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投稿者:わん - この投稿者のレビュー一覧を見る
「自傷しないように頑張れ!」と教え諭す内容ではなく、
そばに寄り添ってくれる感じの文章で、とても落ち着きます。
自傷に悩む人だけでなく、感情をコントロールできなくて
困っている人にも読んでほしい。
共感を呼び起こさせてくれる優しい文体で、たいへん参考になった。
2022/03/26 18:44
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投稿者:matsuzaka - この投稿者のレビュー一覧を見る
私自身は比較的のんきな方だと思うが、
そう思うのも、のんきでない人の存在を認識しているから改めて相対的にそう思うところで、
そういう存在を一言で正確には言い表すのは難しいけれど、
「繊細な人」と呼ぶとすれば、その繊細な人を、プライベートでも仕事でも、どう理解してどう対応していくのがいいのか、そのヒントを探すために読んでみた。
共感を呼び起こさせてくれる優しい文体で、たいへん参考になった。
まだうまく対応できる自身は無いが、少しでも他人と自分の心を守れたらと思う。
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自分を傷つけてしまう、ご本人に向けて書かれた本。
自傷の現実、その傷の意味、リスクなどを、決して責めることなく、教えてくださっています。
自傷をしている方の、まわりにいる方々にも紹介したくなる一冊です。
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…いままで自傷行為をするひとの気持ちがわからなくて、、
辛かったんやろうなー、、て気持ちは伝わってくるけど、なんでリストカットしたり、じぶんを傷つける行為になるんかわからへんくて、、もっと痛いやん(*_*)て思ってしまったり。
かまってほしいんやろ?て言うひともいるけど、なんか腑に落ちひんくて、、
でもなかな本人からは聞きづらくて。
…ヒントとなるものがいっぱい詰まっています。
わかりやすい言葉で説明されていて読みやすかったです。
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素晴らしい本だった。
当事者は勿論、当事者と関わる人々にも読んで欲しい一冊。
自傷が持つ一般的なイメージではなく、自傷の本当の意味を文字にしてくれている。
そして、それを否定することなく、柔らかい口調で対処法等を綴ってくれている。
自傷で悩む人々にとって、救いの一冊となると感じた。
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10代の若者の10人に1人は切るタイプの自傷をしたことがある。先日の仁藤夢乃さんからの推薦本で、あまりフォローしてこなかった内容なので新鮮だった。通読なので一点だけ、「自傷は孤独な対処策として行われるものであって、アピールとはむしろ正反対であること」、常に子若に関わる時は受容と素朴ななんで?から。
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非常に興味深かった。自傷と自殺の本質的な違い、自傷と過食拒食の関連性、自傷の傷の部位による本人の深層心理の違いなど、臨床から得られたことが書かれていて、なおかつ、それが自傷者本人と周囲援助者に向けて書かれている本でほかにない本ではないかと感触を感じた。
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自傷とは、リストカット、アームカット、オーバードーズのことだけを言うのではない。自分を殴る、煙草を押し付ける、自身の体を噛む・かじる、皮膚をむしる、かさぶたを剥がす、……。
自殺と違い、ただちに生命に危険が及ばない行為。それを自傷と称する。
自殺でよく用いられるのは縊首(いしゅ・首吊りのこと)次いで高いところから飛び降りる、電車や自動車など動くものに飛び込む。海外ではピストル自殺も多い。
自傷に用いられる手段は、そのくらいでは死なない、と理解してのたぐいである。消えてしまいたい、死にたい、と思うこと。
アピールといった自分を見て!ではなく、おおよそ六割の人間は“不快な感情をやわらげるため”に行うのだと言う。
目の前の嫌なことからの逃避のため。
それは自分を助けるための手段でもある。
とは言え絶対死なないわけでもない。
ふとした瞬間、いつもと少し違うだけで死に陥る。
みなが死にたいから行うわけではない。
