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現代の若者たちとのインタビューの会話をそのままの形でまとめた本。
バブル崩壊後に生まれ、深い付き合いがない中でネット内でのバーチャルな空間で成長してきたことによる様々な現象がまとめられている。
全てにおいて、目立たず回りに同調した生活様式。バーチャルワールドで情報過多となり経験した錯覚にはまり、わかったように感じている世代であることがわかる。
ひとりひとりは、卑屈さを感じないがバブル崩壊後の社会を反映した意識が体全体にしみこんでいる印象である。
大人がこうした世代を生んできたことを反省し接していかなければいけないことを教えてくれた。
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博報堂ブランドデザイン若者研究所著。代理店がやりそうな、世の中調査ではあるが、空気感を知る上では参考になった。そもそも、赤坂に集まるような学生が、日本を代表しているとは思えないが。そこは差し引いたとして。情報が張り巡らされた結果、恋愛に奥手になるのは興味深かった。出過ぎた行動は「痛い」でまとめられる。つまはじきに合う。空気を読むことが大前提。親と仲良かったり、社会貢献行動に出たり、無駄な消費よりちょこちょこ、コスパの高い消費をしたり、ある意味正しい方向、悟った方向に進んでいるのが興味深い。
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微妙にさとり世代。
分かる…分かるよ、その通りだよ。
納得し過ぎて唸りながら読破。
なんでも「めんどくさい」し、「大してなにも欲しくない」から「あんまり頑張りたくないし」「ていうか、ぶっちゃけ普通でいいし。偉くもすごくも、なれなくてもいいし。それで幸せだし」
でもそれじゃダメだと思うんだよね。
こうやって客観的に分析されると、
この世代、このままじゃマジヤバイだろって思うよ…。
なんか…頑張らないのは楽でいいし
欲しがらなければ辛くないからそれで我慢出来るんだけど、
一生懸命になれないっていうのは苦しいな。
でもそういう夢を持てないのが今って時代なのかな、とか……。
いや別にそんな深刻な話じゃなかったんですけどねっ
楽しくサクッと読める今時の若者あるある本です。
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もやもやと感じていたことが、言語化されてすっきりした感じ。
博報堂のこんな総研に協力する子はマスだとは思わないけど、確かに俗に若者と世の中から呼ばれる、一部の都会の層の子たちのことがリアルに書かれていると思った。
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自分の学生時代と比較しても本書の中で語られている「さとり世代」の若者達の言葉にはあまり差異が感じられないということは、どの世代にもある程度当てはまる普遍的な感性なのではないかと感じた。
本書の構成として非常に疑問に感じるところが、座談会で発話する学生の属性が「大学名、学年、性別」にて明示されていることである。「大学名」で分けることに暗に学歴という変数でサブリミナルとも言える影響を読者に与えようとする著者のバイアスが働いているのではないかと感じた。
また、本書を読んで一番残念であったのは、若者達の「ボランティア」と「政治」への意識であった。痛い意識高い系としてNPOやボランティアに参画する者達を遠巻きにながめ、否定的にみてとらえている点がとても悲しく感じた。
現代若者を切り取った作品としては、評価が高いが、ある種の恣意性や偏見(バイアス)が高い点がこれから読もうとする読者に注意を喚起したい点である。
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「さとり世代」、著者の造語かと思っていました。こんな言葉が今、巷にあるらしいです。
何に対しても欲求を露わにせず、いつも理性的。そんな若者たちに対して、ゆとり世代をもじってついた名前。
自分自身、この世代に当たるのですが、本書に書かれていることは八割がた当たっていると思いました。
著者があとがきで言っているように、「さとったような態度でいることを社会に強制された世代」という言葉がしっくりきます。
さとり世代と著者との議論というかたちで、さとり世代の本音の声を集めた本といえます。これを読んで何を感じるか、何を考えるか。
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さとり世代がさとらざるをえなくなったのは、不景気とSNSによることがわかった。最後のバブル世代とさとり世代との対談も、両者の価値観とか環境が違いすぎて笑えたけど、どっちの時代がいいとか悪いとかは一概に言えない気がする。ただ、さとり世代よりの自分としては、一度タイムマシンでバブル時代に行ってみたくなったけど(笑)お互い学べる点は多々あるとおもう。
