論理的思考をなおざりにしているのは危険!?
2009/09/12 10:52
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Kana - この投稿者のレビュー一覧を見る
最近は論理的思考をきたえるための本がはやっている.著者はそれに批判的であり,左脳より右脳をきたえることを提案している.パソコンをつかって検索したり整理したがる最近の知的生産のやりかたにも批判的であり,もっとふるくからある「アナログ」的なやりかたをすすめている.
たしかに,論理的思考をきたえてもあたらしい発想がうまれるわけではないし,パソコンをつかっても必要なときに必要な情報がとりだせるともかぎらない.しかし,あたらしい発想がうまれるのは論理的にかんがえぬいたあと,ふとした瞬間だともいわれている.この本に共感して論理的思考をなおざりにしてしまうのは危険だろう.また,著者の議論は多分に抽象的であり,あたらしい発想がうまれた現場をとらえていないのでこの本の迫力はいまいちだ.
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大好きな内田さんの本ってことで、購買会で購入。「えっ、内田さん?あたしは元フジテレビのウッチーしか知らないよ!」という人のために説明しておくと、内田さんこと内田和成さんは、BCG(ボストンコンサルティンググループ)の日本法人の元社長で、今は早稲田大学のMBAで教えておられるエグゼプティブな人です。
記憶は定かではないのだけれど、「エキナカ」を発明したのは、この人です。もし、間違っていたらごめんなさい。
コンサルタントが書いた本というと、「また、ロジカルシンキングの本かよー」と思ってしまう人も多いかもしれない。しかし、この本は、違う。この本は副題にもあるように、そういった左脳を酷使するようなことはやめて(もちろん大事だけれど)、もっと直感を重視するように説く。
たとえば、任天堂の最近の快進撃とソニーの低迷について、ソニーはPS3という一定のゲームマニアに訴えるような機種を出したのに対し、Wiiはそれまでゲームをやってこなかった一般ユーザーを対象に全くあらたな視点でゲーム機を発売したことが素晴らしいと述べる。
そして、それはロジカルシンキングやセグメント分析からは出てこないと、主張する。カメラをそういった細かいところから引いて、まったく新しい発想でまったく新しいユーザーを開拓したのだ!と。
その通りだと思った。
また彼のような一流のコンサルタントがなぜこのようにスパークできるのかというと、やはりあらゆることに興味をもって仕事のことを24時間考えているからこそであると思った。24時間仕事のことを考えるなんていうと、ワーカホリックなどという言葉を思い浮かべちゃいそうだけど、実際、彼は楽しみながら仕事をしていて、非常にかっこいいと思った。
あまり時間がかからずに読めるし、おすすめ。
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スパークするためには、
①問題意識(知的好奇心・興味関心)を持つこと
②自分脳内データベースを熟成させていくこと
③ある現象を見て「なぜ」と問うこと
問題意識・脳内データベース・現象→スパーク
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日常生活において使用している思考過程をビジネスに持ち込んでもいいのではないか、
というある種のアンチテーゼ。
かき集めた情報を無理やり整理・分析するのではなく、
熟成させ、何かをトリガーとしてアイディアを出す。
これを思考のスパークと呼んでいる。
スパークのきっかけは、好奇心を持つこと。
頭の片隅にでも考えたいことを置いておくことで
別の情報がきっかけでスパークを起すことができる。
そのために、頭の中に自分のテーマをいくつもしまっておく。
自分のテーマの棚卸をしてみようと思う。
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先輩から薦められた本の1つ。情報の収集、整理、組み合わせ方の方法論、思考方法を知るのにいい本。
集めた情報をどういう風に整理したらいいのか、忘れないようにしなくては。。。なんて思っていたので
好奇心から集めた情報はそのまま放っておいて、整理するなど無理はしないで、熟成しておけばいい、というところに納得。
ビジネスの中に入ってしまうと、いろんなアイディアが浮かばなくなってしまう。というか、奇抜な考えが、「常識」を意識することで
なくなってしまう。
好奇心、問題意識を日常生活でもっていると、色々な情報がはいる
情報はきれいに整理せず、時がくるまで熟成させておく
アナログ式に、ネットではないところから現実の情報は入る&探す
そのアイディアは他人にぶつけて再考、再アイディアを練る
育てる場合は、全てやらせて多少のミスには目をつぶるようなトップの力量を問う
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仮説思考がベストセラーの著者。
読みやすく、一日あれば読破できる。
ハック系の本を前後に読めば、もう思考関連の本は読む必要がないと思った。
【キーワード】
インデクシング
20×20
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引き出しをたくさん用意しておくこと。その為に大量に読書したりして知識を蓄えておくこと。問題意識を持つこと。
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LAP 2。
会社のみんなが読んでいるので、どんなことが書いてあったか3年ぶりに振り返る。だいたいなんとなく覚えていて、さらりと読むことができた。
右脳発想で、ほかの人が思いつかないクリエイティビティに富んだアイディアを発想するにはどのようにしたらよいかという、著者の普段のアイディア発想法を述べている。
