アイヌ学入門
著者 瀬川拓郎
海を渡り北方世界と日本を繋ぐ大交易民族としてのアイヌ。中国王朝と戦うアイヌ。従来のステレオタイプを覆し、ダイナミックに外の世界と繋がった「海のノマド」としてのアイヌ像を様...
アイヌ学入門
01/09まで通常1,045円
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商品説明
海を渡り北方世界と日本を繋ぐ大交易民族としてのアイヌ。中国王朝と戦うアイヌ。従来のステレオタイプを覆し、ダイナミックに外の世界と繋がった「海のノマド」としてのアイヌ像を様々なトピックから提示する。(講談社現代新書)
目次
- はじめに
- 序 章 アイヌとはどのような人びとか
- 第一章 縄文──一万年の伝統を継ぐ
- 第二章 交易──沈黙交易とエスニシティ
- 第三章 伝説──古代ローマからアイヌへ
- 第四章 呪術──行進する人びとと陰陽道
- 第五章 疫病──アイヌの疱瘡神と蘇民将来
- 第六章 祭祀──狩猟民と山の神の農耕儀礼
- 第七章 黄金──アイヌは黄金の民だったか
- 第八章 現代──アイヌとして生きる
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文化とか民族とかを考えさせられる
2017/02/25 17:37
5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:K2 - この投稿者のレビュー一覧を見る
用事があって北海道へ行くことになり、道中で読むために、せっかくだからと選んだ本である。第3回古代歴史文化賞の大賞を受賞しただけあって、なかなか内容の濃い1冊だった。縄文・交易・伝説・呪術・疫病・祭祀・黄金・現代という8っつの視点から、アイヌについて解説する。縄文の伝統を受け継ぐアイヌ文化、和人の文化から大きな影響を受けたアイヌ文化という、多様な内実がよく理解できた。アイヌ文化の中に、日本の古代や中世の文化に起源するものが少なくないことに、驚いた。
アイヌ学入門
2021/05/30 16:35
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:雄ヤギ - この投稿者のレビュー一覧を見る
低評価のレビューがないのも納得の内容。私も大学でアイヌ文化について少し学んだが、その中で作られた認識を一気に覆された。アイヌは文化的に孤立しているわけではなく、古代から和人をはじめ周辺民族と交流し、一時は東北にも定住していたというのも驚いた。
「自然と共生し、慎ましく暮らす」という認識を覆し、生き生きとしたアイヌの歴史を描く一冊。
入門書と書いてあるのだが・・・
2019/01/25 11:04
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:文学少年A - この投稿者のレビュー一覧を見る
入門書だが予備知識が無ければ分からない箇所があり、少し読むのが遅れた。しかし、内容が濃いので十分面白い。特に十一世紀以降にアイヌはオオワシの尾根やクロテンの毛皮を求めて樺太や千島列島に進出し、中国の元王朝や沿海州の諸民族と交易していたことは興味深かった。
アイヌのグローバルな世界が繰り広げられる
2018/10/11 00:22
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:雪風 - この投稿者のレビュー一覧を見る
アイヌとは北海道に孤立した民族だと思っていた自分には衝撃的な本。
古代から和人・渡来人・大陸とグローバルに交流し、交じり合い、影響しあう人々の生き生きとした姿が描かれます。
アイヌの風俗に和人が及ぼした影響、義経伝説の影響、日本語起原のアイヌ語、驚くべきアイヌの躍動する姿。いやあ、知らなかったことばかり!
それにしても、現代でもアイヌがおかれた厳しい状況、貧困、学歴といった問題にも驚き。こういったことはある意味隠されているんだなぁ。
興味深い
2023/07/28 01:07
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:なつみかん - この投稿者のレビュー一覧を見る
とにかく興味深かった。様々な側面から考察をしていき、アイヌを浮き彫りにしていくようで面白かった。文字がないからこそ伝わる、残ることがあると感じた。
アイヌを知る、はじめの一歩
2022/10/27 17:20
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:文月綾乃 - この投稿者のレビュー一覧を見る
アイヌ文化に抱くイメージを大きく覆された一冊。
ちょうど道東旅行に際して、司馬遼太郎「街道をゆく オホーツク街道」を読み、オホーツク人に瞠目しその周辺を知りたいと思った時、たまたま目にして購入。
帯にあるように、文章は平易で読み易いながら、大変に読み応えがあった。
◯はじめに ◯序章 アイヌとはどのような人々か
の部分は、読んでいて辛くなる事が多かった。読み始めたのを後悔するほど胸が痛くなった。しかし、そこを堪えて読み進めると、縄文の時代からの誇り高く勇猛で自由闊達、大いなる自然の恵みを享受して豊穣なアイヌ文化の扉が開く。
交易に秀でたアイヌの人々の活躍には胸躍る。
と、同時に、著者の誠実で公平な研究とそれによる鋭い洞察により、アイヌ文化が和人の文化を取り込みつつ醸成されていったことに刮目する。
最終的には、広く人間の本性とは何かを考えさせられた。
民族が残っていくとは。文化を紡いでいくとは。
きな臭い現実をみると、日本さえも淘汰の流れに組み込まれていないとは言い切れない。
遠くて未知の領域だった北海道がアイヌ学入門を通して、ぐっと身近になった気がする。歴史も植生も本州とは異なる日本最北の土地の概要が朧げに見えてきたこの本との出会いに感謝したい。
入門とありますが
2015/12/31 22:21
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ぽんず - この投稿者のレビュー一覧を見る
アイヌ学入門と、「入門」とありますが、ある程度知識がないとなかなか読み進められないかもしれません。
私自身、アイヌに関して予備知識はほとんど持ち合わせていませんでしたので、読むスピードは遅かったです。
やはり、これくらいの内容のものになると、電子書籍よりも紙媒体の方が良いのではないか、と思います。
ただ、内容としては興味深く読み進められると思います。
興味深い
2023/04/13 12:38
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:なつめ - この投稿者のレビュー一覧を見る
アイヌについて、いろいろな角度から分析されていて、よかったです。アイヌ文化の奥深さと豊かさに、感動しました。
わかりやすい入門書
2022/12/03 11:36
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Koukun - この投稿者のレビュー一覧を見る
アイヌに関してほとんど知識がないので題名が「入門」となっている本書を読んでみた。サハリン 千島 北海道と広い地理的分布を持っていることを初めて知った。終章において記述されている、様々な差別偏見にあったことも残念な話である。日本政府が「先住民族」と認定し、色々と支援 保護を行っている。ただ実際には「アイヌ人」の人数が少なすぎることもあって、アイヌ独自の文化というものがどこまで残っているのか疑問に思えてしまうこともある。
先住民
2018/06/09 07:19
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:七無齋 - この投稿者のレビュー一覧を見る
日本は単一民族ではなく多様な人々の集まりだということを認識することが大事。アイヌを知ることで様々な文化を理解できこの本も啓蒙される一冊。