- 販売開始日: 2015/07/27
- 出版社: 講談社
- ISBN:978-4-06-377221-0
あとかたの街(4)
著者 おざわゆき(著)
昭和20年3月19日、午前2時すぎ。氷点下4.6℃という寒さの中、ついにあいの真上にやって来た空襲。初期は航空機産業を破壊する目的だった。しかし今、名古屋大空襲は、無差別...
あとかたの街(4)
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商品説明
昭和20年3月19日、午前2時すぎ。氷点下4.6℃という寒さの中、ついにあいの真上にやって来た空襲。初期は航空機産業を破壊する目的だった。しかし今、名古屋大空襲は、無差別に、“市民”に牙を剥く――。全てが焼かれ、逃げ場はなく、木村家は乳母車と共に立ち尽くすばかり…。第44回(2015年度)日本漫画家協会賞コミック部門大賞受賞作! 同時受賞「凍りの掌 ―シベリア抑留記―」も同時配信!!
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この世の地獄
2022/11/04 18:15
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:BB - この投稿者のレビュー一覧を見る
4巻は、一巻まるごと1945年3月19日の名古屋大空襲を描いています。あいたちは、焼夷弾が雨のように降り注ぐ街を、生きたいという執念で走り抜けます。
かわいい絵なのに、描かれている現実は重く、胸が締め付けられます。
家には火がつき、目の前でバタバタと人が死に、防空壕に入った人も・・・。読んでいて本当に苦しくなるような展開です。
おざわゆきさんは、お母さんの体験をよく聞きだし、よくここまで調べ、描き上げたと敬服します。
名古屋の街に炎が走る
2016/05/05 22:47
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:suka - この投稿者のレビュー一覧を見る
逃げても逃げても襲いかかる空襲。燃えさかる炎に人々は、なす術もなく無差別に命を奪われていく。
戦争の不条理さを感じずにはいられない。
昭和20年3月19日名古屋大空襲そのもの
2016/03/27 17:05
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:みなとかずあき - この投稿者のレビュー一覧を見る
昭和20年3月19日午前2時、名古屋市上空にアメリカの爆撃機が現れた。
この第4巻は、ほぼ1巻すべてを尽くして、この日の名古屋の状況が描かれている。
いわゆる空襲というのもについては、この70年の間に何度も手を替え品を替えて様々なところで描かれてきただろうし、語られてきただろう。だが、その多くは、東京大空襲であり、広島、長崎であり、それを持って戦後に生まれた我々は追体験していた。
それはそれで大切な体験ではあったけれど、どこか歴史の1ページを知らされていたという面もなくはない。
だが、この『あとかたの街』で描かれているのは、そうした追体験とは一線を画しているところがある。
これは極めて個人的体験になってしまうが、名古屋は私が生まれ育ち、現に生活している街で起きたことであり、父親をはじめ多くの親族が実際に経験した空襲の話なのだ。ここに登場する木村あいたちは、あるいは私の親族と何も変わらないのだ。
というわけで、この第4巻は衝撃の1巻だ。
焼夷弾のリアルさも驚きだったが、ところどころ登場する地名や建物は身近で、70年前(というより、自分が生まれる10数年前のことなのだ)にあそこがこんなだったのだ、こんな状況になってしまったのだというのが身につまされてくる。
もちろん、個人的な体験を離れても、このマンガは様々なことを教えてくれる。
大規模な空襲前の日本の状況がどんなだったのか、空襲がどのように迫ってきたのか、その後もどのような状況が「国民」に降ってわいたのか、これらは名古屋だからどうとか東京だからどうということなく、当時の日本を襲ったことどもだということも改めて知ったように思う。
そして、これも改めて思う。
私は父親をはじめとする親族から、ここで描かれていることのどれだけを直接聞いたことがあるのだろうか。
実際に体験した人たちは語ることもつらいものだったのかもしれない。
そんなことも改めて考えさせられた1巻だった。
3巻までと比べて、一段と深刻に・・・
2015/11/11 09:26
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:すみれこまち - この投稿者のレビュー一覧を見る
名古屋に敵機が……
作者の母の実体験を元にしていることもあり、かなり生々しいです。
大切な人を失うのも、見ていて辛いです。
それでも、5巻がラストなので、少しは希望をもって読みました。
昭和20年名古屋大空襲
2015/09/16 19:02
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:SeasideParadise - この投稿者のレビュー一覧を見る
戦争中に名古屋に住んでいた女の子の体験談。今のところの最新刊。既刊を順に読んで追いつきました。
実は作者のお母さんが主人公だそうで。4巻は昭和20年に名古屋で体験した大空襲の様子です。