4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ふとっちょパパ - この投稿者のレビュー一覧を見る
焦点が絞られていない感あり。
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Koukun - この投稿者のレビュー一覧を見る
宗教的哲学的に特別の意味合いを持って語られてきた「人の心」が、実は化学物質と電気的な反応に過ぎない ということは、ずいぶん深く考えさせられる。
しかし本書の構成はやや散漫で、項目を羅列しただけのような気もする。
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:zgok - この投稿者のレビュー一覧を見る
なぜ人間の脳はこんなしくみになっているのか、そんなことを考えさせられる一冊です。一気に読んでしまいました。
投稿元:
レビューを見る
すべては報酬系の刺激の問題であり、あらゆる刺激物が交換可能。だから愛はカネで買える。という論理は明快でオモシロイ。ただし、すべてを脳科学で考える事が可能か否かには疑問が残る。肥満はもちろん病気になるし、犯罪もすべて病気になって、すべての犯罪への責任能力が問えなくなる。普通でない人は全部脳がオカシイ病人って事になる。だからと言って集団生活に法は欠かせないので、結果、病人でも法の遵守が必要になり、病人である事が犯罪者になる。
脳科学が進歩してくると心理学なんてのが吹っ飛ぶぐらいのインパクトがある。性格は環境が決めるのではなく遺伝的に決まるとなると、結婚も就職も履歴書も面接も家柄も不要で、脳のMRIだけで判断できるという世界になるのかもしれない。
投稿元:
レビューを見る
美人で頭脳聡明な学者が書いた新書。新聞の新書広告に「美人学者が説く脳内麻薬」とあって、帯に著者の中野信子さんが写真入りで紹介されている。なるほど美人だ。興味が惹かれる。
昔から毒や麻薬、脳機能などには興味があったので、特に目新しいことは書いていなかったが、麻薬の効き方や作用の仕組みを知りたい人には入門書として良い本。
「脳内麻薬」とは、ボクたちの体内にあり、アヘンやヘロインのような麻薬様の作用を示す化学物質で、その典型はドーパミンやβエンドルフィンである。
ボクたちの体は絶妙な仕組みが機能しているが、たとえば楽しいとき、食べ物を美味しく食べているとき、目的を達成したとき、セックスで興奮しているときにはドーパミンが放出される。ドーパミンは神経伝達物質だが、報酬系と呼ばれる「快」を感じる神経系(特にA10神経)に作用する。一方で、メラトニンを放出することで、その抑制を図る。依存症は、この報酬系で得られる作用がとてつもなく大きく、その作用を要求し、止められなくなることだ。
ボクたちは「自分」とか「私」が確固としてあると思っているが、体の仕組みは実はもっとシンプルなのかもしれない。ほんの微量の化学物質が脳の神経系に作用したら、報酬系によって幸福を感じるのだ。見方を変えれば、アルコールだってそうかもしれないし、お香だって安らぎという「快」を得るものだ。そこには確固とした「自分」や「わたし」なんてなく、微量化学物質に純粋に反応している体のメカニズムがあるだけなのかもしれない。
投稿元:
レビューを見る
脳内の快楽物質のはたらきを知る。
とてもよくわかり興味深く読めたが、さらに欲をいえば、快楽物質をコントロールする方法も知りたいところ。
たとえば、「依存症から脱するためにはこういう代替法で快楽物質を出して脳をだませばいい」、など。
そういうことは、できないのかな。。。???
