Web日記文学はこうありたい
2023/02/11 22:35
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投稿者:sakuraんぼ - この投稿者のレビュー一覧を見る
そりゃあいろいろと華やかだったり波乱万丈だったりする日記もあるでしょう。
しかし、案外時折手に取って何度読んでも飽きない日記とはこういう一冊ではないか。
淡々とつづられた一年分。フツウに思えて断じてフツウでない。宮田さんの魅力が光ってます。これ買ってからしらばく、次々宮田さんの本買ってましたね。
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投稿者:おどおどさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
スコットランドかと思ってしまった。なんか緩やかな気持ちで読めそうで楽しい。なんだか久しぶりに日記を書こうかなと思った。
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宮田珠己氏の1年分の日記を集めたエッセイ集。もともとは雑誌へ掲載するために書いたようだが、宮田氏の日記だけに日々淡々と進んでゆく感じ。
同じく旅をテーマとする作家、高野秀行氏が何度も登場してくるが、彼の文章とは全く対照的な印象を受けた。自身も文章の中で書いているが、「ただなんとなく」とか「そんな感じ」のような感覚が漂っていて、なんとも評し難い読後感だったが、あとがきで椎名誠氏が上手く表現してくれている。
日記の中で面白そうな本が多数紹介されていたのが良かった。『伝書鳩 もうひとつのIT』 『ビトウィン ノーマネーand能天気』 『夏から夏へ』 『仙境異聞・勝五郎再生記聞』 『秋の日本』、このあたりはぜひ読んでみたい。
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これを読んでいて、昭和記念公園とかあいかわ公園など、我が家からでも行ける距離のところが出てくるので、宮田さん、結構近いところにお住まいなんじゃ……? とずーっと思ってました。
日記文学?というのか、日記体の本を読むのは好きですが、これは「普通」でした。
ちょっと前に読んだ「戦中派不戦日記」があまりにも今とかけ離れた世界で(戦争中ですから)、この時代の普通の人々は一体どんな感じだったかとかがよくわかって非常に面白すぎたので、普通な宮田さんの普通な日常は、単調な感じでした。
いや、宮田さんも普通…ではないんでしょうけれども。
宮田さんの本をもっとたくさん読んでからなら、楽しめたかも。
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家の窓からふと外を眺めると、なぜかスコットランドに見えた。
日々の由なし事を軽妙に綴った、すらすら読める脱力系日記。
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忙しかったのでしばらくブクログに来れないでいた。わりとちょっと前から時間が作れるようになってきていたが、いつ再開しようかとなかなかタイミングがはかれないでいた。大縄跳びになかなか入れなかった頃の苦い気分を思い出す。
新春だしゆるゆる始めるかととりあえず1冊目は『スットコランド日記』にしてみる。
今年もこの日記のように淡々と日々の読書について書いていければいいなと思う。
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お正月にゆっくり、力を抜いて読める本がないかな~と探していたときに見つけた本。
著者の本は何冊か読んだことがありましたが、この本も時に笑えたり、そうだそうだと頷きながら読める、まったりした時間が流れるエッセイでした。
不思議と「おもしろさ」を感じるツボが同じだったりして、楽しく読めた本。
何気ない日常にも、色んな「おもしろさ」が隠れているのかもなぁと思いました。
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面白い。
着眼が私のツボだったりして、ふははは。というかんじ。
四国遍路のことも書いてあってちょっと読み返してみる。
何冊か読んでみたい本もあったので参考にします。
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「スコットランドかー、どんな国なんだろー」と冒頭数行を読んで購入。
読み始めて1ページで気付きました、これスコットランドじゃない、スットコランドだ。
宮田さんの約1年分のWeb日記をまとめた日常エッセイ。
スットコランドは宮田さんが住んでいる地域のこと。「スットコ幼稚園」など、気を抜いているとぶっ込まれます。
彼のエッセイを読んでいると、進むべき道を見失いかけているパートナーに「本来のあなた」を改めて気付かせられる人の存在の貴重さを思います。
やっぱり「長年積み重ねた関係性」は重要だな、と。割と否定されがちなんですが。
以前読んだお遍路の前半期間がこの日記と被っており、お遍路を異なる視点からも知ることができて非常に面白いです。
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H26.3.30
寝る前とか移動中にちょこちょこ読み進めて、やっと完読。
ふふっと笑えて、ちょっと羨ましくもなり、日常なんだけど日常を忘れて癒される本でした。
宮田さんはあっけらかんとした、あまり思想に捕らわれない人と思ってたけど、現実的な人間味のある…というか、深いところにある思想的な感じも読み取れる部分があって、ますます興味深くなりました。
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スコットランドではなく、スットコランド。
著者の自宅から見える景色が、何となくスコットランド風に見えたからと。多摩だけど。
本の雑誌のWeb版に連載していた、08年4月から約1年間の日記。著者の宮田珠己氏の少しとぼけた紀行ものは好きなのですが、旅行好き・外出好き、かつ遅筆なので、日記も原稿が捗らない愚痴多し。内容もはずれの日もあれば、当たりの日も、という感じでしょうか。
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日記なので短編集みたいな感じ。
普通だった。
娘が可愛い。
ストーリー
マンションの窓からの景色を薄目で見ると、まるでスコットランド。という理由から「スットコランド」と命名し、いかに仕事をサボって楽しく過ごすかを毎日考えている。「先の見えない仕事こそやるべし」と言いながら、簡単にゲームや睡魔に負ける。悪いのは、雨や花粉や太陽だ。――情けないのに、気づけば共感、笑いが込み上げる脱力系日記。
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どこにあるとも知れないスットコランド。
しかし、実はわたしの家に割と近いのではないかと考えている。
ちょくちょく知ってる地名や路線が入ってくるので、この辺だろうかと当たりをつけながら読み進めたがやはりわからず。
なんともゆるい日記で読んでいてとてものほほんとした。しかしながら、思いついたようにどこかへ旅行へ行ったり、都心へ行ったりしていて宮田さんのアクティブさも伺えた。
大変なんだろうけれどこんな生活いいなあ。
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日記ブログ1年分。だいたい作家のこだわりと苦悩の日々。
世界を放浪する著者のファンなので、全然海外行かないじゃんと、その点は落胆。
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著者の苦悩を垣間見た感じだ。あんなに面白い文章を書くために、こんなにも苦労していたんだ、と敬服するばかり。また、結婚し子どもがいることで著者の旅行がままならないようになっており、お察しする次第だ。上期はスットコランドでの日常を描いているのだが、下期になると描写が変わってきた。妻が著者の人生をハッピーと評価しているくだり(客観的にはそうなのかも)から、妄想とも幻影とも思える日記が入るようになった。特に11月の四国遍路・金剛頂寺の内容は不気味さを感じた。