「経理・財務」これでわかった!
著者 金児昭
「サブプライムローン問題」「世界同時株安」……世界経済の混乱の中、「儲け至上主義」の欧米流ファイナンスの限界が明るみに出てきている。そんな中で見直されているのが、実は日本...
「経理・財務」これでわかった!
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商品説明
「サブプライムローン問題」「世界同時株安」……世界経済の混乱の中、「儲け至上主義」の欧米流ファイナンスの限界が明るみに出てきている。そんな中で見直されているのが、実は日本型の経理・財務。本書はその第一人者が、「日本型の経理・財務とは何か?」を語るものである。その基本的な考え方や特徴はもちろん、決算書の読み方や税務などの実務知識も網羅。ベテラン経理・財務マンにも、初心者にも役立つ内容になっている。また、最近の経済・金融問題の本質を掴むための情報も満載だ。「日本型の経理・財務」が、世界経済を救うワクチンになる!
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お金よりも人間が大事である
2009/01/28 08:24
5人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る
「百年に一度」という不況の中で、企業の評価の「新たな物差し探る時」という記事が新聞に出ていた(1月26日朝日新聞朝刊)。その記事によると、「株主資本利益率(ROE)など、<世界標準>という印のついたウォールストリート流の物差しを突きつけられ、短期間に成果を出さないと」いけないといったような「株主に偏りすぎた配分のバランスを見直し、企業を評価する新たな物差しを探る時でもある」と書かれている。
そういうタイミングで「学者でも理論家でもなく、ただ経理・財務一筋三八年間の叩き上げの経理マン」である金児昭氏が書いたのが、この本である。
本書で、金児氏は「お金よりも人間が大事である」ことを「すぐれた企業の経理・財務は常に基本に置いてきた」(21頁)と書き、それゆえに「『日本の経理・財務』は世界中の人間を幸せにするワクチンである」としている。
もちろん、ふたつの文脈の間には「事業部の現場の仕事に体で参画しつつ、バックアップする」という重要な「経理・財務の仕事の役割」がある。
こういう時代に、単に人件費を抑制するだけでなく、他のコスト改善、原価改善を模索し、提案することこそ、今の「経理・財務」マンに求められる姿ではないでしょうか。
あるいは事業部の人たちも、本書を読んで、ある程度の経理知識を習得し、それを営業活動に反映させることも大事だろう。
先日ある大手自動車メーカーの社長交代の発表があった。
その会見の中で新社長は雇用問題についてこう話した。「雇用の安定、維持というものは、企業にとり極めて重要な役割と認識しており、今後も法律や契約の枠の中で精一杯努力したい」
果たしてこれはどういう意味だろう。
新社長の目線の先には株主しかいないのかと考えてしまう。
株主は確かに配当やキャピタルゲインを求めるだろう。しかし、それだけではないはずだ。株主を単に自己の利益に終始するものと考える経営者は糾弾されるべきだ。
世界一という冠を戴いたのであれば、「なんとしても守る」と答えるべきではないだろうか。それが、そういう企業の株式を保有していることの株主の誇りだと思う。
◆この書評のこぼれ話はblog「ほん☆たす」で。
イメージしやすく理解しやすい。
2022/08/09 23:42
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:mistta - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は専門的なことはそれほど書かれていない。
経理財務に大切な気構えに重点を置き、
経理財務の重要なエッセンスがイメージしやすくわかりやすく説明されている。
個人的には残増減残の考え方に共感した。
連結決算の考え方、税務効果会計の考え方も、
本書を読むと非常にわかりやすい。