相変わらず、切ない。
2017/07/05 19:24
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投稿者:かすみ草 - この投稿者のレビュー一覧を見る
ようやく気持ちを通わせるまでの二人の、特に俊一の揺れる気持ち。焦れったい気はしますが、実際に同性を好きになるって、こんな葛藤があるのかも…
「マンボウは何故三億個の卵を産むのか?」
2022/02/04 10:43
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投稿者:M★ - この投稿者のレビュー一覧を見る
昆虫の生態と人物を合体させて作られた物語、「虫シリーズ」読了後に
電子版で「愛はね」と「ぼうや、もっと鏡みて」の二冊購入、読み順を間違えてこの本を先に読んでしまった。
どっちから先に読んでもいいけど、人物の内面を深く掴むなら、読み順は以下をお薦め。
「愛はね」 2010/12/17
・・俊一は、知人・篠原に望を紹介した後、篠原に殴られた望を見て・・
「ぼうや、もっと鏡みて」 2011/06/17
・・「愛はね、」から一年後、俊一は小説家。
高校の授業で「マンボウの卵」の件、「三億の卵から育つのは、その中で二つだけだ」と教師。
「マンボウは何故三億個の卵を産むのか?」の問に、望は「食わせる為だ」と答える。
・・「たった二つの卵を守る為に、食わせる犠牲の卵」・・これがこの物語のテーマ。
『愛はね、』から続く望の片思い。望はマンボウの犠牲の卵を食わせ続けている。
望は、大好きな俊一の代理を探しては、傷つく。
傷ついた望を抱きしめて慰める俊一。
・・俊一は自分の気持ちに向かい合わず、偽り続ける。
タイトルの「ぼうや、もっと鏡みて」は、俊一が高校生時分に書いた小説。
少年が夢の中で少女を探し続ける泣ける純愛物語。
高校時代の同級生女子が、俊一の小説を盗用してコンテストに応募、受賞候補にノミネート。
実は、俊一が書く小説に登場する「少女」のモデルは、常に望。
潜める「望への気持ち」・・俊一は望を愛している。
調理師になる望は、俊一の部屋に盗作した女性が居るのを見て、俊一に福岡へ行くこと告げる。
別れ際の望の言葉が、切ない。「一回だけ手紙を出していい?」
望から連絡が途絶えて、やっと自分の気持ちに向き合う俊一。
葛藤していた「常識」の壁を捨てる、そして望が居る福岡へ向かう。
俊一の気持ちを望は受け入れ、俊一を赦す。・・望が緩い性格で、良かったよ。
東京に望が戻ったら、一緒に暮らす約束をする二人。
妄想癖がある小説家の俊一は ちょっとのことで望に嫉妬するようになる。
素直になった俊一の、望への態度の豹変が面白かった。
望の「マンボウの卵」の夢がかなった。
とにかくイライラさせられた
2016/04/21 02:17
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投稿者:みゅー - この投稿者のレビュー一覧を見る
早く自覚しろよ!!と思わず怒鳴りたくなるくらい焦れったい一冊だった。
「愛はね…」だけで読むの終わりにしとけばよかったと思うくらいダラダラと続いています。
最後にちょっとラブラブな二人を見れたのは良かったですが…
ここまで気持ちを自覚出来ないって無理矢理ストーリーを引き伸ばしているようで不自然さを感じた作品でした。
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この作品は「愛はね、」の続編なんですね。私は未読なのですが前作を知らなくても楽しめました♪しかし攻めに…ヽ(`Д´#)ノムキー!!ww いつか「愛はね、」も購入して読みたいなあ
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「愛はね、」の続編。一年後
物語は俊一(攻)視点。
相変わらず切ない。読んだ後ちょっとずしっときますね。
幼なじみBLで切なくなりたいなら
「愛はね、」「ぼうや、もっと鏡みて」オススメです。
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「愛はね、」の続編。今回は、攻めの俊一視点。
二人の気持ちのすれ違いは、まだまだ続きます。物語の9割方関係がこじれてる。このイライラ感、どうにかしてー!2冊分かけて、やっと気持ちが通じた二人、というより、俊一が観念したってとこか。くっついた後の二人は甘々です。とはいえ、苦しい道のりが長すぎてイマイチすっきりしない気が・・・。
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2冊で完結と言う感じ書かれてあるので、2冊読んでの素敵な読了感と思っていたんですよね。 前半の上から目線の俊一にどうしてもイライラしてしまった。 ちゃんと自分の気持ちに気づけてからは良かったですね。 何よりもラストの書き下ろしのショートがすごく好き! 望があんなに一途で可愛いんだから、やっぱりそれぐらい愛されて貰わないとね~♪ どんなけ甘々になったんだ!ってぐらいの俊一の変わりようにニンマリしました
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私、こういうの読みたくてBL読んでます。前作で望に感情移入してる分、俊一にイライラしました。けど、自分の固定観念から逸脱するにはこのくらいの葛藤が必要かなと。成就して良かったと心から感じました。
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心理描写がメインなので読み応えがあると同時にイライラ度もかなり。前作では俊一にも望にもイライラでしたが望は腹を括って揺るがない強さを見せた。でも俊一は本作でもぐるぐる。俊一の望への愛情は明らかに恋情だとわかるのに本人が自分の定義に縛られてそれを認めない。傲慢で自己中な理屈を捏ね回す俊一というより、エピを重ねても結局毎度同じ所に行き着きぐるぐるさせてる樋口さんの展開そのものに閉口気味だったかもしれない。でも終盤の俊一は甘々になっていくので読後感は良かった。イラついた分ニヨニヨが倍増したような気がするw
