- 販売開始日: 2013/10/17
- 出版社: すばる舎
- ISBN:978-4-7991-0277-0
常識では読めない漢字
著者 今野真二 (著)
「漱石先生、その漢字、振仮名なしに読めんゾナモシ!」と嘆息したくなるくらい、明治の文豪が使った日本語が現代人は読めなくなっています。たとえば「几帳面」と書き「ちゃんちゃん...
常識では読めない漢字
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商品説明
「漱石先生、その漢字、振仮名なしに読めんゾナモシ!」と嘆息したくなるくらい、明治の文豪が使った日本語が現代人は読めなくなっています。
たとえば「几帳面」と書き「ちゃんちゃん」(漱石『三四郎』)、「整然と」で「ちゃんと」(蘆花『不如帰』)、「歴々と」で「ありありと」(花袋『田舎教師』)、「深沈と」で「しんめりと」(二葉亭四迷『其面影』)といった具合。「吾輩ハ猫デアル」の言を借りれば「頓(とん)と見當(けんたう)がつかぬ」ものばかり。
国語の先生もてこずり、学校では教えない、辞書によっては載ってもいない、漢字の読み方。近代文学の原文の行間に光彩を放つ「振仮名」の魅力、その知的遺産に触れる旅、すなわち「百年前の日本」へタイムスリップするガイドブックとしても楽しめる一冊。江戸の粋と明治大正の自由奔放に〈たっぷり・どっぷり〉つかる200問にぜひチャレンジしてみてください!
目次
- 《味わう前の食前酒の章》明治期の漢字表記
- 【第一部】漱石作品の漢字表記を味わう 『吾輩ハ猫デアル』『坊っちやん』など
- 【第二部】鴎外作品の漢字表記を味わう 『詩人』『青年』『雁』『高瀬舟』
- 【第三部】近代黎明期の漢字表記を味わう 『西洋事情』『当世書生気質』など
- 【第四部】明治中期の漢字表記を味わう 『たけくらべ』『金色夜叉』『若菜集』など
- 【第五部】明治後期の漢字表記を味わう 『海潮音』『其面影』『田舎教師』など
- 【第六部】白秋作品の漢字表記を味わう 『邪宗門』『思ひ出』
著者紹介
今野真二 (著)
- 略歴
- 昭和33年神奈川県生まれ。早稲田大学大学院博士課程後期退学。清泉女子大学教授。日本語学専攻。「仮名表記論攷」で金田一京助博士記念賞受賞。その他の著書に「百年前の日本語」など。
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おもしろい
2021/06/25 22:50
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:チェム - この投稿者のレビュー一覧を見る
知ってて当然という漢字から、初めて知った感じまでありました。
雑学としては面白いと思います。
セールで買ったので満足です。