見る
既存の経済学の基礎の部分についてはよくまとめられていて入門書としてよさそうである。
作者自身焼き直しが得意とブログで公言しているし。
内容はブログのまとめって感じなので、お布施したい人は買えばよい。
ただし、提言的部分(今問題ののTPP等)については経済学のシンプルな前提のみから
結論を導き出しており、現在の日本の状況等を反映しておらず、まともな結論とは思えない。
その前提から導かれる結論としては正しく、論理破綻はないが、前提条件自体が足りな過ぎる。
夢の国だかお菓子の国だかの経済への提言である。
自由貿易、理想の経済状態はそうなんでしょうが、
隠れて変な農薬をジャブジャブ使ったりする不届き者がいる限り到達できないでしょう。
その農薬等の基準は国が一括して法規制することによって、
個別業者が検査するとか、消費者が気にするというコストを減らせる合理的な方法であると思う。
みんないい人なら、いや、善意の弊害もあるから、
みんないい人で頭も良いなら、そんな夢の国という前提なら、自由貿易は最高最良の解なのでしょう。
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わかりやすくてじっくりと読みました。
為替レートの式はついていけなかったので読み飛ばしましたが
第5章は、納得できました。
筆者のツイッターも楽しく読んでます。
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日本人全員がこの本を読んだら、日本は良くなりそう。ただいざ自分が既得権益を手放さなきゃいけなくなった時に、それを成長痛だと思って受け入れることができるのかどうか。
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ごくまっとうでオーソドックスな経済学の教科書。でも最新の具体例が満載で、かつ読んでいて考えさせられる。結局TPPや年金をどうするか、という議論を見ていても、経済学の問題というより政治の問題だなあと改めて痛感。
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必読。以上!!
…で終わらせたら、誰も読まないか…。 (^^;
"経済学入門" とあると、もしかしたらアカデミックなイメージ (前提となる高度な経済知識を要求するなど) を持ってしまうかもしれないが、そうではなく、経済学を学んだことがない人のために、世の中で起こっているできごとから経済学的に分かってしまうことを丁寧に解説してくれているのが本書だ。この本に書かれていることは、常識として多くの人に知っておいて欲しいと思うのだ。なぜならば…。
今のままだと、人口は減り、経済は衰退し、年金は破綻する。グローバリゼーションに飲み込まれるのは、もう "確定した未来" なのだ。黒船 Amazon が日本の出版業界に激震を走らせ、一方で TPP で大騒ぎしているが、どちらも延命治療にしかならない。その未来は確実にやってくる。問題は "いつ?" だけなのだ。訪れる未来に向けて、今、どうするのか? できれば先んじて有利に展開する手段はないものか? そういう前向きな検討 & 議論 & トライアルをやっていかなきゃならないのに、既得権益を守ろうとする一部の "遅い人たち" つき合っている余裕はない。そのスピードでは、"もっと酷い未来が突然訪れてしまう" からだ。 「電子出版の時代になりました。でも、日本ではその事業に従事する人は誰もいませ〜ん。」「農業では国際競争に全敗しました。失業率が過去最大に…」では、国内の購買力は落ちてゆく一方で、不幸な未来に一目散に向かっているように見えてならない。未来の産業構造の中で、我々が購買力を発揮する (もっと言えば、食い扶持を確保する…だ) ためには、その未来を作る一員でなきゃならない。既得権益を守る保守的な方向が続くなら、「ギリシャの次は日本か?」みたいな話題が勃発しつつあるが、それが現実味を帯びて来ることになってしまう。
かつて盛んだった紡績業がなくなり、そして高度経済成長を支えた製造業の国外移転が進むのが現代 (工場跡地の利用方法とかを会議してるのだ。製造業界は)。出版周辺業界や農業関連を筆頭に、これからもグローバリゼーションの波はやってくる。その中で、失業者が増加してゆき、泣いている人たちが多くなる社会は見たくない。消えてゆく産業があれば、生まれてくる産業もある。そーゆー新陳代謝が活発で、それに適応できる社会を作っていかなきゃならないと思うのだ。
「荒波が来た〜! 助けて〜! 守って〜!」ってゆー人が少ないうちはいいけれど、多くなると、現実問題として守れなくなる。だから、「この波を乗りこなしてやるぜ〜!」ってゆー人が増えた方がいい。そのためには、チャレンジする人を増やしていかなきゃならない。"自分が今より 10% 幸せになれるとしても、他の人が 50% 幸せになる不平等を許せず、みんなで 20% 不幸になる道を選ぶ国民性" を感じるこの国だけど、そこんとこを変えていくために、本書に書かれていることが、一般常識となりますように…。
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ブログ「金融日記」でおなじみの藤沢数希氏の著書。
ブログの雰囲気をそのままに軽快な文章と理論を現実にブレイクダウンした形で論が展開されるため、すらすらと読み進めることが出来る。
購買力平価、市場の失敗、金融政策と財政政策、乗数効果、流動性のわな、クラウディングアウト、比較優位などなど、伊都通りの経済学の基礎を学んだことがある者にとっては聞いたことのあるキーワードだが、それらのキーワードが現実の政策と合わせて分かりやすく解説されている経済(学)入門書だ。
ただし入門書としてはやや敷居が高い印象を受ける。数式は主に文章での説明となるので分かりにくくなってしまうのだが、イラストや図説で全く同じ内容でももう少し分かりやすく出来ただろう。一方でこの説明で数式をそのまま理解できる識者にとってはインパクトに欠ける内容になるためいまいちターゲットが定まらない感は否めない。
著者のスタイルは「僕は」という主観で書かれているので。たとえ意見に相違を感じても「なるほど、そういう意見もあるのか」とつっかからずに抜けることができる。現実的な視点を備えている筆者なので「意識を変えた方がいい」「気をつけるべきだ」などというような結論にとどまらず、人をマスとして捉え、あくまで金銭でのインセンティブや制度の変更というようなシステム的な解決策を提示する展開は好印象だ。
