日本百名宿
著者 柏井壽 (著)
「ニッポンを、知る旅は宿にあり!」年間、全国津々浦々の旅館やホテルに250泊する著者が選ぶ、温泉、絶景、美食の宿100軒。手軽に泊まれるビジネスユーズの贅沢ホテルから、お...
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商品説明
「ニッポンを、知る旅は宿にあり!」年間、全国津々浦々の旅館やホテルに250泊する著者が選ぶ、温泉、絶景、美食の宿100軒。手軽に泊まれるビジネスユーズの贅沢ホテルから、お籠りリゾート、新スタイルの日本旅館、伝統息づく軽やかな老舗まで、泊まって良かった宿のみしか載せていません。地域ごとにおすすめ宿を紹介しているので、ふとどこかに行きたいと思い立った時に使える完全保存版。もう宿選びには困らない。
著者紹介
柏井壽 (著)
- 略歴
- 1952年京都府生まれ。大阪歯科大学卒業。京都市北区に歯科医院を開業。京都関連、旅紀行のエッセイを執筆。著書に「おひとり京都の愉しみ」「ふらり京都の春」など。
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いずれも名宿と思われるが料金が高そうな宿が多い
2013/08/25 21:48
4人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ドン・キホーテ - この投稿者のレビュー一覧を見る
歯科医の柏井が宿泊の楽しみを著わす新書である。今回は百名山にあやかって百名宿と題して柏井が宿泊したことのある宿100ヶ所を選定して、コメントを付けている。とはいえ、今まで柏井の新書を読んできた読者には、またかと思わせる宿ばかりである。勿論、新しい宿も加わっているが、基本的には従来の焼き直しになっている。
焼き直しだからつまらないかといえば、そんなことはない。日本旅館だけでなく、ビジネスホテルやオーベルジュなども含まれている。ただし、高級なシティホテルは除外されている。それはそれで別の新書になるのかもしれない。
柏井は京都在住であるが、仕事でよく上京するそうである。そのときの定宿の紹介もある。水道橋にあるホテル、錦糸町にあるホテルなどは意外性のあるホテルである。また、柏井が波長の合うビジネスホテルのチェーンもあるそうだ。これらが定宿となっている。ただし、どこも並のビジネスホテルの料金ではとても泊まれない。
料金の話では、この百名宿の中の和風旅館はいずれも2万円から4万円出さなければ泊まれない高級旅館である。やはり気に入った宿泊を期待するのなら、費用も安くは済まないことがわかる。庶民としては料金が高ければ居心地が良いのは当たり前なのである。
また、今回選定された宿は皆個人向けであって、団体客を取る宿ではない。つまり、規模が小さいのである。精々10組ほどであろうか。団体客が泊まる宿は所謂サービスの大量生産である。食事も風呂も部屋もそれなりの水準なのである。その質を驚く程向上させているのが、例えば北陸の巨大ホテルなのかもしれないが、けっして個人向けではないであろう。
それにしても、旅館には昔から内風呂が付いていた。それを露天風呂に改装した旅館が増えている。そのために宿賃は2~3万円台に跳ね上がってしまった。温泉旅館の良いところの一つは大きな湯舟であろう。だから、大きな風呂に身を沈めてゆったりとリラックスするところが醍醐味である。
本当に部屋に付いている露天風呂を利用するのだろうか? それは単なる流行に過ぎず、一過性のもので終わるような気がする。そのために旅館は大きな投資をするが、果たしてそれが収益向上につながるのだろうか? また、顧客にとっては1~2万円余計に支払うだけの満足は得られるのであろうか? ただし、大勢が入る風呂でリラックスできるのは、空いていて一人で入っている時に限られるのは確かである。