遊びやプライベートの時間にはクリエイティビティ溢れることをしているのに、それを仕事に活かしている人が少ない。プライベートのときの発想法を仕事にも持ち込んだらどうかと語っている。ぼくは良くも悪くも仕事とプライベートのボーダーが、比較的曖昧な方なので、ものの考え方なども仕事中とプライベートの時間も大して変わらない。よって、著者のノウハウは納得だ。
P.171
「人生のゴールデンタイム、しかも一日の半分、昼間の大半の時間を仕事に充てているのであれば、その仕事で楽しまなければ人生は寂しい。」
まさにその通り。仕事を楽しまないと損だ。
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内田和成氏が自身のアイディア発想術を紹介。
問題意識、好奇心をもつことでさまざまな情報が脳に蓄積され、データベース化する。新たな問題意識と蓄積された情報がつながる。そこから新しいアイディアが生み出される。
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ビジネスコンサルタントの内田氏の本。2008年。ロジカル思考が大切なのは当然として、それ以上に、アナログ的な思考が重要だと説いている。脳の中でひらめく何かを大切にすると、そこからいろいろなものが生まれる。ビジネスには新規に開発する項目が多くある為、そういったひらめきが非常に重要になる。そのためには、常に頭の中に20くらいのネタを用意しておき、目の前の現象が20のネタのどれとマッチするかを考えることが必要で、かつ、考え続けることが必要である。すべての事柄に納得するのだが、ポイントが若干多すぎる感あり。
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仕事 : 目的を成し遂げること。
作業 : その仕事を成し遂げる為に必要な手段のこと。
「仕事ができる」とは目的を成し遂げることができることを指す。
目的を成し遂げる為の発想、企画を生み出すには、思考の「スパーク」が必要である。思考をスパークさせる為のPointを6つ。
1:常に問題意識を持って、興味をもった事柄にはindexを貼る。
問題意識を持って、興味を持って現象に出会い、情報として収集する。問題意識から新たな発想は生まれる。
2:アナログにこだわる。
(1)検索すれば誰にでも手に入る情報
(2)(1)に自分の経験や考察を加えたもの
(3)自分が直接現場で手に入れた、自分しか知らない情報
⇒(3)の1次情報がにこそ価値がある。
3:情報は集めない。整理しない。覚えない。
問題意識というフィルターを通して、自然に情報を選り分ける。思い出せない情報は大して重要ではない。必要なものだけに頭の中で印をつける。
4:情報は放っておいて熟成させる。
「私の頭の中の仮想データベース」(=問題意識・indexの引き出し)を準備し、整理しないで格納し、熟成させる。
5:発想では右脳的思考を解放する。
発想においては右脳と左脳を連携させる。
(1)読んでいてひらめく。
(2)人の話から頂戴する。
(3)他人との対話の中からひらめく。
(4)「私の頭の中の仮想データベース」をひっかき回す。
6:行き詰まったら、書く、喋る、歩き回る。
どんな些細な事でもとにかく書いてみる。視点を変えて繰り返してみる。
失敗から学び、経験から仮説を構築し自由に発想をする、という私生活では当たり前にできていることが、仕事になると途端にできなくなる場合が多い。仕事でも同様に自由でクリエイティブな発想・企画ができれば、イチ社会人として一人前になったと言えるようになるかも。。
先ずは手始めに「私の頭の中の仮想データベース」を可視化するところからやってみたいと思います。
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情報は検索したり、整理したり、覚えるのではなく、記憶の連鎖の中でひらめきに変えてゆくものであり、日頃から問題意識を持つことで情報を呼び込めるとしている。セレンディピティみたいなことを言いたいのかな?上手く情報を呼び込み、いい発想や提案のできる人の方が(会社の目的を達成できるから)出世できるので、作業のためのスキル取得に埋没しないようにという警告も有り。
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日々無意識のうちにやってる事が多いと感じたが、この本を読んだことによって”問題意識”にレ点チェックを打てた。
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情報は覚えない。頭に「インデクシング」するだけでよい。意味のある情報なら、無意識のアンテナによっていつか触れることになる。
頭の中に自分の興味ごとにフォルダを作る。そのフォルダに、良質なネタを仕込んでおき、必要に応じて引き出せるようにしておく。
何かいいことを思いついたら、必ず誰かにそれを試そう。率直な意見をもらえる人なら尚よし。
議論の喧嘩をしよう。
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芸人がなぜトーク番組であれだけ上手く話せるのかということにもつながる。
芸人は普段から面白いタイトルと共に、頭の中にファイリングしているのだと考えた。
その日のトークテーマに合わせいくつかの話を準備しているのだろう。
日常の何気ない一場面を話しているのに面白い。何も特別な本、特別な体験、だけでなく、日常にいくらでもヒントがある。
あいつに聞いてみよう。と思わせる人材。
オープンマインドで世の中に身を置く。
自分の興味の赴くままに行動する。
気になったことがあったら「何故?」と考えてみる。
その結果にタグをつけ頭の中、またはリアルの世界で整理しておく。
20×20の引き出しとする。
考える⇒書き出す⇒人と会う⇒現場に行くということを繰り返す。