ボーイフレンド
著者 著者:北川 悦吏子
三谷幸喜、岩井俊二、内村光良、金城武、宮崎駿、原田宗典、岡田浩暉、大多亮、赤井英和、安西水丸、中村正人、袴田吉彦、小林武史、つんく、小田和正。なぜ、この男たちが素敵なのか...
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商品説明
三谷幸喜、岩井俊二、内村光良、金城武、宮崎駿、原田宗典、岡田浩暉、大多亮、赤井英和、安西水丸、中村正人、袴田吉彦、小林武史、つんく、小田和正。なぜ、この男たちが素敵なのか。恋愛の神様こと、カリスマ脚本家・北川悦吏子が、会って、話して、握手して、ツッこんで、ツッこまれて、ホメちぎった…だけに終わった(?)スーパー・ミーハー・エッセイ集。
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理系の男の子必読の一冊、北川悦吏子氏の魅力の秘密が少しだけわかるかも。
2001/03/31 15:50
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投稿者:澤木凛 - この投稿者のレビュー一覧を見る
この本は元々今をときめく脚本家北川氏がいい男を順番に友達にしようという月刊カドカワの連載を本にまとめたもの。まあ軽く読み流すには抜群の一冊。
どこがいいかといえば「北川悦吏子さんはお嬢だった」という下りです。つまり彼女は育ちがいい、とゲストにきて解説まで書いているつんく氏は語っています。単なる金持ちとかではなくて、「育ちがいい」のがポイントらしい。そしてそんな彼女はむちゃくちゃもてたりはしなけど、必ず何人かの男の子が「北川さんっていいなぁ」と思い描いているはずだ、とつんく氏は指摘する。このあたりの指摘はさすがつんく、と私もうなずいた。
北川氏の育ちの良さが彼女の書く脚本に出ている。彼女の描く主人公はどことなくノーブルだ、というのも鋭い指摘。たしかに「愛していると云ってくれ」のトヨエツもお母さんからして吉行和子さんで育ちの良さが浮かび上がっているし、「ビューティフルライフ」のキムタクも医者の息子が放蕩のあげく美容師になっているという育ちのよさでは抜群にいいわけだ。その安心感が品のいいストーリーを作っているのか。北川氏の世界を一瞬にして分析してしまうつんくの嗅覚にも脱帽してしまう。
北川氏のもう一つのポイントを忘れずに指摘しておこう。彼女は自分でもいっているけど昔から「理系の男の子がすき」らしい。このことは非常に重要だ。もちろん、別に「オタクがすき」といっているわけではないが(別にいってもいいと思うが)、理系の男の子が好きというのはどことなくロマンチストを愛する彼女の性格が出ていると思う。どんな理系の男の子でもいいわけではないが、知的な感じのするロマンチストを彼女は理想に思い描くのだろう。だから彼女のラブストーリーの主人公はそんなテイストが乗っている(これが理系の男の子へのエールになればいいが…)。
案外、北川ドラマの陰の視聴者はそんな理系の男の子かもしれない。そして素顔の北川氏は間違いなく理系の男の子があこがれる育ちのよいお嬢さんであるのだろう。かくいう私も彼女もような人に惹かれてしまったりする。そんな私がはっきりと断言しよう。この本は、理系の男の子には必読の一冊なのである。