- 販売開始日: 2014/09/08
- 出版社: 小学館
- レーベル: フラワーコミックスα
- ISBN:978-4-09-191017-2
半神
著者 萩尾 望都
双子の姉妹ユージーとユーシー。神のいたずらで結びついた2人の身体。知性は姉のユージーに、美貌は妹のユーシーに。13歳のある日、ユージーは生きるためにユーシーを切り離す手術...
半神
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商品説明
双子の姉妹ユージーとユーシー。神のいたずらで結びついた2人の身体。知性は姉のユージーに、美貌は妹のユーシーに。13歳のある日、ユージーは生きるためにユーシーを切り離す手術を決意した……。異色短編「半神」、コンピューターが紡ぎだす恋の歌と夢「ラーギニー」、植物惑星オーベロンでも男女4人の一幕劇「真夏の夜の惑星」など香気あふれる傑作ストーリー全10編。
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深い。
2001/12/18 02:04
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ふくろう - この投稿者のレビュー一覧を見る
読んでいて涙が止まりませんでした。妹がいるのですが、まさに姉妹の複雑な感情そのものだと思います。無邪気に笑う妹はかわいい、でも両親の愛を奪っていく妹は憎い。無心に信頼を寄せてくる妹の罪の無さを感じれば感じるほど、自分が惨めになっていくような気がして。
「兄弟は他人の始まり」なんて言いますが、今、私にとって妹は、大切で、心配で、無条件に守ってやりたいと感じる存在になりました。「半神」を読んで「そんな事もあったなぁ」と思うと同時に、「みんなそんなトコあるよ」と言ってもらったような気がしました。
ほんとにスゴイ人だなあ
2002/03/05 22:09
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ピエロ - この投稿者のレビュー一覧を見る
身体の一部が繋がった、俗に「シャム双生児」と呼ばれる双子。この、腰の繋がった双子の姉妹の愛憎・悲劇を描いた『半神』。わずか十数ページの作品だというのに、この胸に迫ってくる悲しさと緊迫感、後に残る余韻の重苦しさと暗さといったら! いったい何なのだろう? ほんとスゴイ人です、萩尾望都という人は。
他にも短編があわせて10作収録されていますが、この『半神』一つだけでも読む価値が十分にあります(といって他のが読む価値がないといってるんじゃありませんよ、もちろん。どれもおもしろいです)。
ぜひぜひ一度読んでみてください。美しく悲しい萩尾望都の世界にドップリと浸かってみませんか?
内容の濃い短編集
2001/06/12 02:29
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:mikako - この投稿者のレビュー一覧を見る
表題作の「半神」はとても短い作品。たった16ページしかない。
ユージーと腰のところでつながっている双児の妹ユーシー。自分の身体の栄養分を奪い、美しさを奪い、時間を奪い、両親や周囲の愛をも奪う。なにも知らない無垢な心のままで。傷つけられたユージーの心の機微を描き切った見事な作品でした。
凡百の漫画家なら
2017/01/31 20:15
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:るう - この投稿者のレビュー一覧を見る
フツーの漫画家ならば丸々一冊このネタで描いてしまう話を16ページにおさめてしまう技量と潔さに本当に脱帽です。しばらく「半神」というタイトルの意味を考え続けました。
16Pのドラマ
2002/02/12 11:46
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:くろこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
いろんなお話の入った短編集です。表題作の「半神」。凄いです。鳥肌モノです!! たった16Pだけなのにこの中にはたくさんの事が織り込められていて、読んでいる最中も、読み終わった後も考えさせられるお話です。決してオーバーな表現ではなく、この萩尾望都さんは天才なんじゃないかしらと思ってしまいます。人の心の暗い部分を描いているところでは、自分の心の中を見透かされているようでドキドキします。
久しぶりに再読
2017/11/23 23:09
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:かんけつ - この投稿者のレビュー一覧を見る
「半神」は妹が同居していたときに持っていた本だった。表題作を読んでそれだけで満足して後を読まずにいたらその後妹が家を出て続きを読まないまま忘れていたのだった。SF、ホラー、ファンタジー系な話が詰まった作品集。
切ないぎゅっと心に来る短編集
2015/10/09 23:16
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:狭間 - この投稿者のレビュー一覧を見る
まず、やはり萩尾先生が描く「美しい人」というのは、
