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投稿者:ばるお - この投稿者のレビュー一覧を見る
もう何十年も前に文庫本で愛読していたものを、今、電子書籍の形で読めるなんて、なんだか感動です。
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投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る
詩人からアングラ劇団の立ち上げまでと、精力的に活動した著者の生き様がにじみ出ています。「書を捨て町に出よ」のメッセージは、今の時代で言えば「スマホを捨て」でしょうか。
センスはいくつもの言葉を集めることでやっと少し伝えることができるか
2002/07/20 10:03
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投稿者:ばんばん - この投稿者のレビュー一覧を見る
寺山修司という人はなんとなく格好いい。
そのセンスが、格好いいのである。
本書は、寺山修司的に心惹かれる言葉を集めたものである。その言葉は、詩であり、台詞であり、歌である。そして、その言葉に惹かれる作者のコメントがまた、興奮具合が伝わってきて、肩をいからしていきがっている昔を思い出させるものがある。
本書は薄く、リズム感がある。読み出すとあっという間だ。しかし、その内容は、何度も読み返すに十分だ。
自分的に心に残っているのは、
「花に嵐のたとえもあるさ、さよならだけが人生だ」
である。意味は深く理解できなくても、さよならだけが人生だ、とつぶやいていると、なんだか自分の中で主人公となった自分が存在できるのである。
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私の中の名言は映画『恋する惑星』の最後のセリフ「君のいきたいところへ」。
誰しも電車に轢かれるような(轢かれたことがない人が大半だと思いますが)そんな自分の中の言葉があるはず。左ポケットに名言を入れて、右ポケットに切符を入れたら、さあ、言葉の旅にでかけよう。
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寺山修司が読んだり聞いたりした名言を
自身の古いノートから選んでテーマ別に集めたもの。
僕も昔、ユミのを真似てこういうのをHPでやってたなぁ。
ちなみにこの本は
最初は「青春の名言」という本を出して10年後に
いくつかの名言の入れ替えを行って出し直したものらしい。
その時々に自分にあった名言を選んで
Tシャツでも着るかのように着こなしては脱ぎ捨てていく。
そういう寺山の名言に対する姿勢が心地よい。
寺山が集めた名言ではないが
「忘却」というテーマの中の寺山自身のノートの中にある一節
私には、忘れてしまったものが一杯ある。
だが、私はそれらを「捨てて来た」のではけしてない。
忘れることもまた、愛することだという気がするのである。
こんなにも、優しい愛があるだろうか。
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昔はよく読んでいたが、今となっては読むことはほとんど無い。昔読んでいたときから、載っている言葉の響きを楽しみこそすれ、言葉の内容に感心することはまず無かった。文学作品の一部のみを抜き出して、それを「名言」と言うのはかなり馬鹿げている。それにしても、太宰治の言葉のセンスには脱帽する。
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買った本。
入社一年目、東京出張中に読んでいた。朝にこれを読んで、夜にホワイトストライプスを聞いていた。この二つがなかったら、鬱病になっていたかもしれない。
内容は忘れてしまった。
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寺山修司撰名言集。気が向いたときにちらほらと。人によって名言と感じるものは違うけど。他人の選んだ名言は、アンテナをひろげる意味でもおもしろい。
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2011.10.07 開始
2011.10.20 読了
昔の読みかけである。
ふせんもいくつか貼ってある。いつかの自分がつけたそれも含めて読み始めよう。
心にとまった名言をいくつか。
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(2012.07.28読了)(1998.08.10購入)
【夏の文庫フェアを読む・その②】
*本の紹介より*
この名言、まるで私のためにあるみたい!
演劇、映画、短歌、詩、評論など幅広いジャンルで活躍した寺山修司が、「人生」「恋」「幸福」といったテーマ別に集めた名言を収録。映画のセリフから、サルトル、マルクス、織田信長、「新約聖書」まで、寺山ならではの自由な感性で選んだ型破りな名言集。「名言集」だからと言って難しく考えずに、気軽に手に取ってみよう。人生の役に立つ、共感できる、あなたにぴったりのフレーズが見つかるはず!