市場原理主義に疑問が付いている現在の状況において、改めて市場原理にはどのようなメリットがあるのかを見直すには良い1冊だろう。
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筆者によるツンデレ感満載のスティーブ•ジョブズ論に興味を持って購入してみました。
もう代案はありません→、っていうのがいいですね。
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資本主義の良さみたいなことと日本の置かれている現状を分かりやすく解説しています。
読みやすい。
最終章の筆者の提言は、飛躍しすぎてる気もするので、そこをスルーして読むと、いい勉強になったと思います。
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昨今の円高等私自身曖昧に理解していたことについて、わかりやすく具体的に説明されており、結構勉強になった。
「もう代案はありません」は、マクロ的にみれば日本の将来にとってはいいことかもしれませんが、個人的にはなんらかの事情で弱者になってしまった人間にはますます厳しい社会になってしまうなー、って感じてしまう。
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読了。大学時代にはむずかしく思えた経済学の諸問題をきわめて平易に説明している本だと思う。最近の世界で起きていた事象をきちんと経済学で説明している。それ以上に巷で出回っている言論が経済学を無視して都合よく解釈されて話されていることにも愕然とする。
大学、もしくは高校くらいで教科書にしてもよいかも。何にせよオススメの一冊。
最終章が秀逸。そしてその中でも印象に残ったのは『経済が発展して、たくさんお金持ちがいる国の方が、弱者を守る社会福祉が充実することはいうまでもないでしょう。(180ページ)』という箇所。政治家、官僚はこれを肝に命じてほしい。
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金融日記でおなじみの著者の最新作。
「読めば経済学部卒業生レベル」みたいなことが前書きにあるが、経済学部卒業生ってこんなレベルなのか?
内容は経済学入門書としてわかりやすいし、基本をちゃんと抑えてるので、初学者は読んで間違いなし。
ある程度知ってる人も、後半の政策の話など勉強になるので良いと思う。
私のような自称中級者みたいな人に一番効くかも…?
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・著者もそうだが、説得力のある論旨を展開する人は「事実」と「意見」を分けて記述おり、かつ、「意見(仮説)」を導き出すに十分な事実をきちんと調査していると言える。
ただし書いてある内容は、自由市場、自由貿易、グローバリゼーションを以外の代案がないという内容であり得に目新しいことはなく、至極最もだと考える。
<読書メモ>
・整理解雇の4要件
①経営上の必要性がある
②解雇を避けるために努力をした
③人選が妥当である
④従業員に十分に説明している
日本の雇用制度の最も問題がある点だと思う。評価制度である年功序列(年功序列はある意味能力主義と言える)には問題はない。
・経済学の一番の目的は資源の最適配分を行い、社会を豊かにすること。
・市場が失敗するケース
①規模の経済と独占企業(東電、NTTのような独占企業)
②外部不経済(公害問題)
③公共財の提供(公園、灯台等のサービス、国防)
④情報の非対称性
・GDP=民間消費+民間投資+政府支出+輸出-輸入
・お金は中央銀行が国債を買うことで増える
・財政政策と金融政策
・先進国が発展途上国を搾取しているのではない。グローバルな市場経済に取り残されたままだと貧しいまま。(例:潰れても全く影響がない国)
・比較優位(アインシュタインと秘書の関係。デビット・リカード)と自由貿易によりwinwinになる。
・為替を決める要素
①インフレ率
購買力平価説。一物一価の法則。デフレの場合は通貨は上がる。
②金利
金利が低い通貨は上がる。(例えばオーストラリアドルが金利が高くて通貨も将来上がるならみんな儲かる)
③経常収支
経常黒字の国の通貨は高い。(貿易が黒字だと外貨建て資産が増えるが売却する人も増えるので)
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この人は本当に文章が上手い。学者ではなく金融機関のサラリーマンだが,経済学者の書いた本よりずっと理解しやすい。
内容は怪しいけど理解した気にさせてくれる,わけではなく,今まで触れた雑多な経済知識をうまくまとめてくれている感じで,結構信頼できると思う。立場的には,新自由主義で,なるべく規制をなくして自由経済を追及することが好ましいとしている。読んでいてなかなか説得力がある。
本書は,経済学の細かい理論的説明はなるべく省いて,現実の経済活動に関係する話を中心にまとめたもの。特にオリジナルの説が乗っているわけではない。導入部は,ライブドア事件や村上ファンド事件,マドフの6兆円ねずみ講詐欺など,インパクトの大きい最近の経済スキャンダルを取り上げて興味を引く。
第二章から,経済学の基礎を要領よく紹介。最後に今後の日本経済への提言。税制改革,年金の清算,解雇自由化,農業自由化,道州制,教育バウチャーなど。勿論完全自由ではなくて,市場が適正に働くよう,独占排除,外部不経済の回避,公共財の提供,情報の非対称性是正には政府が関与すべしとする。
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経済学の入門書。大学の時は腹落ちしなかった内容が、著者の的確な説明と自分自身の成長によって良く理解出来る。
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わかりやすい説明で、経済の基本的な考え方や現在のグローバル化の経済への影響が理解できる良書。特に私のように、経済に強くない理系の方にはお勧めの本。