投稿元:
レビューを見る
快楽物質ドーパミンが分泌されるシーンを把握してコントロールしよう
http://on-the-road.co/?p=505
投稿元:
レビューを見る
快感の脳内回路。ドーパミンとオピオイド。報酬、依存。
専門用語がわりと少ない。ただつながりがわかりにくくて体系的にいまいち理解できなかった。再読必要かな。
依存症の部分に興味をもった。
投稿元:
レビューを見る
ホンマでっかTVで気になっていた先生の本ということで、手にとってみました。
読みやすい
依存症には3つある
・物質へ ニコチン、アルコール、食べ物
・プロセスへ インターネット、セックス、買い物、仕事
・人間関係へ 恋愛、カルト宗教
アルコール GABA神経を抑制してドーパミンの放出を促すとのこと
そのような自覚はないが、今晩観察してみよう。
投稿元:
レビューを見る
脳科学としての新しい知見の記述は一切なく、脳内麻薬というよりも麻薬や様々な精神に作用を及ぼす化学薬品の解説書になってしまっている。これならば厚生労働省の公的な書類を見ているのとかわらないため非常に残念な内容であると感じた。
投稿元:
レビューを見る
ドーパミンの正体とあるが、あちこちからの情報や実験の寄せ集め感は否めない。
流し読み、拾い読み的読書向きか。
投稿元:
レビューを見る
〈感想〉
ドーパミンの働きに支配されて自覚のないまま
動くのではなく、支配されながら動いている
自分を自覚しながらの生活でありたい。
〈本から〉
・好ましい経験はドーパミンを受け取って活性化
された脳のメモリー 海馬に蓄えられ、次に
同じような状況が来たときにより速いドーパミン
放出が起こるようになります。これが”期待の快感”
です。
・ ランナーズハイが訪れるのは運動時間で30分
以上、運動量で5000~1万メートルは走る
必要があるということです。しかもその人の限界
に近いペースで走り続けないとなかなか訪れて
くれないようです。
・依存症は物質が起こすものではなく、脳自体の
病気なのです。
・ A10神経が放出するドーパミンを受け取る側に
変化が出てきます。これは薬物に「耐性」が
できることを意味します。
・ アルコールは味や喉越しを通して快感を与える
だけではなく、報酬系をじかに活動させるのです。
報酬系が活性化されると、ヒトが快感を覚える
ことはすでに述べた通りですが、前述したように
この報酬系には、普段、GABA神経というブレーキ
がか掛かっています。アルコールには、この
GABAを分泌するGABA神経を抑制する働きが
あるのです。つまりアルコールがほかの飲み物に
比べて特に好まれるのは、味がいいかではなく、
「ご褒美」のブレーキを弱らせて、ドーパミンを
たっぷり分泌させるからなのです。
・利他行動によって相手から得られる感謝という
社会的報酬の依存症になっているのが利他的
従属です。
・ 承認や評価をするときに、効果が高いのが
「Iメッセージ」です。「(あなたは)素晴ら
しいね」「(あなたは)頑張ったね」という
言い方は主語があなた(You)であるメッセージで
Youメッセージと呼ばれます。これは冷静な
言い方ですが、感情のこもらない、ある意味で
上から目線の言い方だともいえます。
「(私は)あなたのすごさには毎回驚かされる」
「(私は)あなたの作品に感動して涙が出そうに
なった」なら、これは主語がわたし(I)メッセージ
です。IメッセージのほうがYouメッセージよりも
「あなたの価値を認めていますよ」という気持ちが
十分に伝わり、社会的報酬としての価値も高い
というわけです。
・ 人間の視覚は「顔」に対して特別な認識を
持っているようです。
・ 店員の笑顔を見た客は、脳の中のミラー
ニューロンが、笑顔から推察される「幸せな
気分」に共感し、同じような気分になるのです。
・ 人はストレスを感じたあと、笑顔になると
心拍数が下がることが判明しています。
・ オットー・フォン・ゲーリケ・マグデブルク
大学のミュンテ博士によると、顔が笑う形で
表情筋が動き��脳の報酬系が刺激されるのだ
そうです。またしても報酬系がヒトの幸せに
関与していたのです。
・幸せな人はそうでない人に比べて約10年
長生きし、死亡リスクが35%低いという
結果が出ています。
・ 幸せの実験をはじめとする諸要素が寿命に
与える効果は、運動の3倍の影響がある、と
ディーナー博士は主張しています。
・ 自己実現の欲求 ー マズローの欲求段階説
(1)生理的欲求 (2)安全の欲求
(3)所属と愛の欲求 (4)承認(尊重)の
欲求 (5)自己実現の欲求
ヒトの全ての欲求は(5)の実現のためにある
ように思えます。そこに至ることは困難な道かも
しれません。しかし、ヒトがこれを目指すように
プログラムされた存在なら、そこにも報酬系が
まちがいなく働いているはずです。
投稿元:
レビューを見る
快楽を求めて人は行動する。いい言葉だ~。そして恐ろしいことだ。おいしい食べ物、おシャレ、気になる異性とうまくいくこと、居心地のいい場所、ほめられたい、何かができるようになること…。限られた人生は精一杯それを求めていくことに使えばいい!
でも。快楽は度を超すと身の破滅につながる。それをちゃんと心得ること。止めるのが難しいのだからそれなりのシステムを作るなど、使い方を考えないと危険。
何を持って快楽とするか(神経伝達物質の放出~受容が行われるか)が人によって異なるのはおもしろい。例えば政治家脳に特有の神経伝達物質の放出~受容の特徴などもあるのだろうか。
投稿元:
レビューを見る
ドーパミンと人間の社会的行動の関係性を簡潔に説明した良書だと思う。依存症の仕組みや人間の快楽の原理が、具体的な動物実験などの例を上げながら説明されていた。学術書というよりは一般の人向けに脳の仕組みを教えてくれていた。
投稿元:
レビューを見る
依存症の仕組みが例を使って紹介されています。
脳は確実な報酬よりリスクを伴った報酬に強く反応する。
バランスを保つことが大切ですね。
何事もほどほどに。