どっかで聞いたようなフレーズが結構入っています。歌謡曲の歌詞だったりするので、当然といえば当然なのですが。でもいまの人には、新鮮だったりするかもしれません。
【目次】
1 言葉を友人に持とう
2 暗闇の宝さがし
3 好きな詩の一節
4 名言
人生/孤独/恋/幸福/快楽/冒険と死/朝/文明/望郷と友情/忘却/真実/
地上的な、苦痛な/善と悪/革命/
5 無名言
6 時速100キロでしゃべりまくろう
改訂新版のためのあとがき
●木の言葉(41頁)
木とは人間の兄弟で、動かないのです。木の話す言葉では、人殺しのことを樵夫といい、死体を運ぶ人のことを炭焼きといい、蚤をキツツキといいます。
●狭き門(99頁)
狭き門より入れ。滅びにいたる門は大きく、その路は広く、これより入る者は多し。生命にいたる門は狭く、その路は細く、これを見出すものは少なし。
●目覚まし(103頁)
あるひとがききました。
何もかけずに寝るのか? と。(一寸ながし目で私をみつめて)
目覚ましをかけて寝るわ
●悪魔(116頁)
悪魔というものが実際に存在せず、ただ人間がつくったものだとすれば悪魔は人間そっくりに創られているにちがいない。
●世界の終わり(146頁)
もし世界の終わりが明日だとしても私は今日林檎の種子をまくだろう。
☆寺山修司の本(既読)
「人生なればこそ」寺山修司著、大和書房、1967.10.01
「家出のすすめ」寺山修司著、角川文庫、1972.03.25
「幸福論」寺山修司著、角川文庫、1973.01.30
「さかさま世界史 英雄伝」寺山修司著、角川文庫、1974.05.20
「書を捨てよ、町へ出よう」寺山修司著、角川文庫、1975.03.10
「寺山修司少女詩集」寺山修司著、角川文庫、1981.01.20
「誰か故郷を想はざる」寺山修司著、三笠書房、1984.03.15
「さらば箱船」寺山修司著、新書館、1984.08.25
「母の蛍」寺山はつ著、新書館、1985.02.15
「不思議な国のムッシュウ」九條今日子著、主婦と生活社、1985.04.20
(2012年7月30日・記)
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本だけではなく、歌謡曲や映画からも出典があるのが興味深いと思った。
ただ、幸若舞の一説を織田信長の名言として載せるのはいいんだろうか……?
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''ことばはナイフであり、時に薬である。
ことばは比喩であり実体ではない。''
ことばについて久々に考えた。
ことばについて考えることは思考について考えることであり、世界について考えることであり、人生について、人について、概念について考えることだ。
何を「名言」とするかはその人の価値観や歴史、生きざまが表れる気がする。だから「名言」ってのは人によって変わるのだ。
過去の経験によって作り上げられた心の琴線は人それぞれだから。
寺山氏の引用した名言たちも「なるほど」と思うもの、「よくわからない」もの、「綺麗だ」と思うもの、「気にくわないな」と思うもの、様々あって面白かった。
それにしてもとりわけ「恋愛」についてのことばは、過去から多く語られてきた題材であることも関係するのだろうけれど、面白いほど普遍性を持つのだなあ。
としみじみ思った。メロドラマが廃らないわけである。笑
わたしも名言を探し、そして出会った名言を心にそっとしまって生きていきたい。
''結婚は夫によって、または妻によって造り出されるものではなく、逆に夫と妻とが結婚によって造られるのだ。''
マックス・ピカート
''臆病は残酷性の母である''
モンテーニュ
''ふるさとは遠きにありて想ふもの
そしてかなしく歌ふもの
かへるところにあるまじや''
室生犀星
''美しくない真実は、ただの「事実」にすぎないだろう。''
寺山修司
(2016.8.14)
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映画やら名著やらから寺山お気に入りの言葉達を集めた名言集。
まさしく古今東西から集めた名言の中で燦然と輝くブルース・リー。<頭で考えるな。肌で掴め>はやっぱりキャッチーだなぁ。
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その言葉、文章、名言といつ出会うか。
読み方、捉え方、噛み締め方は、日々刻々と変わり、自分自身も変わっていく。
時として、名言を、あたかも全てが素晴らしいもののように、感じようとしてきたのかもしれない。
ストンと心に落ちてくるものは、きっとその時の自分に合っているのだろうし、分からないものは分からないで仕方ない。いつか分かるかもしれない。
再読を繰り返し、毎回違う想いを抱くことを楽しみたいと思う。
ポケットに入れるように持ち歩きたい一冊。