女神のタクト
著者 塩田武士
恋も職も失い、傷心旅行で神戸に流れ着いた矢吹明菜、三〇歳。偶然出会ったi-podを器用に操る老人に託されたのは、瀕死のオーケストラの立て直しだった。濃すぎるメンバーとMっ...
女神のタクト
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商品説明
恋も職も失い、傷心旅行で神戸に流れ着いた矢吹明菜、三〇歳。偶然出会ったi-podを器用に操る老人に託されたのは、瀕死のオーケストラの立て直しだった。濃すぎるメンバーとMっ気満点の気弱なマエストロを束ね、凶暴でがむしゃらな“女神”の崖っぷちの挑戦がはじまる。読んだ人すべてに幸福が降り注ぐ笑いと感動の音楽物語。
目次
- 序 章
- 第一章 その女、凶暴につき
- 第二章 宿無し女の初仕事
- 第三章 世の中はスイーツほど甘くない
- 第四章 白石麟太郎という男
- 第五章 天城越え
- 第六章 光の階段
- 終 章
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女神のタクト
2020/07/17 22:19
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Keito - この投稿者のレビュー一覧を見る
作者の塩田さんの作品は「罪の声」ぐらいしか読んだ事はなく女神のタクトのあらすじを読む限りでは明るめの作品なのかな?と思って購入しました
神戸が舞台ということもあり自分としては土地勘もあり風景が目にうかぶようでした
主人公の破天荒さとどんな壁にぶち当たっても乗り越えていくさまはとても爽快な気分にさせてくれる作品でした
関西人て泣き笑いがうまいな!
2017/04/23 17:39
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ゆうと - この投稿者のレビュー一覧を見る
塩田さんの本は、関西弁の面白さと、関西人の人情の表し方が絶妙で思わず一人で、わろたり泣いたり。せやけど関西と違うひとにこの何とも言われへん、言葉で毒付いて心で好きを表したところが分かってもらえるかな?
内容は、音楽が文字に乗って聞こえてくるようで、すごいと思った。最後は、泣ける。ユーチューブで聞きたくなるぐらいすごい迫力を感じた。
罪の声や将棋の話も面白かったけど、一番、一気に読んだ。
歯切れ良い文章
2017/11/23 08:43
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投稿者:おじ屋 - この投稿者のレビュー一覧を見る
塩田氏の文章は歯切れ良く心地いいリズムで目に飛び込んでくる。
キャラもすごくたっていて、壮快な読後感。
読んでいる最中から作中で奏でられる曲を絶対に聴きたくなります
2017/06/16 02:26
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:koji - この投稿者のレビュー一覧を見る
初見の作家さんです。
2016年に書かれた「罪の声」を読まれて賞賛されているのをアメブロでもかなり目にして気になっていたのでとりあえず試しにBookoffでお安くなっていた本作を手に入れて読んでみました。
音楽を直接聴かせてもさえ伝わらないことがあると思うのですが、音楽を言葉で読み手に伝えることの困難さはいかばかりかと。
この作品の中で奏でられるラフマニノフのピアノ協奏曲第三番やエルガーのエニグマ変奏曲第九変奏「ニムロッド」を私は知らないのですが、読んでいると何がしかの音が頭の中で流れてくるのですから大した才能だと思わざるをえませんでした。
マエストロの曲への解釈によって演奏が変わるのなら、この作品中で奏でられる音楽は作者の塩田さんの解釈による指揮演奏そのものではないでしょうか。
その他にもオーケストラの運営、特に裏方の仕事の苦労や細事についても面白おかしく書かれてあり読んでいて楽しかったです。
あと舞台が神戸ということもあり関西弁でのやり取りか縦横に交わされるのですが、塩田さんが兵庫県尼崎生まれていうこともあり、大阪生まれ大阪育ちの私が読んでも違和感なく笑わさせていただきました。
さてしばらくはロックンロールやPOPSは休憩して色んな指揮者のラフマニノフとエルガーを聴いてみたくて仕方がない読後の今です。