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バブル世代がなぜ車を好きなのか分かりました。
自分が空気読んでいない、又は読めないと言われることがなんとなく理解出来た本。
同世代の人達はそんなに空気読んで生きてるんだなあ。
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今の若者って大変だなぁ、というのが率直な印象。
人のつながりが強すぎて、しんどそうだなぁ・・・。
結構ショッキング?な内容ではあったけど、でもまぁ今この世の中で若者やってたらそうなるよなぁ、と、納得はする感じもあった。
私も最近、いろいろ面倒だと思ったり、実際に経験しなくてもどうせこんなかんじでしょって思ったり、ソーシャルネットワークを意識してこういうこと書けるからやってみようかと思ったりすることあるし。
しかし、あまりに空気を読むことに長け、ソーシャルネットワークに振り回される様子が結構ショッキングだったし、そうじゃない子もいるはずだと思いたいけど・・・これが現実なんだろうか。
自分の子供がこれからどういう社会で生きていくのか、ちょっと不安になってきた・・・。
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おもしろかったー
やっぱバブルムカつくは
さとり世代はさとった風世代ってのはわかるかも
コスパを気にしすぎるのは貧しいかもしれないね
lineの使われ方は参考になった
グループ作りまくるのね
イタイばっかり言ってるのはなんかもうめんどくさい
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サブタイトルから面白い。
世代は違っても、同感できる部分はある。社会背景だけじゃなく、環境や性格にもよるのかなと。
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きょうの目からウロコの一冊。いまの大学生の空気感というか感覚がなんとなーくじわじわと感じられました。グループトーク形式なんですが、さとり世代とバブル世代とのすれ違う対話もおもしろい。
筆者が指摘していた、「不況、デフレ経済、コスパ感覚;低コストで何でもそこそこ良いものが手に入る(し、ネットで情報にもタダでアクセスできるので、それゆえに無駄はしたくない(≒行動しない)」と「ソーシャルメディア村;クローズドな仲間内でネタにできる話題やネタコミュニケーション(LINE・NAVERまとめの強力さ!)」はなるほどです。
ファスト企業、チェーン店、コンビニ、ショッピングモール、ネット動画、無料ゲームの行き着く先を少し垣間みたような、、、期待しない、行動しない、悟った(風の)彼ら/彼女たちのミライは。。。
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博報堂の若者研究所の書籍制作が、データによるだけでなく、その世代参加型の体制でのぞんでいるので、大変だなとは思いました。臨場感があってオモシロいホンでした。プロジェクトメンバーが関東と大阪(桃山学院のみ)の大学生だったので、地方大学生、高卒で就職、専門学校生など、進路がばらばらだとまた議論が違ってくるのかなと思いました。さとり世代用語辞典の例文およびその日本語訳はへえと思うことばかりでした。
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私は、「ゆとり世代」という言葉が嫌いだ。
大人の側の都合で学ぶ内容が少なくなった世代を悪意を持って区別した呼び方をしているからだ。
自らの努力ではどうしても挽回の出来ない問題
。その角度で見ると、在日コリアンの問題とも同様であるといえる。
本書では、いわゆる「ゆとり世代」は、バブル後の不景気の中を育ち、その中で生活をする大人たちの様子を見て「さとった世代」だと述べている。
数多くの大学生とのやりとりの中で、この「さとり世代」を浮き彫りにしていくやり方は面白い。また巻末のバブル世代との討論も違いがはっきりして良かった。
最新のLINEやFacebookが若者に与えている影響も討論の中にありとても興味深かった。
さとり世代とコミュニケーションに困っている方も困っていない方も一読を。これからの未来を支える日本の若者の本音が知ることができます。
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データ対象が首都圏の大学生という偏りはあるにせよ、これはこれで、ある集団の空気をスケッチしていると思う。いまいるグループの空気を読んで、他者と「同化」「差異化」を行っている、と。しかもかつてより繊細でミクロな「同化」「差異化」のゲームをしているんだろうなあ。
「意識高い系」とか「イタい」という感覚は、さとり世代じゃないけど分かる。あとタイに行かなくてもタイフェスで十分と思ってしまうところとか。