竜馬がゆく(五)
著者 司馬遼太郎 (著)
土佐の郷士の次男坊に生まれながら、ついには維新回天の立役者となった坂本竜馬の奇跡の生涯を、激動期に生きた多数の青春群像とともに壮大なスケールで描きあげる。総発行部数250...
竜馬がゆく(五)
商品説明
土佐の郷士の次男坊に生まれながら、ついには維新回天の立役者となった坂本竜馬の奇跡の生涯を、激動期に生きた多数の青春群像とともに壮大なスケールで描きあげる。総発行部数2500万部超! 司馬遼太郎の永遠のベストセラーが半世紀の時を経て、電子版で新たによみがえる!
第5巻/池田屋ノ変、蛤御門ノ変と血なまぐさい事件が続き、時勢は急速に緊迫する。しかし、いまだ幕府の屋台骨はゆるんだように見えない。「時期が早すぎるのだ……」。次々に死んでいく同志を想い、竜馬は暗涙にむせんだ。竜馬自身にも危機が訪れる。心血を注いだ神戸海軍塾が幕府の手で解散させられてしまったのだ。壮大な計画が無に帰した竜馬はどう動く!?
著者紹介
司馬遼太郎 (著)
- 略歴
- 1923~96年。大阪生まれ。大阪外国語大学蒙古語科卒業。「梟の城」で直木賞、「殉死」で毎日芸術賞など受賞多数。91年文化功労者に顕彰され、93年文化勲章受章。
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幕末に向けて重量級の薩摩、長州が音を立てて動き始めた。しかし竜馬の周りの人間関係も目が離せない。
2020/10/04 17:35
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:大阪の北国ファン - この投稿者のレビュー一覧を見る
この巻はまず長州藩を巡る動向から幕を開ける。
政治的な信条も主義も持たない単なる武力軍団、頭脳もない殺し屋集団である新選組がそのーダー網にかかった長州・土佐浪士を中心とした集会に踏込む池田屋ノ変、そして薩摩藩の政治工作によって京都を追われた長州藩が再興をかけ、敗れ去った蛤御門ノ変へと展開してゆく。
われらの竜馬と勝先生は神戸や大坂、江戸を忙しく駆け回り京都の情勢がわからない。が、彼らの神戸海軍塾の塾生の数名がこの長州の動きにくみしたことから、後にその責任を追及されることになる。
そして本巻で最も重要なのは竜馬と西郷吉之助が出会い、それぞれに惹かれあっていくところである。
しかしながら読んでいて愉しいのは、いそがしく駆け抜けていく竜馬の旅の足跡を追っていく寺田屋のおりょう、そして龍馬に好意以上の感情を抱くお登勢、思わぬ登場で読者のどきもを抜くお田鶴さま、それぞれの竜馬を挟んでの機微に富んだ心情の遣り取りである。これは司馬先生の人物活写力そのものであり、今回も脱帽させられた。
また西郷どんは薩摩ことばを喋り、竜馬は土佐ことばを話し、それぞれ朴訥な性格が活き活きと表現されている。司馬先生はモンゴル語学科の出身ながら、日本語方言まで使い分けるバイリンガルだったかと見直した次第である。
いま、河原町三条から三条通りを高瀬川に向かってすぐの池田屋は居酒屋のチェーン店の経営になるが、それらしい店構えが復活しており懐古の情に駆られる。またそこから高瀬川沿いを少し北に上って御池通りを越えたところには桂小五郎の愛した婦人の名を冠した料亭幾松がある。ここは鴨川堤への抜け穴があることで知られている。また鴨川とは反対側の高瀬川には当時の高瀬舟を浮かべた一の舟入の入り口があり、当時の伏見と京を結ぶ船運の様子が再現されている。
この辺りの高瀬川はソメイヨシノやオオシマザクラが植えられていて、祇園東山の円山公園と同じ時に見事な都心の花見が楽しめる。それが散ったあと1-2週間後には同じこの場所で、これまた見事な八重桜が満開を迎える。無念にも散っていった志士たちの思いを慰めるかのような大輪の八重桜が華々しさの中に悲哀を語っているかのように感じる。
この巻を読んでから、それぞれ歩いて数分の距離にあるこれらの地を訪ねて幕末の一舞台に思いを馳せるのも一興である。
神戸海軍塾
2002/03/03 03:14
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:LR45 - この投稿者のレビュー一覧を見る
池田屋の変、蛤御門の変などが相次ぎ、にわかに幕威を回復した幕府は、竜馬の巣、神戸海軍塾を不逞浪士の巣であるとして、塾に解散を命ずる。
そんな中で、後に幕府を倒す原動力となる薩長同盟、その締結の兆しが見えてくる。竜馬天昇の開始ののろしとなる一巻。
司馬遼太郎 『竜馬がゆく5~8』 NHK大河ドラマを3倍楽しく観るために
2010/07/25 22:35
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:よっちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