中には勿論死にたくてこの世界で生きることがつらすぎて行う人間もいるが、大多数はあくまで今この瞬間の嫌なことから逃げ出したくて自傷を行う。
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・自傷行為をする人は、自身が生き残るために自傷している。自傷がエスカレートし死ぬことはあるが、死は目的としていない。
・自傷行為をやめるコツは、自傷に代わる行為を見つけ、何日続くかわからなくても、代わる行為でしのいでみること。数日しかつづかなくても、やろうとしたことはなかったことにはならないから、今度はもっと続くといいね、と思い、やってみること。
今度はもっと続くといいね。
番外
・自殺をする人のほとんどが、何らかの形で自殺を予告している。死ぬ死ぬゆう奴は死なんよ、と言うのは、間違い。
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自分を傷つけずにはいられない 自傷から回復するためのヒント。松本俊彦先生の著書。自傷問題の専門家である精神科医の松本俊彦先生だからこそ書ける素晴らしい一冊。自傷問題を起こす自傷者を問題視したり敬遠したりするのではなくて、自傷者に親身に寄り添う松本俊彦先生の精神科医としての誠実さが伝わってきます。松本俊彦先生のような精神科医の先生が世の中にもっと増えると、患者さんやその家族も安心できるはず。
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どうしてなんだろう、どうしてわたしはみんなを悲しませてもやめられないんだろうってずっと思ってた。
何度も泣きながら読んだ本。
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ロジックが明快。絶対に当事者を責めない・裁かない暖かな文章も特徴的。困っている当事者にも安心して勧められる良書。
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自傷というとリストカットを思い浮かべるが、セルフネグレクトや過食といいうものも含まれる。ツイッターで見かけて本を読んでみた。
自傷をしてしまったとき、そのことについて自分を責めがちだが。それはそれとして認めよう。つらいことから逃れるために自傷という手段をとっていることを認識しようというもの。己の状況をシステマティックに記録するのが吉となっているが、結局のところ、今の自分を許容できるかどうか……なのかもしれない。優しい口調で書かれていて、読んでいて暖かい気持ちになる本。自分を大切にできてないなと思う人におすすめ。
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当事者(自傷)ではないのですが、生きることが苦しい人々に向ける、松本先生のメッセージに共感しています。
装丁が優しくきれいで、それだけでもほっとします。
読むのは2回目だったのですが、今回は生きるつらさ、困難さを松本先生にとてもわかってもらえている、それが文章から感じられて、それだけで安心しました。
参考になったのは、様々な生い立ち、生きづらさを抱えている人達にとって、行うことについて全てが、自傷傾向になりやすいところがあるといった内容です。 私なりの理解なのですが、健康のためのウォーキングも、早起きも、節約も、何だか実際の自傷ではないけれど、それに似た様相になってしまう。自分を害する、傷つけるまでやってしまうところがある。そこに共感して、自分の行いをゆるめていきたいなと感じました。
また折にふれて読みたい本です。
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自傷を行う人へ書かれた本。
自傷を受け止め、そこに現れる心の動きを説明し、解決策を提示する。
中高生の約1割は自傷をしたことがある
自傷の理由の6割は「不快感情をやわらげるため」
孤独な対処策
孤立している
他人を信じられず、助けを求められない
自分に自信がなく、助けを求められない
つらい記憶も切り離している
→そのため、何がつらくて切ったのか、本人にもわからないことがある
自傷する人は、言葉で自分の気持ちを表現するのが苦手なことが多い
コントロール成功体験
自分を傷つける関係性
- 否定される関係性
- 支配される関係性
- 本当のことをいえない関係性
ちょっと失敗したくらいで自分を責めないでください。
自傷日誌をつけて、出来事と事象との関係を分析する
トリガーとアンカー
トリガーの強烈さランキングを作る
置換スキル
- 刺激的置換スキル
- 鎮静的置換スキル
褒められ依存症
適度な運動
「PIUS」という気持ちの伝え方
生活のスケジュールを立てる
助けを求め、相談する