えむえむっ! 9
著者 松野秋鳴 , QP:flapper
「M」な体質をなんとかして治したい砂戸太郎は「生徒たちの願いを叶える」という第二ボランティア部の美少女部長、石動美緒のハチャメチャな治療法のせいで、むしろ深みにハマってい...
えむえむっ! 9
商品説明
「M」な体質をなんとかして治したい砂戸太郎は「生徒たちの願いを叶える」という第二ボランティア部の美少女部長、石動美緒のハチャメチャな治療法のせいで、むしろ深みにハマっていく日々を送っていた。ついに付き合いはじめた太郎と嵐子。理由もわからず第二ボランティア部をクビにされてしまい、戸惑う二人だったが、なにはともあれ遊園地でデートをすることに。しかし、嵐子の親友である由美がなぜか一緒についてきて……。「わたし、あなたのことが好きなの」「二人が抱き合ってて……あばばばばば」。迫る由美、壊れる嵐子、はたして由美の本心は――!?
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美緒先輩のカウンターアタック!
2010/03/28 17:48
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:DSK - この投稿者のレビュー一覧を見る
レビュータイトルは、太郎が普段から喰らっている物理的な意味ではない。嵐子の告白(第7巻)から退部(第8巻)を経て、ようやく、遂に美緒先輩の反撃の狼煙が上がった(上げさせられた?)第9巻である。
本巻は、幕間を除いた全てが最後に至るまでの布石であり伏線だったと言える。しばらく我が世の春(と言うほど甘い展開は多くなかったが)を謳歌していた嵐子派からは、最強の好敵手の再度の目覚めと落胆し、逆に美緒先輩派には狂喜と喝采を招く大事件の勃発である(ちょっと大仰に言い過ぎ?)。これで完結?というほどに纏まった結びだが、このまま続くのだから堪らない。あまりに日常的なやり取りの中に、あまりに日常的でない行動がプラスされた最後の一幕が今後も見られるのならば、また、ツンデレと呼ぶにはあまりに振り幅の大きな言動が今後も見られるのならば、他に何を楽しみにする?って言うくらい面白くなりそうな気配である。幕間のこととか、今回も1シーンながら素敵に強烈なインパクトを与えてくれた道明寺店長とか、あるいは今回は出番も多くて、相変わらずのお騒がせながら七葉ちゃんに一杯喰わされる姉&母のこととかをダラダラ記す気が消沈する会心の美緒先輩だった。
ただ、1つ気掛かりなのは、ここで大きなカードを大胆に切った作者にとって、残されたカードがさほど残されていないことも想像でき、もしかしたらアニメ(祝!)の最終回の頃に原作たる本シリーズも終わりを告げるのではなかろうかと危惧してしまうことである。アニメが始まってもいないのに我ながら何とも気の急いた話だが、本巻で導き出した、新しい三角関係でたくさんのエピソードを紡いでいただきたいと切に願うばかりである。少なくとも、カラー口絵で披露された、みちる先生秘蔵の「みち☆コレ」だけでも連動シリーズ化してほしい。これは素晴らし過ぎる。