相変わらず本当にずっと眺めていられるほど美しい。
ストーリーはSF。
ぎゅっと切なくなる、読んだ後ぐっと胸に来るストーリーが多いです。
ずっとこの本を探していて先日書店で見つけて大喜びで購入しました。
多く収録されている短編の中でも、やはり個人的には題名にもなっている「半神」です。
最後のページが本当にしばらく脳裏に焼き付きます。
「温室」には、「トーマの心臓」に近い雰囲気と切なさを覚えます。
強烈な印象作品
2022/08/07 23:11
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:らんま - この投稿者のレビュー一覧を見る
他の方のレビューで16ページの作品と聞いて驚きました。
それほど内容が濃く、衝撃的な作品です。
姉のかわいらしい妹に対する愛憎。
そして雨のなか、鏡の先にみつめるのは、自分なのか、妹なのか。
誰よりもお前のことは考えていた、愛していたよ、憎んでいたよ、と涙の止まらない夜。
とても深く考えさせられる話でした。
姉と妹
2021/10/16 10:21
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ねこにゃんこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
体が繋がって生まれてきた双子の姉妹。妹に栄養を取られ、美貌も取られた姉。知性と美貌では、やっぱり美貌の方が強みなんだな、と納得してしまった。ラストにはショックを受けました。
光×闇
2001/10/27 16:11
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:津村 葵 - この投稿者のレビュー一覧を見る
この作品の中には、人間の心の光の部分も、闇の部分も、ただ等身大に、けれども大切に描き出されていました。
愛の定義も憎しみの定義も、そしてテーマの帰結さえも、はるかに越えたところに、半神の世界はあります。そんな世界を触れ、私は大変な衝撃を受けました。そして、それと同時に、素直で暖かい気持ちを感じることも出来ました。
本当に素晴らしい作品です。
全部は教えてくれない。
2001/05/27 13:40
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:品川夏見 - この投稿者のレビュー一覧を見る
巨匠、萩尾望都先生の短編作品集。どれもこれもすごいの一言。
すべて解説してくれるわけではない。私たちはこの作品群を読んで、考えればいいのである。
自分で想像できない分、または文字でない分、漫画はどちらかというと軽く見られがちであると思う。しかし、作者のもつイメージが作品を通し、それぞれの感性に訴えかけ、そして読者がそれぞれの答えを出すことが出来る、という点において漫画は素晴らしいものであるのではないか。
萩尾望都先生の作品ではその素晴らしさを満喫できる。
そしてこの「半神」。
表題作では腰の部分がくっついてしまった双子の姉妹の話だ。短編とは思えない内容の濃さ。ぜひ一読を。
神々しい
2021/01/02 22:42
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ボリス - この投稿者のレビュー一覧を見る
人は美しくて無垢なものに惹かれてしまう。文字通り妹を助け生かすためだけに存在する自分は誰からも顧みられない。死んでしまえと思った相手が鏡に映った時、まあ愕然とするよな…
でもこの話好きです。
念願の半神
2016/06/04 20:41
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:のんちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
昔、深津絵里さんが舞台で 半神 を演じられて、凄くいい舞台だったと友人が
熱く語っていて、ずっと頭の片隅に 半神 のことがひっかかっていました。
その半神が実は 萩尾望都さんのコミックが原作だと知り、
是非読んで見たいなぁと思っていました。
本屋さんの店頭で陳列されているのを見て、即購入しました。
読んで衝撃をうけました。
凄く深い話で切なくなりました。
人間のエゴというか、大切なものは何かを考えさせられる話で
是非多くの人に読んでいただきたい一冊です。
まるで宝箱のような本
2002/01/08 15:14
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:りるりる - この投稿者のレビュー一覧を見る
10作からなる短編集ですが、とにかくとても奥が深いと感じさせられる本です。「半神」は妹に対する愛情と相反する憎しみとが、短編ながらよく表現されていると思います。私が一番好きなのは、「真夏の夜のプラネット」。やはりハッピーエンドはいいものですよ。
深い短編集
2001/10/05 22:29
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ポーリィーン - この投稿者のレビュー一覧を見る
現代物からSFや異世界まで扱った様々な物語が入った短編集。ほとんどの作品がハッピーエンドなどという単純な言葉からは程遠く、憂鬱になってくる作品ばかりなのに、読んでいて深く入り込んでしまいます。