ジヴェルニーの食卓[電子特別版]
著者 原田マハ (著)
電子版限定、物語に登場する巨匠達の名画も収録!美の巨匠たちは、何と戦い、何を夢見たのか-。ドガ、セザンヌ、モネ、マティス。時に異端視され、時に嘲笑されながらも新時代の美を...
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商品説明
電子版限定、物語に登場する巨匠達の名画も収録!美の巨匠たちは、何と戦い、何を夢見たのか-。ドガ、セザンヌ、モネ、マティス。時に異端視され、時に嘲笑されながらも新時代の美を果敢に切り拓いた偉大なアーティスト四人の愛と友情、そして格闘の日々を色鮮やかに蘇らせる短編集。「この世に生を受けたすべてのものが放つ喜びを愛する人間。それが、アンリ・マティスという芸術家なのです」(うつくしい墓)。「これを、次の印象派展に?」ドガは黙ってうなずいた。「闘いなんだよ。私の。――そして、あの子の」(エトワール)。「ポール・セザンヌは誰にも似ていない。ほんとうに特別なんです。いつか必ず、世間が彼に追いつく日がくる」(タンギー爺さん)。「太陽が、この世界を照らし続ける限り。モネという画家は、描き続けるはずだ。呼吸し、命に満ちあふれる風景を」(ジヴェルニーの食卓)。語り手は、彼らの人生と交わった女性たち。助手、ライバル、画材屋の娘、義理の娘――彼女たちが目にした、美と愛を求める闘いとは。『楽園のカンヴァス』で注目を集める著者が贈る、珠玉のアートストーリー四編。
著者紹介
原田マハ (著)
- 略歴
- 1962年東京都生まれ。関西学院大学文学部日本文学科および早稲田大学第二文学部美術史科卒業。「カフーを待ちわびて」で日本ラブストーリー大賞、「楽園のカンヴァス」で山本周五郎賞受賞。
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名画の陰に隠れた真実
2024/03/24 04:14
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る
「睡蓮」が完成するまでには知られざるドラマがあったんですね。有名画家をささえた、無名女性の生きざまが感動的でした。
画家の周囲の人々。
2021/05/17 15:06
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:名取の姫小松 - この投稿者のレビュー一覧を見る
マティス、ピカソ、ドガ、セザンヌ、モネ、著名な画家とその周囲の人々。画家の個性にに振り回された人たちの視点になっている。
画材屋のタンギーの話は聞いたことがあった。印象派を見いだしたのだから、もう少し報われて欲しかった。
わたし的には直木賞の価値が充分あると思うのですが。
2018/11/10 14:11
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:たけぞう - この投稿者のレビュー一覧を見る
少し前の話になります。
楽園のカンヴァスが直木賞候補となり、かなり善戦しましたが
受賞にはなりませんでした。山本周五郎賞を取っていたので、
残念ながら予想どおりではあります。
そんな原田マハさんの画家シリーズ二作目です。
題名はジヴェルニーの食卓。めっぽう面白かったです。
四つの短編集です。題材となった画家も併記します。
「うつくしい墓」 マティス
「エトワール」 ドガ
「タンギー爺さん」 セザンヌ
「ジヴェルニーの食卓」モネ
本が好きな人は、美術館が好きな人が多い気がします。
読書好きと美術好き、気持ち的にどこかで
つながっているのかもしれません。
文化的なものとしてくくることもできますし。
書評を書くにあたり、どの話に絞るのか非常に迷います。
いずれも素晴らしい出来です。
画家の日常を見せようとする短編集です。
家政婦、画商、娘など、画家の近くにいた人たちに
スポットを当てながら、画家の個性を浮き立たせています。
迷ったあげくドガを取り上げます。
中学生のとき美術の教科書で出会った衝撃はいまでも
鮮やかです。印象派と呼ばれる人たちが大好きなのです。
この本を読むと、印象派というのは果たしてどこまでを含むのか
分からなくなりますが、それもまた面白いです。
ドガがどうやって踊り子を描いていったか。
あの一瞬を切り取るために何をしたのか。
なぜ踊り子にこだわったのか。
そんな秘密を味わうことができました。
名画画像収録が良かったです^^
2013/04/06 12:20
11人中、9人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:BB - この投稿者のレビュー一覧を見る
小説自体は読んでいたものの、登場する作品の画像が収録されているのがよかったです^^
マティス、セザンヌ、ドガ、モネ…画家がこの絵画を描いたとき、どんな気持ちだったのか…に焦点をあてて描かれている物語なのだけど、取り上げられているのが、どれも、その画家の渾身の作品なだけあって、読後なんともいえない切なさがこみあげてきます。
物語が終わったあと、章末に収録されている絵画を観ると、今まで何気なく観ていた絵画を、また違った視点で鑑賞することができ、新鮮な気持ちに。
美術が好きというものの、一般的な程度なので、ドガが彫刻作品を発表していただなんて、もちろん知りませんでした…が、渾身の想いで作り上げたその作品の画像からは、並々ならぬドガの執着が感じられ、すえ恐ろしくさえありました。この少女が…と思うと、再度、小説を読み返したくなりました。
個人的には、物語を読み終えてからの絵画鑑賞がおすすめです^^