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  • 販売開始日: 2014/12/26
  • 出版社: 新潮社
  • レーベル: 新潮文庫
  • ISBN:978-4-10-135791-1
一般書

サッカーという名の戦争―日本代表、外交交渉の裏舞台―(新潮文庫)

著者 平田竹男

アテネ五輪への出場、テレビ中継の実現、ハロプロとの協力……。なでしこジャパン奇跡のW杯優勝の背後には、チーム強化と知名度の向上のため、選手と協会が一体となった10年にわた...

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サッカーという名の戦争―日本代表、外交交渉の裏舞台―(新潮文庫)

税込 539 4pt

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商品説明

アテネ五輪への出場、テレビ中継の実現、ハロプロとの協力……。なでしこジャパン奇跡のW杯優勝の背後には、チーム強化と知名度の向上のため、選手と協会が一体となった10年にわたる周到な準備があった! 自ら関わった数多くの日本代表戦のマッチメイクを振り返り、ピッチ外で火花を散らすもう一つの戦い=「外交交渉」の真実を、通産省出身のサッカー協会元専務理事が明かす。

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みんなのレビュー23件

みんなの評価4.1

評価内訳

文庫化されたこともあり、是非一読いただきたい。

2012/01/25 19:35

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ありばば - この投稿者のレビュー一覧を見る

読み途中の感想としては、キャリア官僚の臭さを感じる箇所がなくもない。ハーバードでの自治会選挙がどうこうとか、国益を感じられて誇らしい、とか。また、彼の交遊関係やあの日あのときの現場に私はいた、とか。

ただし、冷静に振り返るとけっこうえげつない話題が普通に登場する。「ドーハの悲劇」の大会はなぜ最終予選を含めて、あんな大会概要だったのか(ここまで融通がきくルールだとは予想していなかった)、サッカーにかこつけて油田権益の話が出まくるとか(こんなに役立つんなら若手の元気のいい経産省の官僚を正式に天下りさせればいいじゃないか)、五輪代表が下痢したわけとか(相手がいかに怪しい挙動だったか)。

スポーツ雑誌を読んでいる読者には思い当たるエピソードの嵐であり、ジーコをはじめ各代表監督がマッチメークになにを望んでいるのか、担当者はどういう話術であの試合を組んだか、韓国がいかにサッカーの試合を組むだけなのに日本を歴史的にバカにしてきたか、などと目から鱗のネタだらけ。

むしろ活字になってよかったんじゃないか、この人は(こういうことを書いちゃうってことはたぶん癖がある人なんだろうけど)日本サッカーにとって害悪だけを残したわけではなかったんじゃないか、と思わせられる書物だった。文庫化されたこともあり、是非一読いただきたい。

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どんな世界にも「駆け引き」があるんですねー

2012/01/21 12:10

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:のちもち - この投稿者のレビュー一覧を見る

南アW杯での日本代表、なでしこ、サッカーの特に日本代表戦の「レベルアップ」は確かにすごい。技術的な点も、興行的な点も以前より格段にあがっていると思う(すみません、「どシロウト」です)。以前は「サッカーの代表戦」を見るという習慣なんて、一部の人だけ、自ら選手であるとか関係者とか、だったけれどね。自分に置き換えてみても、代表戦は気になるよなあ、Jリーグは気にならないけれどね。

特に国際試合における「マッチメイク」、予選方式や、時期、開始時間、実施場所に至るまで、各国の「協会」が駆け引きをしている実情が、本書に著されている。通産省官僚から、サッカー協会に移った著者自身が行ってきたことだから、かなりナマナマしい。
特に、「アジア」としてライバル関係にあり、W杯などの予選に絡む各国との折衝は、国家間の「政治」も絡んだりして(アラブ諸国なんかだと特に)、著者のような「官僚」経験が活かされたりする。

いやいや、すごい世界だ。
もちろん一般市民は、「ニッポン!」って叫んで応援していればいいんだけど、今のような状況になるには、「裏側」の隠れた努力が、これだけの莫大な尽力があったんだなあ、と、「知らない世界」の存在をしりました。

少しでも自国の有利に働くよう、予選で当たるであろう国の協会関係者には、事前に根回しをする。そこに政治的な利権などもあるのかもしれない。そして、組み合わせが決まれば、「強化試合」を組む。そこでも、「本戦」のための強化試合として役に立つような組み合わせ、相手、開催場所、時期などを周到に考慮し、交渉し...

結果として、日本代表は男女とも世界に出ていけるだけのレベルまで上がってきた。まだまだ「上」があるのはもちろんだけれども、応援する側にも、大きなイベント、魅力的なコンテンツとしての認識ができた。「応援が高まる→試合に勝つ」サイクルがさらに上に向かっていけるように...

そしてまた、日本が「強くなっていく」過程は、他国、特にライバルのアジア諸国に追随されていくだろう。それを上回るような「技術」が、バックヤードでも必要になってくるのかもしれない。サッカーだけじゃなくて、産業、工業だって、日本の後を追いかけて中国、韓国などが猛追、或いは追い越しているわけだじね。

官僚、という読み手(自分)の先入観からか、文書が固くて、「自分が、自分が」的な、何様?的な印象はあれど、これほど「裏側」を具体的に残してしまっていいのか、くらいの「露出度」です。
タイトルは意図的なのかもしれないけれど、もう少し「競技より」でも良かったかなあと思うけれど...だって著者は、「戦う」ことと同じくらい「普及」を大事に考えているのだから、さ。
知ってなくともいいことだし、知っていることを誰かに伝えるような内容でもないけど、知っているとその「深さ」を感じることができます。それはちょっとした自己満足であったりします。

【ことば】準備に完全はない。そして成功を手にできたときに、全力でおこなった大半の準備は使われず不要となる。割のよい仕事ではない。しかし、それは決して無意味ではないのだ。

ありとあらゆる想定をして、それに備える。特に「相手」のあるサッカーのような競技であればなおさら。その「想定」が実際はなされない場合の方が多いだろう。その準備した「カード」は不要になるかもしれないが、その準備にかかわった人々の気持ち、想い、結束、そんなものは、一生続く財産になるはずだ。

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2011/09/06 19:38

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2011/09/11 12:16

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2012/06/02 16:52

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2013/09/29 15:20

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2011/11/10 22:43

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2012/01/29 00:46

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2011/10/01 05:58

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2011/09/29 07:33

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2011/10/14 19:01

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2011/10/17 00:00

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2011/10/22 23:33

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2011/12/31 19:50

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