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愛はね、
のその後の二人。
望の昔の恋人たちが出てきます。
大貫、五島、そして望を殴りつけて入院までさせた篠原の出現に俊一は気が気ではありません。
どの男たちも皆、望と復縁したがっているので辛い心情です。
望は「好きな人は俊一。」ときっぱり言っているし、以前とは違い凛とした態度なのでどの男に誘われても流される事はないからこそ普通に話しているのに、それが俊一には面白くないようで。。。
挙げ句に無理矢理望の身体を開かせたりと、思うようにいかない俊一です。
後半で、望が俊一の元を離れた時、自分の望への愛に目覚めて望の元へと飛び立ちます。
そこでやっとお互いの気持ちが一つになって身体を繋いで、長かった想いが報われました。
すれ違いがあったり、想いが通じなかったり、恋って言うものはこういうドロドロしたものを含んでなんだなあと目頭を熱くしながら
読み終わりました♪〜
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『愛はね、』のラストで望がおバカさんから華麗に脱皮したかと思えば
今度は俊一が往生際の悪さをこれでもかってぐらい発揮。
今回もまどろっこしくて焦ったくてやっぱりこいつら面倒くさい…なんだけど
考えすぎて身動きとれなくなってた俊一が最後は良い意味で馬鹿になってくれてホッとした。
結果的に続編も読んで良かったとは思う。でも読み終わった後はやっぱりグッタリ。
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「愛はね、」の続編で相手役視点の物語。
主役二人の心のすれ違いが大変切なくて読書中は幾度も泣かされました。
前作だけで終わらず、本作という続編があって本当によかったです。
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「愛はね、」続編。正直、前巻であまりいい気分になれなかったから買うか迷った。でも気になるし、買ってみたけど、結局ずっと憤ってたよ…;俊一イライラする(^q^)
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前作で腹括った受。
だったら今作は攻が潔く好きだと認める番だな、うん、と思って読み始め……。
おい、攻、こら。
半分以上過ぎたあたりで、思わず閉口……。
ページの無駄遣いじゃないのかって勢いで、攻の往生際が悪い。
同じ所をぐるぐるぐぐるぐる。
友達の恋愛相談で同じ話エンドレスで聞かされるのと同じレベルのストレスでした。
結論出てんだろ、だったら動け!!
と尻蹴飛ばしてやりたくなることウン回。
漸く腹括ったのでほっとしました。
BLで葛藤もの大好物ですが、ちょっとしつこかったです。
続編出してまでの話か……?
というのが正直なところですが、充実したラストの甘々っぷりへの布石だと思えばこれもありかも。
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前作「愛はね、」の1年後。俊一と望がどんな選択をしたかが、細やかな筆致で描かれていて、興味津々で読み進みました。二人の関係にじれったくなりつつも、俊一の切実な思いや苦悩を知ることでストーリーに生々しさが感じられて読み応えがありました。
前作では望視点だったので、俊一がどう思っているのかは望を通してしか分からなかったのですが、今回は俊一からの目線なので、彼が何をどう感じていたのかよく理解できます。
望はいろいろな修羅場をくぐってきて確かに成長しています。俊一を好きな気持ちはブレがないけど、彼に依存することがなくなったんですよね。
ところが俊一は相変わらずだな~という印象。望にこれまで関わってきたどの男たちよりも、はるかにエゴイスティックです。
望は自分のもの、という観念が潜在意識にあるから、すごい独占欲と所有欲を露わにしてきます。
けれど、篠原に「抱いてもいないくせに」と、鋭いところを突かれてしまうんです。篠原は、俊一の自分の本心から顔をそむけたままの臆病でずるい心を見抜いているんですよね。
俊一は望を愛しているくせに、性愛の対象として見ることは罪悪であり恥ずかしいことだと思っています。
見た目を裏切る臆病さです…
だから優しくしたと思ったら、突然冷たく突き放したり、心にもない酷い言葉を投げつけたり、気持ちと態度が裏腹でひどく望を傷付けてしまって、気が付けば史上最低男に成り果てていて、読んでいて俊一には腹が立ったり呆れさせられたり。
本当は望に対して欲望があるのにそれをひたすら否定して、そのくせ距離を置かれると不安になって襲ったりととんでもない行動をとるんですよね。
望を愛しているくせに、どうしても自分が「そちら側の人」になることを認めることができない俊一の苦悩がとてもリアルで、心に刺さりました。
たった一言、自分の方から言えばそれでいいのに、その一言が言えないもどかしさがたまりませんでした…
俊一が書いた小説のテーマそのもの、愛情探しの旅なんですよね。だから、最後に自分の心にちゃんと向き合い、望の元にたどり着けた俊一に心から安堵しました。
それにしても、望ってほんとに健気でやさしい子です。やっと両想いになった後のHシーンがすごくよかった。俊一がホモになっちゃう、ってかわいい一言でしたww
「ぼうやの恋人」は、その3年後の二人が描かれています。望に夢中な俊一だけど、相変わらずの独占欲で余裕なし。でも、意外に原因は望にあるのでは?と思ったり。愛するあまり、望の一挙一動に振り回されているかんじです。今までが酷かったので、読んでいて溜飲が下がりますwwただ、ラブラブなのは間違いなし!
それを確証させるSS「愛のありか」は、望視点で彼自身もそうとう俊一の変化に驚いて喜んでいるのがわかる掌編。