- 販売開始日: 2013/07/09
- 出版社: 河出書房新社
- ISBN:978-4-309-41037-1
金毘羅
著者 笙野頼子 (著)
「森羅万象は金毘羅になるのだ。金毘羅に食われるのだ」――私と金毘羅の神仏習合一代記。21世紀の世界文学に屹然とそびえ立つ、純文学の極北がここに著者圧倒的代表作! 第16回...
金毘羅
ワンステップ購入とは ワンステップ購入とは
商品説明
「森羅万象は金毘羅になるのだ。金毘羅に食われるのだ」――私と金毘羅の神仏習合一代記。21世紀の世界文学に屹然とそびえ立つ、純文学の極北がここに著者圧倒的代表作! 第16回伊藤整文学賞受賞作品。
関連キーワード
あわせて読みたい本
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
小分け商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この商品の他ラインナップ
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
笙野頼子氏は怖い人なのか
2019/09/12 22:02
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ふみちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
ある作家が「笙野頼子という人は、一時は恐ろしい人だった。今でも少しは恐ろしい」と書いてあるのを読んだことがあり、何がそんなに恐ろしいのかとネットでいろいろと検索してみると、確かに恐ろしい人であった。私小説の在り方について個人や出版社と論争を繰り返すのだが、途中から多勢に無勢になっていって作品の中の登場人物として敵を登場させてさせて攻撃したりもしたらしい。でも、そういったことは私の範疇外のことだし、「日本人は不思議だ葬式は仏教で結婚式は教会、お宮参りは神社、不思議なんかじゃないただえうーつが消されただけ、それが日本人だ。神仏習合の歴史が日本の祈りの歴史、神は仏なしには語ることはできない」と小説の中で言ってのけられるこの人は間違いなく私の好きな私小説作家だ
伊藤整文学賞を受賞した笙野頼子氏の傑作です!
2020/06/28 09:25
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、『極楽』(群像新人文学賞)、『なにもしてない』(野間文芸新人賞)、『二百回忌』(三島由紀夫賞)、『タイムスリップ・コンビナート」』(芥川賞)、『幽界森娘異聞』(泉鏡花文学賞)など数々の話題作を発表しておられる笙野頼子(しょうの よりこ)氏の作品です。実は、同作もを伊藤整文学賞を受賞された傑作なのです。同書の内容は、出生直後に死んだ女の子に宿った金毘羅が中年となって、自身と母金毘羅の記憶を回想していく一代記です。神と仏、あるいは神同士の習合であるとされる金毘羅神が、海に生まれ落ち、死んだ女の子の中に入り込むシーンから始まるこの物語は、壮大で、なかなか読み応えがあります。ぜひ、笙野頼子氏の小説世界を心行くまで味わってください。
幻想文学的私小説
2021/07/13 14:39
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:まなしお - この投稿者のレビュー一覧を見る
これは幻想文学的私小説とでもいえばいいのか。民俗学的また宗教史的知見も随所にある。こんな小説は読んだことがない。面白かったが完全に理解できたとは言えない。文庫本あとがきがやたら長い。それで理解が深まるわけでもない。これは三部作の一作目だが、あと二作は文庫化されるのだろうか?難しいだろうな。