この大長編小説の後半です。1864年(元治元年)の池田屋騒動から1867年(慶応3年)大政奉還までの4年の幕末史が詳細に描かれます。密度の高い4年間でした。わたしの鞍馬天狗・正義の人に直結する尊王攘夷論がいい加減であったのは仕方なかったことで、なるほど「尊王」「攘夷」「倒幕」「開国」「佐幕」という思想の思惑は当時は百人百様であったということがこれでようやく理解できました。そして坂本竜馬は30歳から34歳のこの短い時間に新しい歴史の流れを作り上げる大事業をほとんど単身でおこなうのであるからこれは驚異的でした。司馬竜馬の活躍は私の知らないエピソードが盛りだくさんですから、途方もなくドラマティックであり、そのスーパーヒーローぶりに圧倒されます。
特に薩長軍事同盟とラストの大政奉還はそれが成立するのは歴史の事実ですからハラハラする必要はないのですが、これに反対する勢力が敵方だけではなく、味方にもあることから、命がけの綱渡り、危機一髪の緊張感を存分に楽しむことができました。
NHK大河ドラマは現在、この小説の第5巻あたりでしょうか。女性陣の個性がずいぶんとちがいます。これを比較しながら観ると楽しいですよ。武市半平太、山内容堂、後藤象二郎、岩崎弥太郎など重要な脇役もイメージがまるで違うんです。彼らが最終的にどのような人物としてテレビはまとめるんだろうかという興味がわいてきます。テレビドラマでは話の流れに飛躍があるのでいまひとつ厚みにかける印象が残りますが、ここを小説は補ってくれます。テレビドラマと小説と併読すれば三倍楽しめますのでこの際、TVファンの方にこの作品を読むことをお勧めします。
第5巻 竜馬30歳
「池田屋ノ変、蛤御門ノ変と血なまぐさい事件が続き、時勢は急速に緊迫する。しかし幕府の屋台骨はゆるんだようにも見えない。まだ時期が早すぎるのだ………次々に死んでいく同士を思い、竜馬は暗涙にむせんだ。竜馬も窮迫した、心血を注いだ神戸海軍塾が幕府の手で解散させられてしまい、かれの壮大な計画も無に帰してしまった。」
1864年(元治元年) 池田屋ノ変
同年 蛤御門ノ変
同年 四国艦隊の下関砲撃
同年 第一次長州戦争
同年 参勤交代の復活
同年 長州藩幕府に謝罪
同年 高杉晋作挙兵
第6巻 竜馬31歳~32歳
「幕府を倒すには薩摩と長州が力を合わせれば可能であろう。しかし互いに憎悪しあっているこの両藩が手を組むとは誰も考えなかった。奇蹟を、一人の浪人が現出した。竜馬の決死の奔走によって、慶応二年一月、幕府の厳重な監視下にある京で、密かに薩長の軍事同盟はなった。維新への道はこの時、大きく未来に開かれたのである。」
1865年(慶応元年) 幕府、長州再征の令
同年 亀山社中結成
1866年(慶応2年) 薩長同盟成立
同年 寺田屋襲撃事件(同盟成立の夜竜馬が襲撃される)
第7巻 竜馬32歳~33歳
「同盟した薩摩と長州は着々と倒幕の態勢を整えてゆく。が、竜馬はこの薩長に土佐を加えた軍事力を背景に、思い切った奇手を案出した。大政奉還………幕府の持つ政権をおだやかに朝廷に返させようというものである。これによって内乱を避け、外国に侵食する暇を与えず、京で一挙に新政府を樹立する………無血革命である。」
1866年(慶応2年) 第二次長州戦争
同年 将軍家茂死す。征長中止 慶喜将軍誕生
同年 孝明天皇崩御
1867年(慶応3年) 明治天皇即位
同年 船中八策 (大政奉還とその後の政治形態について)
第8巻 竜馬33歳
「慶応三年十月十三日、京は二条城の大広間で、十五代将軍徳川慶喜は大政を奉還すると表明した。ここに幕府の三百年近い政権は幕を閉じた。時勢はこの後、坂を転げるように維新にたどりつく。しかし竜馬はそれを見とどけることもなく、歴史の扉を未来へと押し開けたまま、流星のように………。」
1867年(慶応3年) 大政奉還
同年 竜馬暗殺(近江屋事件)
同年 王政復古の大号令
これぞ歴史小説の醍醐味!そして司馬遼太郎の作り出した坂本竜馬の人物には日本人なら誰でも惚れるでしょうね。
30代にして初めて読む竜馬がゆく
2012/08/05 17:15
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:sleeping lion - この投稿者のレビュー一覧を見る
5巻にして、幕末の緊張は最大に達する。
池田屋の変、その後の軍艦操練所の解体、西郷との出会い。
来るべき薩長同盟に向けて、時代は大きく流れてゆきます。
長州
2025/02/01 18:09
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:みみりん - この投稿者のレビュー一覧を見る
今はその時ではないと、ぐっと我慢の坂本龍馬。そんな中、新撰組による池田屋の変が起こる。そして長州藩が朝敵となってしまう蛤御門の変が起こる。